「あゆちゃん、りゅうさんの結婚式、大成功! ― あゆちゃん、りゅうさんと同じ志を持って ―」 やよい

 

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 9月20日は忘れられない、なにものにも代え難いとても大切な日になりました。
 古吉野で、りゅうさんとあゆちゃんの結婚式をあげて、みんなでお祝いしました。
 豪華な手作りの料理、ダンス、バンド、コーラス、劇、盆踊り、体育館からグラウンドまで、いたるところの飾り付け、結婚式の司会、そのすべてを役割分担し、それぞれがりゅうさんとあゆちゃんのことを思って、一生懸命に作り上げたものでした。

 当日は、秋晴れという名がよく似合う結婚式にぴったりの晴れた日になりました。
 前日の夜には、ゲストの村田先生、俊源さん、亜希子さん、かりんちゃん、りひとくんが到着していて、みんなの笑顔が倍になって、夜の古吉野の校舎の中が嬉しさに溢れていました。

 当日に最後の準備の仕上げにかかったとき、ウエディングカーが走るグラウンドのコースの飾りが寂しく感じていたとき、まえちゃんが落ち葉堆肥の山はエアーズロックに、誰が置いたのか、何につかうかもよく分からなかった石は、モアイ像にできる!と教えてくれました。
 そのことが分かったのは、昼食の2時間ほど前でした。私は近くにいたさりいちゃんとれいこちゃんを誘って、大急ぎで、看板やモアイ像の顔の制作に取りかかりました。
 かなり無茶だったと思うけれど、最後まで少しでもよくしたくて、みんなをまきこんで、作り上げたいと思いました。
 制作物ができて、グラウンドに行くと、俊源さんや、亜希子さん、かりんちゃんがみんなの中にいて、飾り付けを手伝ってくださいました。
 モアイ像にする石を運ぶ作業をしていたら、俊源さんが「こんな重い物もつの女の子の仕事じゃないよ」と言って、気づけば一緒に手伝ってくれていました。
 俊源さんも、亜希子さんも、かりんちゃん、りひとくんも、自然とみんなの中に入って、いろんなことを手伝ってくださっていて、その姿に心がとても温かくなりました。

 

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「食事の準備ができています。1組目の方は食堂へお越しください」
 12時15分に放送でよしえちゃんの声が聞こえました。
 食堂へ行くと、いつもの食堂が大変身して、驚きました。まっすぐに並んでいたテーブルが4つのテーブルだけになり、立食テーブルへと変身していました。
 白いシャツに赤いネクタイ、黒いエプロンを腰にまいたおしゃれなホテルの料理人のような衣装に身を包んだお仕事組さんが、おだやかな笑顔で口々に「おめでとうございます」と言って迎えてくれました。
 まるで高級ホテルのレストランに入ったような気分になりました。

 

 第1部のセレモニーが開会されました。
 ゲストには、亜希子さん夫妻、村田先生に加えて、盛男おじいちゃん、須原さん、白井さん、河上さん夫妻、りゅうさんの弟さんと、弟さんがお付き合いされている方、りゅうさんの親友である加川さんが来てくださいました。
 ゲストの方々がステージ前のゲスト席に座られて、私たちなのはなの子たちは、その後ろに上手、下手に2列ずつに分かれて座りました。
 普段は会うことのない人々が、縁あってここに足を運んでくださって、同じ空間にいることを嬉しく感じました。みんななのはなの輪で繋がっていました。

 天井からぶら下げられた白い布、ステージの背景は手作りの花のリースが飾られ、体育館の入り口の扉の上には手作りの百合の花々がちりばめられ、長いテーブルにはツタと花の飾りとピンクや黄緑、黄色の小さなキャンドルたち、今日までに準備したものすべて完成され、体育館が別世界になっていました。
 席に着くと、ひとり1人の席に長さ約8センチほどの小さな上のネームプレートが置かれていました。
 その裏には新郎のりゅうさんからメッセージが1人ひとりに書かれていました。
 食事も飾りもサービスもいろんな所に来る人が喜んでくれうようにという配慮、思いやりがちりばめられていました。

 

