【12月号⑥】「この世界の傷、癒し、私が生きる理由を表現する ―― なのはな音楽祭に向けて ――」 ななほ

 来年、三月に企画されている、なのはなファミリー音楽祭に向けて準備が始まりました。

「この世界の傷、癒し、私が生きる理由(わけ)」
 私たちが生きる理由、伝えたいこと、生まれもった使命を音楽に乗せて表現します。

 音楽祭へどういう気持ちで向かうのか、お父さんとお母さんが話してくれて、なのはなファミリーが初めて勝央文化ホールでコンサートをした二〇二〇年のウィンターコンサートの録音を今のなのはなのみんなと聞かせて頂きました。

 十年前も今も私たちの苦しさ、求める気持ち、根本は何も変わっていない事を改めて感じて、自分の理解の浅さとか、未熟さを痛感したし、反対にものすごく希望をもらって、私は一人じゃないと思いました。

 過去の苦しさに逃げる訳でも、引きずられるわけでもないけれど、自分が苦しかった事は忘れてはいけないこと。今もどこかで私たちと同じように苦しんでいて、答えを探している仲間、まだ見ぬ誰かがいること。

 十年前と今は経済的にも、社会の流れも大きく変わってはいるけれど、一番大切なモラルとかこの世界の傷、仕組みは変わっていないのだと思いました。

 なのはなに来るまでは自分だけがどこか浮いていて、私の性格が悪いから苦しいんだと思っていたけれど、本当は個々の問題ではなく普遍的なものだということがコンサートを通しても感じて、言葉の表現を通して誰かに共感できて、希望を与えられると思うと私までどこか救われた気持ちになりました。

 今の私にどこまでの表現ができるのかは分からないけれど、あるべき形はもう決まっているはずだから、そこに向かう過程も楽しんで、精いっぱいあるべき形を求めて生きたいです。

 

 

■プロセスを大切にして

 音楽祭は自分達でチームも考え、チームのみんなと演出などを考えます。私たちのチームは六人の子供組メンバーでバンドを結成しました。お母さんがクリスマス会でオーデションをしようと提案してくださり、今月はオーデションで演奏する二曲を練習しています。

 チームのみんなと考える時間、楽器を演奏したり、歌ったり、練習のプロセスも大切にして楽しみたいです。また、私たちのチームもオリジナル曲も作る予定なので、心ををもっと深く耕して、まだ見ぬ誰かの希望になるようなオリジナル曲ができたら良いなと思います。

 

 

 どのチームも練習や準備が進み、古吉野中どこにいても、ギターやキーボード、ドラムなどの音が聞こえてきたり、オリジナル曲を作成している賑やかな声が聞こえます。なのはなファミリーにとって、私たちの回復にとって大切な音楽。

 音楽を通して、気持ちを表現できる喜びやチームの人と考えて、形にしていく楽しさを共有できるのがとても嬉しいです。

 音楽祭に向けて、テーマの「この世界の傷、癒し、私が生きる理由(わけ)」についてもっと理解を深めて、私たちが思うテーマの気持ちを表現します。