「かけがえのない宝物 ―家族みんなとお祝いの気持ちを込めて―」 りな

 9月20日、あゆちゃんとりゅうさんの結婚式は、私にとっても、なのはなファミリーのみんなにとっても、かけがえのない宝物の日になりました。
あゆちゃんとりゅうさんのことを心からみんなとお祝い出来て、ありがとうの気持ちや、大好きな気持ちを表現して伝えることが出来て、とても嬉しくて幸せな時間でした。
あゆちゃんとりゅうさんの笑顔が輝いていて、あゆちゃんとりゅうさんの晴れの日に、あゆちゃんやりゅうさん、なのはなファミリーのみんなで幸せを分かち合えたのも、日常に転がっている小さな幸せや、結婚式に向けての準備があったからだと思いました。

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 結婚式場となった、古吉野の校舎には、たくさんの真心が込められていました。食堂には、あゆちゃんとりゅうさんの写真が、ぐるっと壁に額縁で飾られていました。フォトムービー係さんや、案内係さんの飾りつけが本当に綺麗で、あゆちゃんとりゅうさんの写真館のようでした。写真に映っている2人の笑顔が、キラキラ輝いていて、美しくて、写真を見ていると、あゆちゃんとりゅうさんのことが大好きな気持ちが伝わってきて、心が温かくなりました。

 体育館には、ステージにも、壁にも、飾り係や他の係の人とも一緒に作ったお花が飾られていました。まえちゃんが素敵な色の紙を買ってきてくれて、みんなで正方形カットから始めました。
1人1パーツを担当して、このパーツがどういう風になるのだろう、と考えながら作っていた時を思い出しました。
作っていたパーツが、他のパーツと組み合わさって、1つの大きくて可憐なお花になっているのがとても嬉しかったです。
中庭には、白いペンキで塗られた椅子と丸テーブルが置かれていました。これは、環境整備の係の人が、塗ってくれたものでした。グラウンドも、大きな文字で、「ハッピーウエディング」と書かれていたり、グラウンドにウエディングロードが出来ていて、どこを見てもみんなと一緒に作ったもので、あゆちゃんとりゅうさんをサプライズできるのがとても嬉しかったです。

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 私は、初めてアンサンブルに入らせてもらいました。アンサンブルの曲は、『ガラスの香り』、『婚礼の合唱』、『パッヘルベルのカノン』の3曲がありました。さとみちゃんやアンサンブルのみんなと練習していて、アンサンブルは、利他心が欠かせないということを知りました。

 さとみちゃんから、「自分に籠って100パーセント頑張っても、お客様には何も伝わらないんだよ。ただ一方的に、演奏するのではなくて、お客様からも受け取るものがあるはずだよ」と教えてもらいました。
これは、お父さんの利他心のお話と同じだと思いました。
人と人との間にしか幸せはない。アンサンブルも、お客様との間にしかないんだなあと思いました。私達は、あゆちゃん、りゅうさんに伝えたくて、自分のために練習するのでは決してないんだ、と思いました。
私は、アンサンブルに入れてもらってとても嬉しかったです。アンサンブルのみんなと、気持ちを一つにして演奏する時間がとても楽しかったです。さとみちゃんから、色んなことを教えてもらって、とてもありがたかったです。
さとみちゃんがよく、「私達は運命共同体だから、好きも嫌いも関係なく、気持ちを合わせるんだよ」と言ってくれました。その言葉を聞いて、練習も、仲間のために尽くすんだという気持ちを持って吹こう、と思いました。
楽器を吹いている時間がとても楽しくて、みんなと一つの曲を奏でているときはとても気持ちが良くて、アンサンブルであゆちゃんとりゅうさんに表現して伝えられたことが嬉しかったです。

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 初めてあゆちゃんとりゅうさんの姿を見たのは、体育館前でフラワーガールの待機をしていた時です。
りゅうさんが、白いタキシード姿、あゆちゃんは、丈が長いウエディングドレス姿でした。その2人の姿は、息を飲むほど美しくて、とても感動しました。温かい眼差しを向けてくれて、いつもの優しいりゅうさんとあゆちゃんでいてくれて、嬉しかったです。
ななほちゃんと、フラワーガールという大きな役割をさせてもらって、始めは緊張して、前も向けられなかったけれど、それは、自分を消し切れていないからなんだなと気づくことが出来ました。あゆちゃんとりゅうさんの結婚式でフラワーガールをさせてもらえることは本当にありがたくて、ななほちゃんと一緒に出来て嬉しかったです。