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 いよいよ新郎新婦の入場です。
 レッドカーペットの上を白いタキシードを着たりゅうさんが嬉しそうな笑顔で一歩ずつ歩いて行く姿を、みんなの盛大な拍手で迎えました。
 お父さんにエスコートされて、バージンロードの先で待つりゅうさんの元へ、あゆちゃんが一歩一歩丁寧に歩みながら向かいます。
 白いウエディングドレスに、頭にベールをつけて歩くあゆちゃんがこの世の人とは思えないほどに美しかったです。
 大げさかもしれないけれど、劇の脚本にもあるように後光が差しているように見えました。
 お父さんの隣で歩くあゆちゃんは涙をこらえているのか、少し恥ずかしいのか、うつむきながらバージンロードを歩いていました、けどとても幸せそうな表情をしていました。

 あゆちゃんと一瞬目が合ったとき、あゆちゃんがとても嬉しそうな笑顔になりました。
 歩くその姿を見るだけで、胸がいっぱいになって、目頭があつくなりました。                                            
 新郎新婦の入場を終え、指輪の交換を行うと、次は誓いの言葉です。
 りゅうさん、あゆちゃんの誓いの言葉が強く印象に残りました。
 りゅうさんはあゆちゃんと出会い、あゆちゃんを好きになって、なのはなファミリーと出会って、あゆちゃんの家族であるなのはなを一生懸命に理解しようとしてくださいました。
 人を好きになる力って、底知れぬものものすごい力があるんじゃないかと思いました。
 りゅうさんのあゆちゃんに対する好きな気持ち、尊敬する気持ちを聞かせていただいて、りゅうさんのなのはなファミリーを受け入れて、理解していこうという気持ち、あゆちゃんと一緒に利他心の生き方をしていくという意志、あゆちゃんと同じ志をもって、競争社会から、優しい生きやすい社会基盤を作っていく1人となる決心、その気持ちを聞かせていただきました。

 

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 なのはなに来た私たちも、なのはなに来て、人生が変わったように、りゅうさんもあゆちゃんと出会ったことは、大きな人生の転換点だったのだと思いました。
「私が求めていたのは、恋い焦がれる気持ちではありませんでした」
 その言葉からはじまったあゆちゃんの誓いの言葉。
 りゅうさんはどんなに寝不足で疲れていても、笑顔で元気に働く、体力、気力を持っていたこと、あゆちゃんがどんなときでも、いつも穏やかで優しいりゅうさんで居続けてくれたこと。
 慣れないことでも、常に周りの人への配慮を忘れず、目の前の人のために力を尽くす姿。そのモラルの高さ。
 「りゅうさんは、まさに神様からのプレゼントでした」
 あゆちゃんはそう言いました。

 あゆちゃんのりゅうさんへの思いを聞かせていただきました。
 あゆちゃんは、なのはなファミリーのスタッフさんのリーダーとして、どんなときも、前向きに明るく演じ続けて、みんなを正しい方向へと導いてくれます。
 なのはなファミリーのスタッフさんとして、次世代の優しい社会基盤を作っていく1人として、生きて行くことを役割としているんだなと思いました。
 そして、りゅうさんは、あゆちゃんへ「僕と一緒にあたたかいなのはなファミリーを作っていきましょう」そう、あゆちゃんに伝えてくれたんだとあゆちゃんは言いました。
 あゆちゃんの歩んでいく道を、あゆちゃんの手をとって、りゅうさんも同じ道を歩んでいくという、りゅうさんの決心なのだと思いました。
 そして、それこそが家族になるということなんだと思いました。

 りゅうさんも、あゆちゃんも、生涯、お互いを大切に守っていくことを誓っていました。

 今まで、違う道を生きていたりゅうさん、あゆちゃんがぴったりと重なって、嬉しいことも、楽しいことも、苦しいことも、辛いことも、お互いに共有し、支え合って、生きて行くのだなと思いました。
 お互いを深く理解し合い、大切に思いやって、同じ志を持って、同じ道を突き進んでいく、それこそが家族になるということなんだなと思いました。
 私は2人が1つにぴったりと重なる瞬間を見たのだなと思いました。
 結婚するということは、こんなにもあたたかくて、神聖で、素敵なことなんだなと知りました。

 2人の嘘偽りない、まっすぐな誓いの言葉、お互いに対する思いの深さを聞かせていただいて、胸がいっぱいになりました。私には、まだ理解しきれないほどの気持ちの深さが2人にはあるんだなあ、と思いました。
 そして、りゅうさんと、あゆちゃんの仲間でいられることが心そこから嬉しくって、私も誠実に一生懸命に生きて行こうと思いました。

 

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 第2部の音楽劇が始まりました。
 りゅうさんと、あゆちゃんが出会って、結婚にいたるまでの物語です。
 りゅうさんは、なおちゃんが、私はあゆちゃんを演じました。

