「一歩踏み込んで見える」 あやか

10月31日

『梅の木の剪定』

 あんなちゃんに教えて貰いながら、梅林の梅の木の剪定をしました。

 まず剪定の基本的な考え方について、あんなちゃんが、いちばん入口側の1本を切ってみながら一通り解説してくれました。
 剪定で切るべき枝の考え方、木の性質、枝の性質のこと。あんなちゃんの教えてくれるひとつひとつのことが、興味深かったです。木に関する経験や知識の蓄積の深さ。あんなちゃんには、梅の木が自分とは全く違うように見えている、ということを感じました。

 ブルーベリーやイチジクの手入れを担当していて、剪定を行なう機会があります。そのときは、本やインターネットで調べた情報をもとに行ないました。
 本には、内向枝、交差枝は間引くといったことや、徒長枝は切り返す、といったことが書かれていて、けれど何故そうするのか、そうすると将来どうなるのか、短い文章でしか書かれておらず、わかりきらないな、という感覚がありました。
 あんなちゃんの話してくれることをきいていて、(そういう意味だったのか……)と腑に落ちることがあったり、知らなかったことをたくさん教えて貰えて、嬉しかったです。
 ただ無造作に伸びているように見えていた梅の枝が、徐々に構造が解き明かされ、一歩踏み込んで見えるようになる、その過程に、なんとも言えない充実感がありました。

 剪定の仕方を一通り教えて貰い、いよいよ自分達も剪定に挑戦です。2チームに分かれ、私は、ゆいちゃん、ななほちゃんと一緒に剪定をしました。
 切る枝の判断が難しかったです。木のスケールが大きく、枝を切り落とすのに度胸がいりました。
 あんなちゃんに迷ったことを質問すると、私だったらこの枝は切る、この枝は残す、ということを教えてくれました。あんなちゃんに教えて貰った枝を切り落とすと、枝と枝との間に程よい空間が生まれ、据わりの良い形に落ち着きました。間違い探しの答えを見つけたときのようでした。木にも落ち着きたい形、あるべき形があるのだな、と思いました。

 剪定をしていて、自分は、悩んだり、迷ったりしている時間が長く、おっかなびっくりという感じで、もっとテンポ良く進められたらなと思いました。
 それでも、完成した木を一歩引いて眺めると、枝が間引かれてスッキリした印象になり、満足感、達成感が胸にわき上がってきました。剪定は、難しいけれど楽しい、と思いました。やらせて貰えて、嬉しかったです。