【新春号⑯】「まるで料理をしているよう!豆の莢も有効活用!豆殻堆肥作り」よしみ

 季節は冬になり、この日は特に冷え込む朝でした。この日の午前の時間は畑のチーム作業で、私は同じ畑のチームのあけみちゃんと一緒に、「今日は特に寒いね」と話しながら外に出ました。 

 私が所属している畑Aチームのこの日の作業は豆殻堆肥作り。これまで落ち葉堆肥作りは何度かしたことがあるのですが、豆殻を使って堆肥を作るのは初めてでどんな風に堆肥を作っていくのか作業前からとてもワクワクしていました。

 堆肥を作る場所はグラウンドです。まず最初に私はあけみちゃんと一緒に豆殻を保管してある倉庫へ豆殻を取りに行きました。なのはなでは毎年黒大豆や白大豆、小豆やササゲなどいろいろな豆を育てて収獲しています。

 その豆を収獲したときににたくさん出る莢が今回の堆肥作りの主役になるのですが、今年は特に小豆が豊作だったそうで、倉庫へ行くとそこには米袋に入った小豆の莢が山盛りに積まれていました。過去の豆殻も含めると米袋百六袋分もあり、こんなにじも収獲できたことが本当にすごいなと思ったし、堆肥作りの材料もたくさん集まって嬉しかったです。

 そしていよいよ堆肥作りが始まります。豆殻堆肥作りに必要な材料は、豆殻、鶏糞、米ぬか、そしてたっぷりの水です。まず初めに米袋六袋分の豆殻をざっと出し、その上に鶏糞をテミに軽く一杯、米ぬかを同じく一杯ずつ全体に均等になるようにまきます。次にジョーロ二杯分の水を豆殻の山にかけ、みつぐわでそれらをよく混ぜ合わせたあと、足で力強く踏みつけて圧縮させていきます。

 その工程をひたすら繰り返していくというシンプルな方法でどんどん豆殻の山を大きくしていくのですが、私はこの作業がなんだか料理をしているような感覚でした。豆殻がメインの材料で鶏糞や米ぬかは調味料、それに今回はエゴマの殻や茎も入れ、このエゴマは香りが強いため風味付けのためのトッピングとなります。

 そして大きなフォーク(みつぐわ)でかき混ぜて完成する、まさに豆殻堆肥クッキングで普段の畑作業とは違った楽しさでした。また、みんなで豆殻堆肥の山の上に乗って足で踏みつけて圧縮させる作業も本当に楽しくて、みんなで歌を歌いながら時計回りにぐるぐる回ったりトランポリンのようにジャンプして山を踏んでいき、最初はふわっと高く山になっていた豆殻もぎゅっと小さくなり最後の方は一メートルほどの高さまで圧縮されました。みんなで足で踏みつけていると作業前に感じていた寒さが嘘のようにどんどん身体が熱くなってきて、身体も心もポカポカになりすごく気持ち良かったです。

 全ての豆殻を使い切り、最後は綺麗なお饅頭の形に整えてからビニールで覆って紐できっちりと結び密封します。密封することで発酵が早く進むそうで、みんなで隙間ができないように気をつけながら地面に近いところでぐるっと紐で結びました。できあがった豆殻堆肥を見たときはとても達成感を感じ、みんなでいい堆肥になるようにと願いを込めながら作業した時間が楽しかったです。

 豆殻堆肥は約半年ほどで完成するそうで、窒素分が豊富なすごくいい肥料になります。豆類は中の実だけでなく莢も有効に使うことができると知って本当にすごいなと思ったし、もっと豆が大好きになりました。堆肥が完成して来年の野菜に使えるのが今からとても楽しみです。