「仲間を見つけて」 なつみ

11月22日

 今朝、新しい本が3冊あるのに気づき、その中の1冊、小野寺史宜さんの『ひと』を読みました。

 彼は高校3年生で父親を亡くし、大学1年で母親を亡くしました。
 鳥取から東京に出て、1年目で母親も亡くしたのです。彼は20歳で1人になりました。
お金も遺産の100万円しかなく、社会に放り出された身として、もう社会人にならねばなりません。お金もなければ遊ぶ時間も、休む時間もなくて、ある時間は、亡くなった者を悲しむ時間と、この先を考える時間だけでした。

 しかし、バイトを始めて、彼の生活は変わりました。
 温かいバイトの先輩、高校の時の同級生、元バンド仲間、亡くなった両親の同僚。彼は多くはないけれど、絶対に彼を守ってくれる仲間と出会い、そしてその仲間も、彼のことを理解して好きになっていました。母親を亡くしてバイトを始めるまでは本当に一人だったけれど、いつの間にか、家族の様に感じる仲間がいました。
 彼の人格が、人を惹き付けたんだなと思います。

 どんなに自分が苦しい、大変な状況にあっても、人にものを譲ることができる。
 相手の立場になって考えることができる。
 彼は優しくて、寛容で、とにかくまじめです。
 本当はとても寂しくて、不安でいっぱいのはずだけれど、自分より目の前の人を思いやれる、その心はとても魅力的でした。
 最後には、バイトをやめてしまうのですが、「いつでも頼れよ」という店主の言葉に、私も主人公も救われた気持ちになりました。

 久しぶりに、仲間を見つけて、出会えたことがとても嬉しいです。
 みをつくしに出会った時も、強く惹かれる何かがあって、すぐに読み終わったけれど、この本も同じ感覚です。主人公はなのはなの仲間です。
 もう一度、読み返して、もっと深く主人公の世界、考え方を知っていきたいです。

 今日も一日ありがとうございました。
 良い本に出会うと、(良くなりたい)そう思う気持ちが強くなるように感じます。
 嬉しかったです。明日からまた、気持ちを入れなおして頑張ります。
 おやすみなさい。