
1月7日のなのはな
成人式に向けてのフォトムービー作りが始まります。
主役は勿論、成人を迎えるみつきちゃんとさりーちゃん。撮影班は、なのはなのプロカメラマン、かにちゃんを筆頭にアイデアマンが勢ぞろい。2人の綺麗な姿、可愛い姿、凛とした姿など、たくさんの素敵な表情をカメラに収めて、なのはなで成人式ができて嬉しかったと思ってもらえるフォトムービーを作っていきたいです。
初日の今日は、成人を迎えるにあたって、目標とする女性像を考えたり、可愛い構想をみんなで考えて、ポーズや衣装を考えました。
白いドレスをきた天使のようなさりーちゃんと、黒いドレスを着た強いみつきちゃん。想像するだけで、絶対可愛いし、綺麗だろうと思いました。
みんなで2人はどんな衣装が似合うか、どんな構図で撮ったら綺麗に見えるか、2人のための暖かい時間を共に過ごさせてもらえることが、幸せでした。
夜には、衣裳部屋に集まり、さっそく2人が明日撮影するためのドレスや衣装を考えていきました。可愛い服を着ている2人は嬉しそうだったけれど、それ以上に撮影班の私たちがキャッキャと楽しませてもらいました。どうしたら2人が、なりたい女性に近づけるか、どうしたら可愛くなるか、色味や服の質感、髪飾りにネックレス、何をつけても可愛い2人にも(これしかない!)というものが必ずあるはずで。輝くそれを見つけて、完成した瞬間は、「可愛い」の塊で、実際、みんなの口からは絶え間なく「可愛い」の声が出ていくのです。とても幸せな空気が、衣裳部屋一杯に満たされていました。
明日からは、ついに撮影が始まります。わたしは、まよちゃんと一緒にヘアスタイルやビデオ撮影を担当させてもらえることになりました。
何よりも一番に、2人が楽しく、明るい気持ちで撮影ができるように、撮影班の1人として、仕事から空気まで、自分の役割をしっかり果たしていきます。
どうか、明日はいい撮影ができますように。
(なつみ)
***
鏡に向かって笑顔を向けると、もうひとりの自分が、目を細め、白い歯を覗かせ、少しはにかむように微笑みを返してきます。
(私って、こんな顔をしてたんだ……)
知っているようで、知らない、自分の顔。ちょっと照れ臭いような思いを胸に鉛筆を手に取り、紙の上を滑らせると、少しずつそこに描き出されていく自分。まずは、輪郭。鼻に、口。そして、目、眉……。
もうすぐ、お母さんのお誕生日。みんなで、お母さんへ送る色紙をつくります。
今回つくる色紙は、ただのメッセージカードではありません。
一人ひとり自分の自画像を描き、メッセージと共にお母さんへ送ります。
自画像のテーマは、『お母さんに贈る笑顔』。
お母さんを慕う気持ち。大好きな気持ち。日頃の感謝の気持ち。伝えたい思いが絵に宿るよう、自分自身の心と、表情と向き合いながら、真心を込めて描き出していきます。
(さて、上手に描けるだろうか……)
ちょっとドキドキしながら席につくと、机の上には、鏡に、鉛筆。消しゴム。鉛筆削り。それに、白いメッセージカード。カードの左半分に、自画像。右半分に、お母さんへのメッセージを書きます。
(よし、描くぞ)
よく削られた鉛筆を手に取り、鏡を立て、早速、自画像を描き始めました。
鏡を覗き込むと、じっと見詰め返してくる自分。
(もっと笑って、魅力的に……)
鏡の中の自分に、そう話し掛けます。
(あなたの、いちばん良い表情を見せて)
心に、お母さんの姿を思い描きます。すると、少しぎこちなかった笑顔に、華やぎが生まれました。お母さんを好きな気持ちを、どんな言葉よりも生き生きと表現出来る、自分らしく輝く笑顔を描きたいと思いました。
まずは、輪郭から。笑ったときの顎のライン、頬の盛り上がり。
頬と頬に挟まれ、柔らかく膨らむ鼻。
目尻にキュッと皺を刻みながら、細められる目元。
笑顔を浮かべると、歯をのぞかせて大きく左右に広がる唇。
額を覆い隠す、少し癖のある前髪。
ひとつひとつのパーツを、鏡に映し出された形をなぞるように、自分そっくりになるように形取っていきます。
途中で、お父さんが、様子を見に来てくださいました。
「本物より、可愛く描いて良いからね」
そんな冗談交じりのひとことに、背中を押されるように、描き進めていきます。
(思い切って、魅力的に描けば良いんだ。お母さんへの贈り物だもの)
パーツの形が、一通り取れました。
さらに、立体感を出すために、陰を書き足していきます。
鏡の角度を変えながら、陰の付き方を研究します。
陰の濃いところは、クッキリと黒く。光の当たっているところは、白く。
満足のいくまで、書き足し、書き足し……。
そして、絵が完成しました。
(あっ、自分に似ている)
顔のつくりも、表情も、心も。自分らしく描けている。そんな手応えを感じました。
(いちばん、良い表情で描けている)
カードに描かれた微笑む自分を眺めていると、なにか、もう一人の自分に肯定されているような、不思議な安心感を感じました。
自画像を描いていると、ありのままの自分を好きになれる。そんな不思議な効果を実感しました。
カードの右半分には、お母さんへのメッセージを言葉にして書きました。
自分の描いた自画像が、みんなの描いた自画像と一緒に、ひとつに纏められ、お母さんの元へ届く。そのときを思うと、とても楽しみになりました。
(あやか)
***
