「真っ白」 なつみ

12月26日

 夜の集合が終わって、今日は日記を書く気満々でいたのですが、まず、みんなのベストオブ日記を読みました。
 みつきちゃんの日記を読んで、わたしも赤い長靴を履いて、一緒に畑に行きたいと思ったし、素直で前向きな日記が、泣くほど嬉しかったです。
 みつきちゃんは本当に、優しくて、どんな時も、まっすぐに信じてくれているから、わたしはみつきちゃんのシスターができていて、みつきちゃんじゃなかったら、できてないんだと思います。信じるのは簡単じゃないと、身にしみて感じます。
 みつきちゃんの信頼を、裏切らない人間でありたいです。どんな時も、みつきちゃんの、そしてまだ見ぬ誰かにとって希望となれる自分でありたいです。
 みつきちゃんの日記で心が救われました。

 蒸籠で蒸されたお米の香りが、風に乗ってわたしの鼻腔をくすぐりました。とーっても暖かくて、優しいお米の香りが幸せで、餅を搗くパワーも倍増しました。
 この夏、わたしは今日の餅つきのために鍛え上げてきたのです。
(わたしは餅を搗くために生まれてきたんだ)と思うくらいに、やる気は満々です。

(さあ搗くぞ!)お父さんから渡された杵はやはり重い。でも、今日の日を楽しみにしていたわたしには、そんな重さは苦でなく、ただ、お米を潰して搗く。それだけがただ楽しくて面白かったです。呼吸を合わせて、社会性を極めるつもりでテンポを意識して、周りの人とうまくトントントンと搗けたときは、気持ちよかったし、スカッとしました。なんだか相手の人とも心の距離が近づいたような気がして、自然と笑顔で笑いあってしまいました。

「相手の杵と押し合うように」そう教えてもらって、とにかく力いっぱい押し潰し、なんとか温かいうちに、搗きの工程に進めて、ほっと一息ついたら、すぐに「せーの!」で、餅つきが始まります。「よいしょ! よいしょ!」というみんなの大きな掛け声に応えたいと、全力で杵を振り下ろし続け、わたしの顔と手は真っ赤。餅は真っ白できれいだなと思いました。

 いっぱい餅をつかせてもらって、さらに、お餅を丸める工程もやらせてもらえて、すべすべぷにぷにのお餅が、温かくて可愛かったです。1つの大きなお餅から、お母さんや河上さん、あゆちゃんのOKマークの指の間からプニーと出てくるお餅がムニムニしてて、それも可愛くて、癒されました(オノマトペのパレードですみません)。
 
 そして、搗きたての生餅を頂いたときは、おいしすぎてほっぺが落ちるかと思いました。
 びよーんと伸びて、伸びて、30センチくらい伸びる。搗きたての温かい生餅が幸せでした。家族みんなで、可愛くて最高においしいお餅を頂けて、嬉しかったです。
 
 午後には盛男おじいちゃんとしめ縄づくり。
 以前も作らせてもらったのですが、しめ縄にならなかった苦い思い出があって、正直、楽しめるか不安でいっぱいでした。
 おじいちゃんは、どうして、どこに行っても藁でお飾りを作っているのか。飾りの橙は「代々」から来ていることなど、いろいろな知恵を、しめ縄を作りながら、ユーモアを交えて教えてくれました。
 おじいちゃんのユーモアがとても優しいなと思います。人を傷つけず、笑顔にする言葉、全体を優しく包み込むような語り方がすごく暖かくて、緊張不安が和らぎました。

 おじいちゃんの手つきを真似て、くるくる捩じりながら締めていくのですが、おじいちゃんのようにはうまくいきません。簡単に、しかもきれいに作ってしまうおじいちゃんがすごいなと、おじいちゃんの手が魔法の手に見えました。

 藁の量が多いと、締めづらいのかなと思って、8本くらいの藁で作ってみると、捩じりながらとても細いのですがしめ縄を作ることができて、小さな成功を掴みました。
 次は少し太くして作ってみると、捩じる感覚を掴んでうまく、しめ縄になって、飾りになりました。みつきちゃんが飾り付けてくれて、2,3年生の居室の前に飾ってきました。
 ウラジロの緑、花ゆずの橙、なんてんの紅が、鮮やかで一気にお正月気分になりました。小さなしめ縄の飾りは、いろんな人に可愛いといってもらえて、わたしが編んで、みつきちゃんが飾り付けた合作のしめ縄をみんなに喜んでもらえてとてもうれしかったです。
 古吉野もすっかりクリスマスからお正月ムードに。お父さんがおっしゃるように、気持ちを上げ下げさせすぎず、穏やかに、平らかに過ごします。

 今日はとても楽しくて、もう一度、12月26日を楽しみたいと思うほど楽しくて、中々気持ちが落ち着きません。まだ子供なんだなと思います。
 今日は全身全霊で餅をついたので、良く眠れます。おやすみなさい。