【12月号⑪】「春キャベツの植え付け ―― 秋キャベツの収穫を終えて ――」 さりー

 春夏野菜は終盤を迎え秋冬野菜の収穫が少しづつ始まりつつあります。

 そして来季の春野菜の準備も徐々に始まりました。

 私は畑のBチームに入りキャベツと白菜を担当しています。サラダやスープ、野菜炒めや寒い冬にぴったりのお鍋など色んな種類の料理に役立つ白菜とキャベツを毎日見ていけるのはとても楽しいです。秋キャベツの収穫をする時私はつい感動してしまいました。

 スーパーや家の冷蔵庫でもよく見かけるキャベツですが私が収穫したあの野菜はまるで別物に見えてしまいました。

 朝露でまだ少し濡れているたくさんの輝くキャベツたちを取って見ると本当にドッシリと大きく、柔らかくツヤツヤでまぶしいくらい、光を放っているように見えました。

 

 

■秋キャベツから春キャベツへ

 赤ちゃんを抱いているかの様な気持ちになってしまいました。

 食卓には暖かいキャベツのスープや爽やかなゆずサラダや豚肉と炒めたご飯が進む野菜炒めなど色んな料理に変身して出てきおいしくいただけました。そんな輝かしい秋キャベツも全部収穫を終え畑ももう既に撤去されています。

 そして春キャベツの植え付けも始めました。私は春キャベツ植え付けの作業ができてとても嬉しかったです。まず最初にはキャベツの小さな苗を定植する畝作りから始まります。

 夏の間はキュウリを育ていた畑にトラクターを掛けしてもらいその後にかんりきも掛けてもらい土はフカフカでサラサラの状態にしてもらったので畝立てをものすごく気持ちよく進めることができました。

 まだなのはなに来たばかりの時はくわを持つのにとても慣れていなくて大変でした。しかし今ではくわを持って畝立てや土寄せやネット掛けをするのがとても楽しくなりました。

 コツを掴みサッサッサとフカフカの土をかき上げるほど楽しい事はないです。

 キャベツを植え付ける畝はみんなと力を合わせてものすごくスピーディーに効率よくそして綺麗に立てる事ができました。本当にあっと言う間に必要な畝が立ちました。

 一畝を作るのに三人入ります。土を米ぬかで引いた線に沿ってかき上げて畝の形を作ってから表面を平らにならします。かき上げる作業ももちろんですがこのならす作業もとても楽しいんです。

 畝立てが予定より早く終わったので定植も早めに始めることができました。

 定植の作業はものすごくデリケートな苗を土に移して植えるので植えた後に水をすぐやらないといけません。

 五十センチ感覚で小さな苗をまず一人が置いていき、それを追いかけて定植していきます。少し土に窪みを入れ苗を入れます。そこに土を入れ苗が植えてある種まきばいどが数ミリくらいはみ出る様にします。そこにまたサラサラの土を掛けます。

 最後に苗がしっかり活着してくれる様に念を入れます。第一弾は十六畝半植えました。一畝約四十株あります。なので全部で六百株以上植えた事になります。

 

 

 たくさんに感じますがみんなで力を合わせて行くと本当にあっと言う間で六百株も植えたなんて自分たちでもびっくりするくらいです。

 大体の株が定植されると次に水やりに入る人がいます。株を植えてからの水やりが遅れてしまうとしっかり活着してくれませんのでとても重要な役割です。すべての株を植え終え水を一株一株に十分にやる人はやり続け定植に入っていた人たちは次にネット掛けに入ります。

 私はこのネット掛けの作業がものすごく好きなんです。くわで土を掻き出す作業と防虫ネットが動かないように、そして虫が入らない様に隙間なく土を被せる作業が本当に楽しいんです。

 特にかんりきを掛けた後のフカフカの土だともう最高です。まずはネットを乗せるポールを畝に刺していきます。 

 ポールは柔らかく曲がる様になっていて半円にして両先を土にはじけない様に深めに刺します。次に土の掻き出しをします。

 二人一畝に入り土を畝の両脇から掻き出していきます。ネットに掛ける土を畝間の真ん中に寄せ溜めていきます。

 全畝の掻き出しが終わる前に防虫ネットを広げてポールに掛けていく人を二人ほど作り掻き出しが終わる頃にはもうネットの土掛けが始められる様にするのです。

 誰も手が空く人や待つ時間がない様に効率よく進められる様になったのは何度も作業を繰り返し、どの手順が一番効率よく進められるかのプランを考えてくれるリーダーのおかげです。

 ネットを綺麗に掛けてもらい掻き出しを終わらせたらネットに土を掛けていきます。ネット掛けの作業の中でもこの作業が一番楽しくて私は好きな作業です。

 

 サッサッサッとくわでフカフカでサラサラの土を手際よくネットに掛けていく事ほど楽しい事はないのです。虫が入らない様綺麗に隙間なく土を掛け終えて見てみると見た目もすごく綺麗で自分達がこの綺麗な畝とネットを立てたんだとみんなに自慢したくなります。

 こうして春キャベツの植え付けを終え、今では毎日見回りや害虫チェック、水やり、追肥などの手入れをしながら春の収穫を待ち遠しく見守ろうと思っています。

 今もまだ秋キャベツが農産倉庫にたくさん積んであるので食卓の副菜としてたくさん食べながら、時にはなのはなからお仕事に出ているみんなが美味しいお好み焼きを作ってくれたりと美味しくいただいています。

 

 そして春にまたたくさん収穫してたくさんの色んな人に食べてもらえるよう、またお好み焼きが食べられるよう大きくて甘くて柔らかくて美味しいキャベツをたくさん育てていきたいです。