 りゅうさんとあゆちゃんの誓いの言葉を聞いていて、涙が出てきそうになりました。
明るくて前向きで優しいりゅうさん、仲間思いで、心が広くて温かいあゆちゃん、りゅうさんとあゆちゃんに出会うことができて、本当に幸せだと思いました。
あきこさんご家族、村田先生、りゅうさんのご親戚の方、なのはなファミリーの家族みんなで、あゆちゃんとりゅうさんの結婚を温かく迎えることが出来て、その時間が夢のような幸せな時間でした。あゆちゃん、りゅうさんが私達にとって希望の存在だなあと思いました。

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 第2部では、音楽劇をしました。やよいちゃんがあゆちゃん役、なおちゃんがりゅうさん役の、あゆちゃんりゅうさん物語です。あゆちゃん、りゅうさんが主人公の物語の中に、なのはなの子として入らせてもらえたことがとても嬉しかったです。
りゅうさんがあゆちゃんにプロポーズする時のセリフが、ゲネプロの時と変わっていることに気が付きました。
「一緒に優しいなのはなファミリーを作っていきませんか」、りゅうさんの優しさが入っていました。私達に向けてのサプライズのようで、目の奥が熱くなりました。

 りゅうさん、あゆちゃんを囲んで、『パーフェクト』を歌いました。りゅうさんとあゆちゃんの姿を見ると、一層声にパワーがこもる気がしました。歌詞を思い出しながら、りゅうさん、あゆちゃんのために、みんなと気持ちを揃えて歌えたことがとても大切な時間でした。
着替えや、アンサンブルや、ゲネプロでは緊迫した気持ちだったけれど、なぜだかあまり緊張しなくて、劇にすっと入ることが出来ました。
みんなと作り上げた音楽劇が『サムナイツ』を締めにして終わった時は、劇が終わった寂しさよりも、これからのあゆちゃんとりゅうさんの希望の光が灯ったような、明るい気持ちになりました。

 飾り係のみんなで作ったウエディングカーに、あゆちゃんとりゅうさんが乗ってくれました。ウエディングカーの顔にはまつげがついていたり、ガーランドがつけられていたり、カランコロン音を出す可愛いカンカンがぶら下げられていて、工夫がいくつも凝らしてありました。
ウエディングカーに乗ったあゆちゃんとりゅうさんをみんなで列をなして追いかけました。あゆちゃんとりゅうさんが満面の笑顔で、とても嬉しかったです。

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 お父さんが質問を出してくれて、楽しませてもらいました。
一番嬉しかったのは、「子供にゲーム機を買うか、買わないか」という質問で、あゆちゃんが、「みんなと一緒に畑で遊んでいたら、ゲーム機は要らないはず」と言ってくれたことです。あゆちゃんのお子さんと一緒に畑をできるのがとても嬉しいです。
シャボン玉や、クラッカーでお祝い出来て、最後のブーケトスで、りひとくんがキャッチして、みんなで笑いあって、そんな楽しくて温かい時間が嬉しかったです。人生ゲームも、環境整備の係の人が考えて、準備してくれて、ありがたいなと思いました。

 夕食は、台所チームの係さんが考えて、作ってくれた手料理が並びました。メインはなのはなカレーで、英幸さんが注文してくださったカツが乗っかっていました。いろんな人の真心こもった夕食がとても美味しくて、幸せな時間でした。
披露宴で、フォトムービー係さんが作ったあゆちゃんとりゅうさんの生い立ちムービーを見せてもらったり、正治さん、盛男おじいちゃんの歌を聴かせていただきました。披露宴も、たくさんの人の気持ちがこもった温かい出し物を見せてもらって、改めて、なのはなファミリーに出会えて幸せだなあと思いました。
あゆちゃんとりゅうさんがお色直しに、みんなが浴衣の着替えに行っているときに、アンサンブルの『カノン』を演奏させてもらいました。『カノン』は大好きな曲でもあって、アンサンブルのメンバーと一緒に演奏出来てとても嬉しかったです。

