「特別な結婚式 ― 利他心を持って、お互いのために ―」 なおと

 

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 りゅうさんとあゆちゃんの結婚式がもたらしたものは、決して2人の幸せだけではなかった。それはなのはなファミリーのみんなにとって何物にも代えがたい特別なものになったと思う。
 りゅうさんとあゆちゃんは2人の結婚式を通して、夫婦として進むべき、あるべき答えをみんなに見せてくれようとした。それは、シンプルな答えだった。幸せは人と人の間にあるということ。それは、りゅうさんのプロポーズの言葉に象徴されるように、スケールの大きな2人の幸せは2人分では収まらず、なのはなファミリー全体を巻き込んだものだったのである。  

 りゅうさんは、なのはなファミリーに毎週末帰ってくるようになってから、変わらずにずっとみんなのために優しく愉快でおいしい料理を作ってくれる、みんなのためのりゅうさんであり続けてくれた。
 あゆちゃんも、仕事という枠を超えてなのはなファミリーのみんなのために動き続けてきてくれた。そこにはいつも、2人だけの世界にとどまらない、みんなと一緒に幸せを感じようとする気持ちがあった。

 決してそれは、利己的な欲ではなかった。本当に似たもの同士で、これ以上なくお似合いの2人であると思う。それを思うと、なのはなで結婚式を挙げたいというあゆちゃんの昔からの夢は、最高のパートナーをもって理想的な形で叶えられたのだと改めて感じた。
   2人が夫婦になっても、すぐに何かが変わるわけではないだろう。土日になればりゅうさんが帰ってきて、みんなと畑に出て、台所に入り、ソフトバレーをする。あゆちゃんも、以前と変わりなくいてくれるはずだ。でも、2人は本当の家族になって、これから子どもも産んで、もっとその輪を広げてくれる。そのことがとても嬉しく思う。

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   自分も、いつか結婚をするだろう。ふつう、結婚という物は一生に何回もするものではない。何回も失敗してやり直す、というわけにはいかない。最初で最後のチャンスである。その結婚や結婚生活を、どうしたらいいか、どのようなスタンスでいるべきか、というものを改めて学ばせて貰ったように思う。
   言ってみれば、それも根本は利他心である。2人のような常に利他心を持ってお互いのため、仲間のために生きようとするその姿勢は、最高のお手本である。自分も2人の背中を追って行く人間でありたいと思った。

●感想文メニュー●

「あゆちゃん、りゅうさんの結婚式、大成功! ――あゆちゃん、りゅうさんと同じ志を持って――」 やよい

「かけがえのない宝物 ――家族みんなとお祝いの気持ちを込めて――」 りな

「特別な結婚式 ――利他心を持って、お互いのために――」 なおと

「幸せと笑顔が溢れる時間 ――表現することの喜び――」 えみ

「幸せな気持ちで満ちて ――世界でたった1つの結婚式――」 さき

「人と人との間にある幸せ ――あゆちゃん、りゅうさんの姿から感じたこと――」 えりさ