【11月号③】「新しい畑のチームが始動 ――お互いに助け合う、暖かいチームを目指してー―」 やよい

 新しいチームでの野菜づくりが始まりました。

 私はひき続きAチームのリーダーをさせていただくことになって、Bチームのリーダーはさきちゃん、Cチームのリーダーはなおとさんで、二人ともリーダーをするのがはじめてで、とても新鮮なニュー畑チーム体制となりました。

 担当野菜は、ホウレンソウ・セロリ・アスパラ菜・人参・小松菜・水菜・秋ジャガイモなどの秋冬野菜から、夏から畑に滞在していたサツマイモ・ピーマン・パプリカ・エゴマや、ハウスのナッツに加えて、黒豆の畑四枚と盛りだくさんです。

 新しい畑のチームになってから、リーダーだけでなく、サブリーダーさんが各畑チームの中にいます。

 私は今まで、チームメンバーからの報告、教えてくれることを元に、明日の予定を組んだり、問題が生じるとそれに応じた対策をお父さんや、チームメンバーと考えて、手入れを行ないました。そのチーム内の集約を、すべて自分で行なっていたのですが、サブリーダーさんが入ってくれたことで、それを一緒に行なえるようになったのは、大きな違いでした。

 Aチームのサブリーダーにえみちゃんが入ってくれて、夜の集合後に見回りシートと呼ばれる、各担当者の人が野菜の状態や必要な手入れを記入したシートを読んでいき、明日行ないたい作業、みんなに伝えたい事項をパソコンに打ち出していきます。私のパソコンで情報を打ち出して、えみちゃんのパソコンで、みんなで明日の予定を分かるようにまとめます。

 

 

心強いサポート

 予定の組み方や、みんなに伝えなければいけないことを、自分ひとりでなく、一緒に考えてくれる人がいることがとても有り難く心強く感じました。そして、自分がこれまでリーダーをしてきて、蓄積したものをえみちゃんに伝えて、一緒に畑を進めていけることがとても嬉しいなと思います。

 えみちゃんは、私よりも畑の経験は浅いけれど、一緒にいて、「こうであるべき」という理想を求めているんだなと感じます。

 私は、頭が走りやすく、問題が起きたらすぐに対処してしまいたい、必要な手入れは明日にすべてしてしまいたい、というような焦る気持ちが出やすいのですが、えみちゃんは半分は明日にして、残り半分は明後日にしよう、という意見を出してくれて、自分の拙さをカバーしてくれます。

 えみちゃんとお互いに成長できるいい関係を築いていきたいと思います。

 私はだれかと一緒に何かをするということがとても苦手なのですが、この短所をよくしていけるチャンスだと思いました。

 

 

 

 畑Aチームでは、ホウレンソウ・小松菜・人参・春菊など、畑に直蒔きする野菜が多いです。発芽するまではとても緊張して、水やりは毎日ぬけがないように行なえるようにと神経をつかって、緊張が続きます。

 発芽して本葉が出て、軌道にのると少し安心するのですが、発芽するまでは水の量や、水やりの回数などを身長に考えなければなりません。

 しかし、ホウレンソウ・小松菜は発芽率九〇パーセント以上で、春菊も約八〇パーセントで、種まきはどれも成功していると言えます。しかし、人参は発芽率七〇パーセントほどで、悔しかったです。人参の種は、吸水力が非常に弱くて、発芽しようと芽を出しているときに、少しでも乾いてしまうと発芽不良を起こします。

 種蒔きも、その後の水の管理も難しいと思いました。次回からは、水分量を毎回畑に行って考え、発芽しきるまでは水を切らさないように水やりをしたいです。

 

 

ホウレンソウの向上心

 私が今回とても楽しみにしている野菜があります。それは下町川上畑の約八割に植わる冬ホウレンソウです。

 一、二、三弾まであるのですが、すでに三弾まで種を蒔き終わっています。その合計の数は、約一万四千六百株です。これは去年の倍以上の株数です。

 

 

 なぜこんなに増えたかというと、株間、条間を変えたからです。株間十五センチから、十センチへ、条間二十五センチから、十五センチに幅をせまくしました。

 幅を狭くすることで、面積当たりに植える株数が倍に増えましたが、これは「競争させること」に狙いがあります。ホウレンソウ同士がより近くで育つことで、隣の株を意識する気持ちが強くなり、早く大きくなろうと人間の向上心のように、ホウレンソウも向上心を持って、より大きく成長するのです。

 実際、広い株間、条間で育て、生育差が出てしまい、去年育てて分かったことでした。

 下町川の畑にいっぱいに、生育がそろった、ピンと張り艶のある綺麗なホウレンソウがたくさん立ち並ぶ光景を夢見ています。

 そんな畑になったら、この畑に来る人は誰もがホウレンソウの植わる光景を見て、豊かな気持ちになるだろうな、と思います。

 

チームメンバーとの連携

 見回りシートは、チームメンバーと私の大事なコミュニケーションの一つです。

 見回りシートとは、各野菜の担当の人が毎日野菜を見回り、そのときに感じたことを書くシートです。

 見回りシートに書く項目は七項目あります。野菜の成長具合、様子・コンディション、気づいたこと、水は足りているか、収穫まであとどのくらいか、必要な作業、草刈りの有無。この項目にその日思ったことを記入して提出してくれます。

 十三種類という沢山の野菜があるけれど、それを十四人のメンバーで担当野菜を割り振り、分担することで、協力しながら野菜を育てていきます。

 私は、畑のAチームはリーダーとチームメンバーの壁がないシームレスなチームにしたいと考えています。

 いい野菜を育てようと思うとき、チームメンバーの助けは必要不可欠です。メンバーの人と一緒に作っているという意識を強く持ちたいです。私の足りない部分をみんなに助けてもらって、私も野菜を育てる上でみんなを助けて、お互いに助け合いながら、できるできないではなく、横の繋がりを持って、お互いに成長していける暖かいチームにしていきたいと思います。