 『カノン』の練習をしているときに、さとみちゃんが、「ハーモニーの人は、メロディを吹いている人の音をよく聞いて、メロディを引き立たせるようにして吹くんだよ」ということを教えてくれました。
全員が同じぐらいの力を出したら、つりあうことも、知りました。クラリネットは、メロディが多かったです。でも、1人で突っ走らずに、アンサンブルの仲間のために、精一杯で吹こう、と思いました。
アンサンブルが終わった時に、さとみちゃんが、「今日の演奏は、今までで1番良かったと思うよ!」そう言ってくれて、本当に嬉しかったです。

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 毎晩、音楽室に行くとアンサンブルのみんなが個人練習をしていて、集まってはいないけれどいつもみんながそばにいたこと、あゆちゃんやお父さんに聴いてもらって、熱心なご指導を頂いた日、ゆりちゃんやたけひろくんがのぞみちゃん、あゆみちゃんと一緒に見に来てくれたこと、たくさんのことが頭に蘇ってきて、今日、みんなと大成功出来て涙が出てきそうになりました。

 アンサンブルを通じて、みんなの優しさや、仲間思いな気持ちをたくさんもらって、音で表現して、心が浄化されていきました。
アンサンブルから和太鼓の演奏への早着替えは、私1人ではできなかったことです。
アンサンブルのまみちゃんやさやちゃん、まなかちゃんが気にかけてくれて、楽器と譜面台を図書室に運んでくれました。優しい心遣いが嬉しかったし、感謝の気持ちでいっぱいです。
リビングに入ると、つきちゃんが待っていてくれて、着替えのヘルプをしてくれました。つきちゃんがとても速い着替えの方法を考えてくれて、事前に時間を割いて着替えの練習をしてくれたこともとても嬉しかったです。
ふみちゃんは、同じアンサンブルで、和太鼓で、動きが同じ私をいつも気にかけてくれて、「頑張ろうね」と声をかけてくれたり、優しい声掛けをたくさんしてくれて、とても嬉しかったです。

 私は、日頃からたくさんの人に支えられて、生きさせてもらっているんだなと思いました。
まだまだ未熟な私が、生きることが出来ているのは、なのはなファミリーのたくさんの家族がそばにいてくれるからなんだなと思いました。お父さんお母さん、あゆちゃんりゅうさん、たくさんの家族から、優しさと強さをもらって、私もまだ見ぬ誰かに優しさと強さを繋げられる人になりたいと思いました。

 私は和太鼓に入らせてもらってあまり月日は経っていないけれど、みんなの決心の大きさを練習するたびに感じます。初めて太鼓を叩かせてもらった日、両手の皮が剥けて、踏ん張っていた足が動かなくなるほどになっていました。みんなの粘り強さ、意志の強さがかっこいいなと思いました。
そんな、誇れる和太鼓のメンバーのみんなと一緒に練習をさせてもらう日々が、厳しいけれどとても楽しかったです。
あゆちゃんとりゅうさんの結婚式という1つの目標に向かって、みんなで精神統一をして自分の出せる最大の力で太鼓を叩いていました。

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 振り上げる手を素早くするのも、ぴたっと止めるのも、大きな音を出すのも、座っているときに彫像のように微動だにしないのも、全て勇気のいることでした。 でも、それをみんなで揃えるから良い演技になります。仲間のためにするのだという使命感がありました。
本番、お色直しで退場されたあゆちゃんとりゅうさんも帰ってきてくださって、太鼓を見て下さって嬉しかったです。
『風の舞』『わかば』の2曲を演奏して、大きな拍手が起こった時は、とても達成感を感じました。みんなの緊張感だったり、決心を知っているからこそ、拍手が心にしみて、嬉しかったです。

