「最大限の誠実さなら」 えつこ

10月31日

 畑Aチームの日々が幸せです。リーダーのやよいちゃん、Aチームの仲間のことが好きな気持ちが、日に日に強まってきています。

 私はホウレンソウとコマツナと、ダイコンを担当しています。ネキリムシや水やりの頻度のことなどで悩みながらも、その忙しさを楽しんでいます。幸せのその日暮らしとは、いつも笑ってばかりということではなくて、大変さを感じながらもその大変さを楽しんで、野菜の成長を喜んだり、みんなで協力して手入れをしたり、小さなほほえみを積み重ねるところにあるのでしょうか。
 
 つきちゃんが、崖崩れハウス前下畑のコマツナが90パーセント発芽していたと、知らせてくれました。次の日の朝、走ってコマツナたちに会いに行きました。小さいながらも、力強く芽が出ていました。私は嬉しさに、思わず踊りだしたくなってしまいました。それから、毎日コマツナに会いに行って、「君たちは何て可愛いんだ。美味しいコマツナに育っておくれ」と、声をかけることを習慣にしています。みんなで心を込めて種をまいたコマツナたち。必ず、大切に育てます。

 下町川上畑のホウレンソウの第1弾と2弾も、とても順調に育っています。ただ、心配なのは、ネキリムシ被害です。夜、夢にも出てくるくらいに、ネキリムシが憎たらしいです。私は出勤で作業に出られなかったのですが、Aチームのみんなが、ネキリムシ対策として敷き草をしてくれました。効果が楽しみで、仕事場でハンバーガーを作りながら鼻歌を歌いそうになってしまいました。

 畑の野菜たちに会いに行くと、うぬぼれかもしれませんが、私は必要とされていると、感じます。だから。日々の失敗でくじけそうになっても、畑で野菜たちが一生懸命生きていることを思うと、野菜たちのために私も頑張らなくてはと、また前向きになれます。野菜たちが私を待っているのだから、弱気になっている場合ではありません。

 

 お父さんが、罪悪感を感じたり、気持ちが暗くなるのは、少しくらいの悪い行いを自分に許しているからだと、教えてくれました。100パーセント真面目に正直に生きていれば、未熟さがあってもそれが自分の最大限の誠実さなら、怖いものはないはずです。お父さんのお話を聞いて、目の前が明るくなりました。私は、今から、正しいことだけをします。一切ごまかしません。正しいと思ったことをした上での失敗なら、その都度修正できます。正々堂々と生きます。
 
 しばらく日記を書けていなかったですが、書きたいことがたまっています。最近、今までは一緒にいると緊張すると思っていた人といても、過剰には緊張しなくなりました。ある程度の緊張感はありながらも、怖いという気持ちはありません。これは、良いことだと思っても良いのでしょうか? 罪悪感をなくすためには悪いことを一切しなければ良い、というお父さんのお話を聞いてから、こういった気持ちの変化があります。
 
 明日も誠実でいられますように。それから、みんなが敷いてくれた草が、ホウレンソウをネキリムシから守ってくれますように。コマツナもダイコンも健康に育ちますように。コオロギさん、どうか下町川の野菜たちは食べないでください。願い事がたくさんあって、私は欲張りな人間です。