【新春号①】「満たされた気持ちで新年を迎えて ――新年の抱負・元朝参り――」 あやか

明けましておめでとうございます。元朝参り。那岐山を臨みながら、諏訪神社へ向かいます。新年初日の景色と空気を身体と心で感じながら歩きます。

 迎えた新年。朝、起きて窓の外の景色を見ると、中庭もグラウンドも校舎の屋根も、ふんわりと積もった雪に覆われ、白く優しく輝いていました。リビングや廊下で顔を合わせた人と、「明けましておめでとう」と言い合いました。穏やかに満たされた気持ちで新年を迎えられることに、喜びと幸福を感じました。

 なのはなでは、一年の始まりである元日に恒例として行なうことがあります。新年の抱負を宣言することと、元朝参りに行くことです。

 

 

■抱負を胸に

 みんなで、食堂に集まります。黒板前の席に、羽織を着たお父さんとお母さん。ひとりずつ、お父さんとお母さんの前に進み出て、お屠蘇をいただき、抱負を言います。順番は、長幼の序。年長の人から順に抱負を言います。

 抱負の宣言が、始まりました。私の順番は、中間より少し早いくらいです。みんなが抱負を宣言していく様子を見ていて、ひとりひとりが張りのある清らかな気持ちで新年を迎えていること。それぞれの課題に向き合い、自分を高めていきたいという、真っ直ぐな思いを感じました。胸のなかで、静かに緊張感が高まっていきました。

 いよいよ、自分の順番が回ってきました。抱負で何を宣言するかは、朝起きたときから決めていました。

 私は、常に何者かを演じ続けること。サービスする側であること。と言いました。受け取る側ではなく、積極的に人の役に立てる、誰かに何かを与えられる人。そういう自分を目指したい、と思いました。

 お父さんからは、切れ味の良さが欲しい、とのアドバイスをいただきました。ぼんやりとした曖昧な自分から脱皮して、切れの良さ、メリハリの付いた自分をつくっていくこと。これから始まる一年で、実現していきたいと思いました。

 

 

 全員が抱負を言い終わったあと、お父さんが、みんなに向けて話をしてくれました。今の世の中における、なのはなファミリーの価値と、私達の役割について。新しい年の始まりの日に、その話をきき、自分達は何を願い、何を目指して生きていくのか。あらためて心の中心に落としこむことができ、嬉しかったです。

 その後は、みんなで元朝参りへ行きます。

 外に出ると、雪は既に溶けかけ、明るい太陽の光が眩しかったです。澄んだ空気のなか、みんなで歩いて諏訪神社へ向かいました。

 神社へ向かう道中、年末に起こったこと、これから始まるお正月遊びのこと、みんなと話しながら歩きました。那岐山の山頂には美しく雪が積もり、どこか清浄で真新しい、元日の景色だと感じました。

 神社に到着し、鳥居の前で一礼。石段をのぼり、拝殿へ向かいます。拝殿の前で手を合わせ、今年一年健康に、安全に過ごせますように。実りある年になりますように。願いを胸のなかで呟くと、背筋が伸び、気持ちが引き締まりました。

 みんなと日本の文化をいっぱいに感じられる、お正月を迎えられること。とても幸せで、豊かなことだと感じました。新たな年を、みんなと澄んだ気持ちで迎えることができ、良いスタートを切ることができました。これから始まる一年を、実りのある、良い年にしていきたいです。