 あゆちゃん役を演じると分かったとき、もの凄く嬉しい気持ちと、そして本当に演じることができるのかという不安、その両方を同時に感じました。
 2人が出会うまでを1時間半の劇にまとめるために、カットした部分や、少し誇張してコミカルにしている部分がありましたが、そのとき、そのときのあゆちゃんの気持ちを考えて、忠実にちゃんと演じたいと思いました。
 りゅうさん、あゆちゃんが見ていて嬉しくなるような、見ているお客さんが喜んでくださる演技をしたいと思いました。

 分からないことは、とにかくあゆちゃん本人に聞きました。
 普段毎日一緒に生活しているあゆちゃんをよく見ました。
 どうしたら、あゆちゃんを演じることができるのだろうか、私は毎日考えました。
「あゆちゃんを演じるにあたって、1番大切なことは何なのでしょうか?」
 お父さんにそう聞きました。
 するとお父さんは、
「いつも前向きに明るく居続けること、その強さを意識することじゃないかな」
 お父さんはそう教えてくださいました。

 

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 私は、普段の姿勢を変えなければあゆちゃんを演じられないのではないかと思いました。日々の生活で、もしこういうときあゆちゃんだったら、どうするだろうかということを強く意識するようになりました。
 そうすると、私はこうするけれど、あゆちゃんはこうしないだろうな、ということが自然と見えてきました。
 あゆちゃんいつも、何よりもみんなのためになることをもっとも優先し、私は自分の役割が失敗なく滞りなく進むことを何よりも大事にし、不安材料を消すように行動していたということが分かりました。

 私は自分の仕事に重きを置き、不安を厭いました。
 そして、私はみんなの気持ちよりも、自分のプライドを何よりも上に置いて、大事にしてしまっていました。
 これらは、この作文を書いている今でも消えていないと思います。
 こんな私をみんなのために変えていかなければいけない、あゆちゃんを演じることで気づかせていただきました。
 それは、私の人格のようにも、なってしまい、これを変えるのはものすごく努力をしなければいけないと思いました。
 とにかく、行動から変えなければいけないと思いました。

 夜に忙しくなることが不安で、夕方のタンク補充の時間に畑作業の段取りを考えたくなっても、タンク補充に出たり、夕食後に有志の飾り係や台所の手伝いに参加しました。
「自分の仕事をしたい」と思ったときほど、誰かの手伝いをするように意識しました。
 これは、意識しなければすぐに戻ってしまうので、これからも続けていかなければいけないです。
 あゆちゃんは、いつも利他心100パーセントなのだと思いました。
 利他心一本ならばなにも怖いものはありません。
 私はそれを自分にいれていかなければなりません。

 あゆちゃんだけでなく、まえちゃん、なおちゃんも、自分を捨て、どこまでも人のために動いていました。
 複数の役割を掛け持ちして、忙しくても、前向きさ、明るく振る舞うことを忘れず、目の前の人への配慮を忘れない姿勢は私のお手本のように感じました。
 自分はとても未熟だと思いました。
 私も、自分に拘らず、目の前にある1つひとつのことをあゆちゃん、りゅうさん、みんなのために、一生懸命に向かいたいと思いました。

 

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 脚本が配役の人に配られて、約1週間ほどたち、祝日にお父さんに演劇練習を見てもらい、演技の指導をしてもらうことができました。
 お父さんの演技指導にはすべて具体的な根拠があり、あるべき型があって、私の間違っているのではないかという不安や、このときあゆちゃんがどういう気持ちか分からないという気持ちからくる、演技の曖昧さが、お父さんの指導によって1つひとつなくなっていきました。
 りゅうさん役のなおちゃん、なのはなのお母さん役のれいこちゃんの演技する姿もとても勉強になりました。2人の台詞の言い回し、身体の使い方をよく見て、自分の演技と照らしあわしました。

 お父さんは劇に対してとても情熱的でときには、厳しくなることもありましたが、私は楽しいという気持ちが大きくて、指導に対して反省したり、自己否定するということが今回は一切ありませんでした。
 登場人物の気持ちをどうすれば、見ているお客さんに分かりやすく表現することができるか、その見せ方、方法をお父さんから沢山教われることが本当に楽しくて、自分が出ていないシーンなども見学したりして、演劇練習の時間が大好きでした。もっともっと演技のことを知りたい、という気持ちが日々強くなりました。
 はじめは、あゆちゃんを演じることが難しく感じて、演技も曖昧さが多かったけれど、気づくとあゆちゃんを演じることをとても楽しく感じている自分がいました。