 盆踊りは、私はななほちゃんチームでした。盆踊り大会でも、ななほちゃんチームでさせてもらって、6人のチームワークが出来ていました。練習の時も、いつも朗らかで温かくて、そんな中で私も居させてもらえていることが幸せだなと思いました。
私達は、縁結びの神様の使い、という設定で、あゆちゃんとりゅうさんをお祝いする盆踊りを踊りました。寸劇は、お父さんからアドバイスを頂いて、タ行、マ行、ヤ行、息の多い音がしっかりお客さんに聴いてもらえるようにインパクトのある声でしゃべる練習をみんなでしました。
出来そうなのに、いざ言おうとすると出来なくて、恥ずかしい気持ちが出てきました。でも、チームのみんながなりきってセリフを言っているときの姿がキラキラしていて、私も、こんなふうに演じたらいいんだなあと気づくことが出来ました。
恥ずかしい気持ちは、自分を消し切れていないからなんだと知って、セリフを練習していると、どんどん自分が消えて神様のように生き生きできるような気がして、演じることは楽しいなあと思いました。

 あゆちゃんとりゅうさんを前にすると、少し恥ずかしい気持ちが出てきたけれど、あゆちゃんとりゅうさんに温かい眼差しを向けてもらって、拍手をもらったり、笑ってもらったりすると、とても嬉しくなりました。あゆちゃんとりゅうさんに、伝えることが出来て、大成功でした。
たくさんのチームの盆踊りを見せてもらって、私達まで楽しませてもらって、刻々とお開きの時間が迫っていることが寂しく思いました。ずっと、この幸せな時間が続いてほしい、と思いました。

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 披露宴が終わって、あゆちゃんとりゅうさん、お父さんお母さんに見送られながら退場していくのが寂しくてなりませんでした。でも、帰る場所は、古吉野、なんだ、寂しくなることはないんだなあと思いました。
確かに、ずっと目指していた結婚式は終わってしまったけれど、あゆちゃんとりゅうさんはずっとなのはなファミリーの家族で、私もずっと家族でした。
私は、あゆちゃんとりゅうさんの結婚式をみんなで作り上げてきて、たくさんの人に支えられて生きられていることを感じました。それは、あゆちゃんもりゅうさんも同じことで、人は、誰でも支えあって生きているんだなあと思いました。あゆちゃんもりゅうさんも、お互い支えあって、きっと、とても素敵な夫婦になるんだなと思って、心が温かくなります。
人と人との間に幸せがある、その言葉をそのまま肌で感じたような体験をたくさんしました。たくさんの仲間と気持ちを揃えて、作り上げたから感じた幸せだと思いました。

 私は、なのはなファミリーの家族から、溢れるぐらい利他心の気持ちをもらって、今、胸がいっぱいです。幸せって、こういうことなんだな、と知ることができました。
私は、なのはなファミリーの家族になれて、人生で1番の幸せです。なのはなのみんなと生活している日々が幸せです。この気持ちを大切にして、私はまだまだ未熟だけれど、まだ見ぬ誰かと幸せを分かち合える人になりたいです。 なのはなの家族みんなから支えてもらったように、私も誰かを支えられるような、あゆちゃんのような、強くて優しい人になるために、成長するんだ、と思いました。

 あゆちゃんとりゅうさんの結婚式で、みんなで一丸となって2人をお祝いする気持ちで迎えて、新郎新婦さんをサプライズするはずが、私達まで楽しませていただいて、とても幸せでした。
あゆちゃんとりゅうさんを見守りながら、なのはなファミリーの家族全員でお祝い出来た結婚式は、何にも変わることのない、かけがえのない宝物です。

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●感想文メニュー●

「あゆちゃん、りゅうさんの結婚式、大成功! ――あゆちゃん、りゅうさんと同じ志を持って――」 やよい

「かけがえのない宝物 ――家族みんなとお祝いの気持ちを込めて――」 りな

「特別な結婚式 ――利他心を持って、お互いのために――」 なおと

「幸せと笑顔が溢れる時間 ――表現することの喜び――」 えみ

「幸せな気持ちで満ちて ――世界でたった1つの結婚式――」 さき

「人と人との間にある幸せ ――あゆちゃん、りゅうさんの姿から感じたこと――」 えりさ