
12月24日のなのはな
建物のなかの、細かな掃除や整頓。お餅つきに向けた黒大豆の選別。紅白歌合戦とお正月遊びの準備。ウィンターコンサートのない今年ですが、例年よりも少しゆったりとした冬の時間を使って、今日もみんなで作業を進めました。
紅白歌合戦に向けては、すでに全体の構成が決まっているチーム、歌の練習に入ったチームもあるようです。
お正月遊びは、紅白歌合戦のチームが2チーム合同で、1種目の企画を行なっています。なのはなのお正月で恒例となっている遊びは、過去の実行委員が残してくれた資料を元に、どのような段取りをすれば本番がうまくいったか、あるいはうまくいかなかったか、ということを確かめ、準備をしていきます。今回のお正月で、初めて試みる遊びもあります。
楽しく遊んでもらう、というのは難しいことです。テンポのよい進行、正しい会場のセッティング、実行委員の動きや道具の用意をしなければ、質の良い時間をみんなに提供することはできません。ルールは、できるだけシンプルにすること、とも教えてもらいます。
本番をよくシミュレーションして、準備時間を効果的に使いたいです。
お祝いごとや年末年始のことを思うと、心の苦しいときには特に、楽しみな気持ちだけではいられないものです。けれどそんな部分も含めて、暖かく存分に遊んで、ささやかでもいろいろなニュースを感じられる年末年始を作れるよう、みんなと頑張りたいです。
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午後3時半からは、年末年始に出演する予定の作東バレンタインホテルでのイベントに向けて、リハーサルをしました。
少し期間が空いてのイベント出演になるため、気持ちを前に出す感覚を取り戻すのに少し時間がかかったりもしましたが、その分新鮮な気持ちでリハーサルにも向かうことができました。
普段は音楽室で練習していますが今日のリハーサルは体育館で行ないました。体育館は音がよく響くので吹いていて気持ちが良いのですが、その反面、自分の音や他の人の音も響きの中に分散してしまうため、周りの音をよく聞いて揃った演奏をするのは難しいと感じました。同じ楽器で同じ曲を演奏しても、場所によって感覚が全く違うんだなと思いました。
自分の出番以外の曲で前から演奏を見ていると、冬らしい白を基調とした衣装を着てキラキラ輝く管楽器を演奏しているみんなの姿に気持ちが暖かくなりました。
寒い冬に聴くアンサンブルの演奏というのは、なんだかジングルベルなどのクリスマスソングやサンタクロースの鈴の音を思い起こさせるようだな。
そんなことを思っていたら、今日は12月24日。クリスマスイブの日です。

なのはなのクリスマスメニュー、チキンライスと鶏の照り焼きの夕食を頂いた後は、アンサンブルのレパートリーの中から3曲の演奏を聴きました。
少し切ない曲や迫力のある艶やかな曲など、3曲を聴く中でも色々な感情になったり、1曲終わるごとにリビングは大きな拍手と歓声に包まれ、みんなの笑顔が溢れました。
そんな暖かい空気の中にいられてとても幸せを感じたし、非日常の少し特別な夜の時間が嬉しかったです。
(ひなの)