「新鮮で意思のある人間で」 ななほ

12月14日

 たかこちゃんがなのはなに帰って来てくれて、1週間、一緒に過ごせることが嬉しいです。たかこちゃんと話すのは初めてだったのですが、一言声を交わすだけで、たかこちゃんの真面目さや優しさを感じて、たかこちゃんの上品さが綺麗だなと思いました。早速、洗いとか豆の脱粒の作業とか、みんなと一緒に作業をしているたかこちゃんが居て、たかこちゃんが居てくれるのが嬉しいです。

 夜の集合で、お父さんとお母さんが『夕暮れ時はさびしそう』と『青空ひとりきり』を歌って下さって、その歌声に久しぶりにホッとしたような、温かい毛布に包まれたような気持ちになりました。『夕暮れ時はさびしそう』は高校生組にとってもちょっと共感できる部分があって、ちょうど今読んでいる宮本輝さんの『優駿』とも重なる部分があって、上手く言葉にできない温かさを感じました。

 集合の質問では、「音楽祭の練習に入っていない時、少しモヤモヤしたような気持ちになる」という質問があり、私も取り残されてしまうような、自分だけが違うような気持ちがあるなと思いました。お父さんが、「自分の事を好きになれない人は、誰のことも好きになれない」と教えて下さって、改めて私も、自分を肯定することも必要なんだなと思ったし、年齢的な問題でも本当に気持ちが荒れてしまうこともあるので、そういう時に自分を否定したり、自分の悪い所を見て残念がるのではなく、良い所だけを見て、自分を肯定し続けたいなと思いました。

 お父さんとお母さんのお話を聞くだけで、こんなにコロッと気持ちが変わってしまうのもあまり良いことではないけれど、悲しい気持ちや寂しい気持ちから、気が付いたら嬉しい気持ちや楽しい気持ちに切り替えることができます。私ももっと大人になりたいなと思うし、色々な失敗や間違いもするけれど、謙虚に成長し続けることを忘れないようにしたいです。また、私はまだ全然、殻が破れていなくて、偏にプライドが高すぎたり、美しくありたい、ちゃんとしたいと思いすぎている所があるんだろうなと思って、音楽祭のドラム缶チームのように、激しくておかしくても、新鮮でちゃんと意思のある演奏や、人間でいたいなと思いました。

 音楽祭の私たちのチームは、『月光』の練習を進めていて、歌詞を読むたびに、自分達の思う『月光』の解釈が固まっていきます。「突風に埋もれる足取り、倒れそうになるのを、この鎖が許さない」。ずっと走り続けないといけない、ちゃんとしないといけない、逃げる事や遊ぶ事も、休むことも許されない感覚がこの歌詞には含まれているんだろうなと思って、涙が出そうになります。

 不愉快に冷たい壁という名の、友人や家族、先生の態度。次はどれに弱さを許す?という歌詞の奥にある依存。時間だけが過ぎていき、苦しさが解決しないような、もうどこにも居場所が無い様な絶望的な気持ち。『月光』を初めて聞いた時、10年前のなのはなファミリーコンサートをみんなで聞いた時の、言葉にするのは難しいけれど、ずっとなのはなのみんなと繋がっていて、根本の根っこ、深い所は同じなんだという気持ちが蘇ってきて、何度聞いても『月光』が好きだと思いました。
  今からソフトバレーです。今日もありがとうございます。