【新春号⑭】「大井ヶ丘へ落葉集め ―― 質の良い落葉堆肥を作りたい ―」やよい

落ち葉集め。それは、なんとも楽しいなのはなの冬の風物詩の作業の一つです。アスファルトの道の両脇に絨毯のようにふさふさと広がる落ち葉。その絨毯に勢いよくテミをすべらせれば、テミにあふれんばかりの落ち葉が入って、ふわっとまいあがって少しこぼれてしまうくらいになります。

 そうやって、宝物をちょっとずつみんなと集めて、一時間半後には、ダンプや、エルフの荷台を満タンにして、お宝の山にしてしまいます。十一月後半から十二月にかけて、今年は、イベント出演の機会が少なかったため、たくさん落ち葉集めに行くことができました。

 そのなかでも、永禮さん、お父さん、みんなと行った大井が丘での落ち葉集めがとても印象に残っています。

 午後の時間に、永禮さんがダンプを運転してくださって、そのダンプの助手席にお父さんと一緒に私も乗って大井が丘へ向かいました。お父さんが午前の時間に古吉野にくるまでの時間で事前に大井が丘内を下見して、ルートを決めてくださっていました。

 なので、お父さんはダンプの中で、ガイドさんのようにここを入って左、右、と運転する永禮さんに伝えて、決められたルートに沿って迷いなく進んでいきました。ついた場所は今期一度も行ったことのない場所で、松ぼっくりの木や、紅葉や、楓、栗などの木々が立ち並ぶ坂道の頂上に行くと一周ぐるりと民家を回るコースでした。

 坂道と、坂道の上の円状の道の両脇にたくさんの落ち葉が絨毯のように広がっていて、ダンプを降りてその光景が目に映ると、落ち葉たちが私たちを歓迎してくれているように思いました。ダンプから降りると、古吉野から持ってきたテミ、熊手、竹箒、鋤簾を持って、落ち葉収集に取りかかります。

 テミは十個、熊手と竹箒は二つずつ、鋤簾は一つ、今まで何度も落ち葉集めに行くことで、なくしてしまわないように道具は必要最低限でよいということは分かりました。

 テミは欲張らず一人一つずつ持ち、落ち葉を集めていき、熊手は、テミを持った人の先をいき、テミで集めやすいように落ち葉を小山にしていきます、竹箒を持つ人は、テミの人が落ち葉を集めたあと散らかった落ち葉をまとめたり、熊手の人のようにテミ係の先を行って落ち葉を綺麗に山にすることもあります。竹箒と熊手の係はそれぞれ一人から二人ずつの少人数にして、テミ係の人数をなるべく多くすると効率がよいと感じました。

 坂道の頂上をぐるっと回るコースから、落ち葉集めをスタートしました。みんなは道具を持つと、何も言わなくても、大体の半分の人数で左右に分かれ、落ち葉集めが始まりました。私ははじめから竹箒を持ち、みんながテミで落ち葉を集めたあとを追いかけて、残った落ち葉を山にまとめていきました。みんなが落ち葉の山へテミをすべらせ、テミてんこもりの落ち葉をダンプへ走りながら持って行き、また走りながら帰ってきます。

 道の両脇が落ち葉の茶色やオレンジ、赤色で染まっていたのが、みんなが落ち葉回収人みたいにテミをすべらせると、アスファルトの灰色に塗り替えられていって、落ち葉の絨毯の色と、アスファルトの灰色がコントラストのように見えて、次第にアスファルトだけになって、どんどん綺麗になっていきます。

■一丸となって

 この時間で、ダンプを満タンに、出来る限りたくさん落ち葉を集めるため、みんなが一丸となって、落ち葉集めをします。

 この道の落ち葉は、香りが綿飴のように甘い香りがしました。紅葉や楓はこんな香りはしないのですが、落ち葉によっても香りが違って、面白いなと思いました。

 落ち葉集めをしている最中も、上から落ち葉がひらひらと舞っていました。上を見上げると視界には、松ぼっくりや、栗の木の茶色、黄土色に枯れる葉とその背景に澄んだ秋の青空が広がっていて、木々に囲まれた大井が丘にいる空気が新鮮に感じました。落ち葉集めをしていると十二月のつめたい空気を忘れるくらい、身体がぽかぽかしてきました。

 永禮さんが運転してくださるダンプは、あおりの高さが高いため、荷台に二、三人乗って、テミをキャッチする役割の人をつくります。落ち葉が荷台にどんどんたまっていくと、上から踏み固めて、たくさんの落ち葉が乗るように凝縮します。

 落ち葉のお風呂のようになった荷台の上で足踏みすると、トランポリンみたいに、ぽんぽん跳ねて、とても楽しいです。

 荷台の上に乗って、足踏みして荷台の上を歩き回りながら、みんなから渡されるテミをキャッチし、空になったテミをまたみんなに渡します。この役割がとても楽しくって、みんなができるように交代で回していきました。

  みんなと集めたたくさんの落ち葉は、水や米ぬかと混ぜて、みんなで落ち葉の山に乗って、足踏みをし、落ち葉の山を圧縮し、ビニールハウスに使っていたビニールなどを上からかけて、隙間なくぴったりと引っ張って、足下をすきまがないように気をつけながらひもで結わえます。

 こうすると、太陽の光がビニールを通して落ち葉に伝わって、ビニールの中は密封されているので、ビニール内の温度が上がります。そして、熱が外に逃げにくく、ビニールの中で発酵がよく進みます。

 月に一回か二回、切り返し作業を行えば、三か月後には森の中の土のような焦げ茶色のふわふわの土のような見た目になり、質のよい落ち葉堆肥に変身します。

 みんなで一テミひとテミ集めた大量の落ち葉は、まさに野菜作りを毎日する私たちにとって宝石のように大事なものになります。こうやって、畑のオフシーズンの間も、来年の野菜作りに向けて、落ち葉集めをすると、この落ち葉堆肥をあたえられる野菜のことを思うと胸がときめいてしまうなと思います。

 永禮さん、お父さん、みんなと何度も落ち葉集めに行けることが本当に有り難くて嬉しいことだなと思いました。