【12月号⑱】「美しい野菜は、美しい畑から ―― 新たな畑の美化計画 ――」 りな

 草が刈られていて、大きい石がおちていなくて、常備された、ホースがきちんとまとめて綺麗に収納されている。そんな、綺麗な畑での作業はとても気持ちがいいし、野菜にとっては、とても過ごしやすい環境なのではないでしょうか。綺麗な野菜作りを目指して、美しい畑を作る、畑の美化計画が始動しました。

 

 

 美化計画の始まりは、畑チームで担当している畑の見回りからでした。何枚もの畑がある中で、一つの畑につき、一人、もしくは二人が担当して、見回りします。畑の中や斜面に大きな石は落ちていないか、畑に常備されているタンクは傾いていないだろうか、中は綺麗だろうか、ホースは綺麗に巻かれているかどうか、草は刈られているか……。いつも何気なく作業している畑でも、環境美化をするという目でよくよく見ると、全然違う風景に見えて、気にかかるところがたくさんありました。

 見回りの報告をみんなで聞きあって、今後どんな計画を立てるかを、畑のチームリーダーさんが決めてくれました。どの畑も拳より大きい石がたくさん落ちていたという報告から、チーム作業の時間に率先して石拾いをするようになりました。

 たくさんの肥料袋を手に持って、何枚もの畑を回ります。畑の中、畦、溝、斜面を徹底して歩きます。トラクターがかかっている、ふかふかの畑もあれば、まだ作物が植わっている畑もあります。奥が遠くかなたに見えるような、広い畑もあれば、斜面が急で長い畑、それぞれです。ふかふかな畑の中の石は、よく目立ちました。すっぽりと抜けるので、とても気持ちが良く、楽しかったです。

 斜面の石は、ゴロゴロした顔ぐらい大きな石がたくさんありました。畑の斜面をのぼるのはこれまでなかったなあと思って、とても楽しかったです。土からぼこっと出ている石を、外すのが、化石発掘をしているようだったなあと思いました。

 川沿いの畑は、本当に石が多かったです。畑も畦も、たくさんの石が目立ちました。一歩一歩石を拾うような感覚で、畑がすっきりとしたように思いました。石を拾うだけで、草刈りがしやすくなったり、トラクターがかけやすくなったりと、作業が気持ちよく進められるようになるんだなあと知って、たくさんの石を拾えてとても嬉しかったです。

 

 

 次に気になるのは、畑に常備されたタンクまわり。タンクの設置をし直したり、タンク洗いをしました。

 これまでずっと、畑の一部分かのように不自然さなく見えていたタンクですが、注意してよく見てみると、タンクの中は砂で汚れ、タンクを支えている杭や土台も、古くなってきていました。夏は毎日のようにタンクを使っていたので、タンクも少し疲れている様子でした。だから、タンクの役割が落ち着くこの季節にタンクを綺麗に出来てとても嬉しいなあと思います。タンクを空にして、タンクの支えを全て取り、横にした状態でタンクの中を雑巾で綺麗に拭き取ります。拭き取って綺麗になったタンクは、タンク自体のオレンジ色が透けてとても明るく鮮やかになりました。

 タンクの設置は、まず、設置場所を綺麗にして平らにすることが大切です。これまで使っていた板などはとって、新しい資材にしました。

 安全を一番に考えて、出来るだけプラスチックなどの朽ちない資材を使うようにしました。タンクを置いてみて、ぐらぐら揺れない安定した場所が作れた時は、とても嬉しかったです。タンクを支える杭も、新しい竹を使い、タンクと杭をマイカ線でしっかり結びました。

 タンクの設置をするのは初めてで、大工さんになったようでワクワクしてとても楽しかったです。設置が完了したタンクを見ると、安定感があって、とても綺麗でした。

 使わなくなったホースを綺麗に巻いて、ビニールで覆って劣化を防いだり、畑の草刈りがされたりと、まだまだ畑の美化計画は続いています。畑をどんどん美しくすることも、美しい畑で作業することも、とても気持ちが良くて、何倍にも楽しさが増します。美しい野菜は、美しい畑から。そんなキャッチフレーズを胸に、これからの美化計画も進めていきたいです。