「何かを好きになる気持ち」 せいこ

10月30日

 今日は、午前中にCチームのみんなとあんなちゃんで、野畑のゴーヤの撤去をしました。蔓を鎌でザクザクと切ってネットから剥がす作業を、ゴーヤの良い香りが漂う中で進められました。溜まった蔓を田んぼに持って行く際に、あんなちゃんに軽トラを運転してもらい、助手席に乗せていただきました。あんなちゃんに少し桃の木の落葉のことを教えてもらったりして、嬉しかったです。あんなちゃんが桃についてお話ししてくれるとき、桃のことを好きな気持ちが伝わってきて、とても素敵だなあ、と思いました。何かを好きになる気持ちは、それだけで、いろんな人を幸せにするような気がしました。
 
その後、崖崩れ畑のダイコンとカブの間引きと、追肥、そして害虫潰しを行いました。最近、防除を行なったのですが、ダイコンハムシの幼虫がたくさんきています。のりよちゃんが、手で潰した方が確実だ、と言っていて、見逃しがないように成長点のところまで目を凝らしてしっかり捕殺しました。根元を見ると、小さいのですが、もう白くて丸くて可愛らしいカブが見えていて、ちょっとほっこりしました。これから大きく成長してくれるよう、今後もしっかり害虫から守りたいな、と思いました。

 昼食前ギリギリに間引き菜を洗っていると、作業終わりのふみちゃんが走って手伝いにきてくれました。ふみちゃんは、いつも周りを見てテキパキと動いていて、いつも優しい空気を作ってくれて、とても尊敬します。一緒のチームで作業できるのが嬉しいです。

 午後からはみんなで小豆の収穫をしました。この間収穫した時よりも小豆がたくさん獲れて、自分の持っている米袋に収穫した小豆がたくさん入ると、とても豊かな気持ちになりました。
 次の畝の収穫に入る際、みんなに伝える掛け声をゆりかちゃんが考えてくれました。その中の一つに「マルル」と言うものがありました。タヒチ語で「ありがとう」という意味だそうで、個人的にすごく響きがかわいいな、と思ってニンマリしていました。

 最近山田詠美の「蝶々の纏足・風葬の教室」を読み終えました。
 風葬の教室では、主人公の杏が、ひょんなことから苛めを受けます。みんながいじめっ子の言いなりになり、1人をのけ者にしないと気が済まないという人間たちの馬鹿らしさに、杏はすっかり辟易していました。もう死んでしまおうと決心し、首を吊るロープをリビングに取りに行くのですが、自分の愛する母と姉が、私のために明日、シュークリームを作ってあげよう、と仲睦まじく話をしているのを耳にし、ハッとします。「正直行って私は死ぬことなど少しも恐くない。けれども後に残された人々のことを考えると、恐怖で体が震えます。私は、その時、生まれて初めて責任という言葉を噛みしめました」という文がすごく印象に残りました。愛するだれかのためにも生きることを選択することで、さらに魅力を増して行く杏にとても惹かれる物語でした。

 今日も1日ありがとうございました。

 

10月28日

 今日は午前中にナスの水やりをしました。ナスの水やりは、一株に20秒ずつするのでかなり時間がかかります。水をあげている間、私はボケっとしていたり、どうでもいいことを考えていたりして、余計なことに頭を使ってしまうことも多いのですが、しゃがんで水やりをしながら見上げたるナス畑が美しいな、と感じました。秋真っ只中でも、柔らかくツヤツヤしたナスの実がたくさんついていて、とても感心します。
 その後、ブロッコリー第三弾の畝立てに合流し、畝作りをしたのですが、私は畝を作るのが苦手で、今日も悪戦苦闘していました。私が作る畝はみんなより丈が低く、畝間に土がたくさん残ってしまいます。作るペースも遅いので、この作業を終えた時はいつも少ししょんぼりしています。

 午後はブロッコリーの定植の作業で、植え付けは楽しかったです。浅植えにするため、培土を畝の土から5ミリほど出るように穴を開け、土をかぶせる作業。以前の定植の際に、ななほちゃんから「植え付けで苗の人生は決まる」と聞いていたので、緊張もするのですが、小さい苗を大きく育つように願いながら、植え付けていく作業はとても神聖な気持ちになりました。

10月27日

 今日は午前中に滝川横と滝川奥のジャガイモの畑の追肥をしました。畑が広く畝間をたくさん走りました。そのあとに中畑もみんなと元肥入れをし、かなりの力作業で知った。まだまだ体力、気力不足を実感します。ついつい自分が疲れていると、テミに入った牛肥を次の人が畑に撒きやすいような向きにして渡すことを忘れがちです。こういう心くばりを忘れないようにしたいです。

 午後のキャベツの水やりの時は、なんだか胸がつっかえていて、心ここに在らず、といった感じになってしまいました。外の世界でも、なのはなにいても、どこにいても影のようにまとわりつく辛さがあります。どこにいても逃げたくなる気持ちや、何にもできない自分に対する虚しさに飲まれていたし、これが、「内向きの心」の状態なんだろうな、と後から感じました。
 みんなはきっと、こんな気持ちがやってきても、目の前の野菜のために力を尽くす意識にすぐ切り替えるべきだと思いながらも、まだ野菜作りに夢中になれない、抵抗のある自分がいて、うまく切り替えできませんでした。

 今日も1日ありがとうございました。