「ただ、大事に磨いて」 なつみ

12月10日

〇昨夜のこと
「これ、みつきの日記で、ベストオブ日記に載るかもだけど。読んでみて」
 お母さんから差し出されたiPadの画面には、12月8日のみつきちゃんの日記がありました。読みながら、(そうか、みつきちゃんはこういう風に感じたり、思ったりしているんだ)と知れて、また、みつきちゃんの良い所見つけて嬉しくなりました。

 読み終わって、最後にお母さんが、「辛かったり、大変な時あっただろうけど、ありがとうね」と、労わってくださって、お母さんは、やっぱり誰一人として仲間外れにせず、大事にしてくれているのを感じて、みつきちゃんの日記で温まった心に、お花が咲いたような、そんな気持ちで校長室を後にしました。
 ありがとうございますと、感謝を伝えなければならないのはわたしです。みつきちゃんが変わったのは、みつきちゃんが頑張ったからで、お父さんお母さんが理解してくれて、みんなが優しく、真面目にいてくれるから、変わりたいと思えたんじゃないかと思います。
 もし、わたしにもみつきちゃんの背中を押す力があったとするならば、その力はわたしのものではなく、お父さんお母さんの力です。わたしが手に入れたのではなくて、お父さんお母さんが、わたしにプレゼントしてくださった、大事な宝物です。
 真面目さだって、一生懸命さだって、全部、なのはなで与えていただいた宝物だから、失うことも、傷つかせることもせず、ただ、大事に磨いて生きていきたいです。
 お父さんお母さん、いつも本当にありがとうございます。大好きです。
 わたしも、みんなの後を追って、必ず良くなっていきます。

〇バンド練習
 銀色のベースを持って、アンプに繋いで人差し指で弦をはじけば、心地よい低音が頭に響きます。
 ななほちゃんのヴォーカルとりなちゃん、みつきちゃんのキーボードを仲間に、励ましあいながら、今日はやっと、ぎこちない感じもありながらもすべて通すことができました。
 まだ、改善すべきところは山の山ほどあるけれど、形にできたのが感動でした。

 バンドをやるにあたって、初めてベースに触れました。弦を弾くと、全然聞こえないほどの低い小さなボローンという音が鳴って、(これが、面白いのか)と、不思議に思っていたけれど、右手と左手の役割を知るところから始まって、ドレミができて、TAB譜が読めるようになったときは、この喜びを誰かに伝えたいと思うほど嬉しかったです。

 そして、初めてアンプにつないで、しっかりとベースの低音が音楽室に響いたときは、当たり前だけど(音が鳴っているなぁ)としみじみ思って、それでドレミをひくと、当たり前だけど、ドレミの音が出て、感動しました。
 まさか本当に、自分がベースで音を出せるなんて思っていなかったので、それはもう感動なのです。
 今苦しんでいるところは、運指とリズムが難しいところです。最初ができても中間地点でミスをしてしまいます。
 ただでさえ、音も上手に出ないので、ミスするともう、ただの邪魔なノイズが入ったようなありさまで、ちょっと(かなり)まずいです。

 でも、練習は信じられないほど楽しいです。弾き方がわからないところは、ななほちゃんが一緒に考えてくれて、正解を見つけたときは、ななほちゃんは音楽の天才だと思いました。わたしは全く音楽に疎いので、音楽が得意な仲間に囲まれて、沢山助けてもらってベースが引けていて、感謝の気持ちでいっぱいです。
 聴いてくれる人に気持ちを伝える、人間みあるベースを弾けるように、今夜も練習してきます。

 今日も一日ありがとうございました。
 吉里吉里人は、一日一章読んでいて、長く楽しめそうです。ずっとわくわくした気持ちを持ってられるのが嬉しいです。
 癖の強すぎるズーズー弁が、最初からツボで、今ではもうすっかり虜になってしまっているのが、さすがお父さんのおすすめだなと思います。
 明日は煙草が降ってくる第5章。楽しみです。
 おやすみなさい。