
12月10日のなのはな
黒大豆の回収や島立て、そして畑のチーム作業と、時間を分けてたくさんの作業を進めることのできた午前でした。
吉畑下のピーマンの撤去作業をした一方、秋冬の食卓を支えるセロリやダイコン、キャベツの手入れなども行ないました。
ユーノス畑のビニールハウスでは、芽キャベツの脇芽が出始めており、小さいけれどずんぐりとした葉たちが、これからキャベツとして結球していく力を蓄えています。
今、ビニールハウスは各棟、入り口にベニヤ板を立てるなどして、野菜が隙間風に当たらずに育つよう工夫しています。

吉畑手前ハウスと、吉畑奥ハウスの間には、およそ4メートル四方の小さな畑があります。台所からザルを持って足を伸ばせば2分とかからない場所にあるこの畑には、葉ネギやニラなどが植わっています。今は、担当の子の手によって植えられた太ネギもひっそりと育っています。他にも、ローズマリーやシキミ、ミョウガ、葉ランを植えたばかりです。夏には青じそも採れます。宝箱のようなこの畑を盛り上げるために最近、可愛らしい看板が立ちました。




他にも今日は、ジャガイモの貯蔵や、ブドウの手入れなどが進みました。
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えりさちゃんを中心に、ひろこちゃんと私の3人で、ブドウに落ち葉堆肥やりを行ないました。
グラウンドで発酵させてある山から、落ち葉堆肥を肥料袋に詰めました。お父さんや、永禮さんや、なのはなのみんなで集めた落ち葉で作った堆肥です。
饅頭の形をした落ち葉堆肥を、密着して覆っているビニールをはぐると、湯気が漂いました。更に、山をみつ鍬で掘ると、もくもくと内側から熱気が出てきます。手で触っても、熱いほどでした。
山の奥の、よく発酵が進んだところから堆肥を取りました。一番発酵が進んだところは、落ち葉が原型をなくしてぼろぼろになって、黒く、土に近い状態になっていました。
落ち葉堆肥を作るときに入れた米ぬかから、イタリアンレストランの厨房のような、深いチーズのような香りがしました。
こんなに素敵な堆肥を豊富に使えることは、本当に幸せだと思いました。

肥料やりをしたのは、池上三角畑の4本と、古畑の1本のブドウの木でした。
すでに牛肥が施されている上に、1本につき肥料袋4袋の落ち葉堆肥を、半径1.5メートルの範囲にたっぷりと拡げます。
堆肥を拡げた後は、ホースで1本に1分をかけて、水をやりました。牛肥や落ち葉堆肥の成分が土に染みこんでいくように、思いを込めました。
牛肥や、今回施した落ち葉堆肥は、来年のブドウの成長のための基肥となります。
えりさちゃんが、落ち葉堆肥にはバクテリアがたくさんいるから、土をよくしてくれると教えてくれました。
私も、ブドウの根が張る土壌が、微生物がたくさん住むような素敵な環境になればいいなと思います。そして、いいブドウの実がつくことを願います。
なのはなで作った落ち葉堆肥をブドウにやることができて、とても嬉しかったです。
(りんね)
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午後は、クリスマス会へ向けてのバンド練習が進みました。この頃、練習時間になると、なのはな中のキーボードやピアノを誰かが弾き、歌っています。
合奏をするために、音楽室を交代で使う打ち合わせも必要になってきています。
今回の企画ではオリジナル曲を制作しているチームが多くあります。普段あまり組んだことのないメンバーでの曲づくり。「産みの苦しみだ」と笑いながら、チームの進捗状況を話してくれる人の姿にも嬉しさを感じます。

今日はPAの準備のため、各チームのリーダーで集まり、使うマイクの本数や楽器の編成などを確認しました。近日中に音調整を兼ねて、お父さんとお母さんに向け演奏をします。どんな音楽が生まれ、どんなコンサートになるのでしょうか。私はドラムアンサンブルを練習しています。一緒に練習している人と、ドラムの曲ならではの面白さを突き詰め、上達していく過程や、音を揃えていく過程を楽しみ、色濃く感じていきたいです。
(かに)