 普段の私は、すぐにかっと怒ってしまったり、自分の仕事しか見えなくなったり、偉そうな言動態度をしてしまったりと、未熟で子供のような面が多くて、そんな自分に自己嫌悪に陥ることが多かったけれど、あゆちゃんを演じているときは、そのすべてから解放されました。
 あゆちゃんは明るく、常に前向き、天真爛漫、勇気があって、優しいです。
 そんなあゆちゃんを演じて表現している時間は、自分の中にある雑味から解放されて、自由になりました。演じることが楽しいと心から感じました。

 あゆちゃんは、情が深くって、スケール感が大きく、日本ではサイズ感が合わず、高校、大学とアメリカで過ごします。
 そんなあゆちゃんが日本で伴侶となる人を見つける人は難しいのではないかと思われたところに、りゅうさんが現れました。
 あゆちゃんがりゅうさんにプロポーズにされたときの嬉しさ、それは、この日本で理解し、理解される、家族となるパートナーを見つけられた喜び、さらに、なのはなファミリーを作っていこうという意志がりゅうさんにはあり、あゆちゃんにとって、何よりも大切ななのはなファミリーを一緒に作っていってくれると、言ってくれていること。
 2つの喜びがあゆちゃんにはあったのではないか、とお父さんに教えていただきました。

 

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 あゆちゃんがプロポーズされたときのことを思うと、私には、到底理解できないほどの気持ちだったのだろうと思います。胸がいっぱいになりました。
 プロポーズされるワンシーンでその喜びを表現するには、今の私は稚拙でした。けど、それでも、そのときのりゅうさん、あゆちゃんのことを思って、精一杯で表現したいと思いました。
 だから、プロポーズされたときのあゆちゃんの台詞を読んだとき、(本当にこれでいいのだろうか)という気持ちになりました。
 お父さんに相談して、数日経つと、お父さんが、「本番だけ、サプライズで、プロポーズのシーンの台詞を変えよう」と教えてくださいました。
 知っているのは、お父さん、その場にいたえりさちゃん、けいたろうさん、そしてなおちゃん、私だけでした。
 りゅうさん、あゆちゃんはきっとびっくりするだろうなと思って、私はとても嬉しくて、ワクワクする気持ちと、このシーンを大切に誰にも見られないようにこっそりと練習しようと思いました。
 本番の演技は、いたらないところがあったと思うけれど、少しでも2人に喜んでいただけたら幸いだと思いました。

 本番の日の通しは、今までの通しの中で1番楽しく感じました。
 何よりも、りゅうさんとあゆちゃんにこの音楽劇を見てもらえることが嬉しかったです。
 役者の台詞1つひとつに集中して聞き入ってくれるお客さんがいました。面白いシーンではあたたかい笑い声が響き、表現するなのはなのみんなと、お客さんとの間で、絆が生まれていることに幸せを感じました。

 

 りゅうさんがあゆちゃんを思って歌う『パーフェクト』は、りゅうさんが舞台から降りて、観客席のすぐ前のステージでギターを弾きながら、コーラスのみんなに囲まれて歌います。
 コーラスメンバーはりゅうさん、あゆちゃんを囲んで、守るように歌いました。
 お父さんがお母さんの隣でりゅうさんとあゆちゃんのことを思って歌う『もう一つの土曜日』。
「その指輪を受け取っていいよ」歌詞の1つにあるこの言葉。
 りゅうさんと出会ったあゆちゃんを思ったお父さんの気持ちが、この曲に色濃くのせられていました。

 

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 第2部の音楽劇が終わると写真撮影をして、ウエディングカーに大変身した軽トラ『ムッチャゴ』に新郎新婦の2人が乗って、グラウンド1周の人生ゲームへと移ります。
 タキシードとウエディングドレスに身を包んだりゅうさんとあゆちゃんが本当に幸せそうな表情をしていました。
 ピンク、白、オレンジ色の風船や、ガーランドの飾りに、ピンク色や黄色のカンカンが紐でカラカラとひきずられたウエディングカーに乗るその光景は、まるで、映画のワンシーンを見ているかのように錯覚するほど綺麗で美しく見えました。
 ゲストのみなさんと、なのはなのみんなとウエディングカーに乗るりゅうさん、あゆちゃんをみんなで追いかけて、5つあるチェックポイントで、シャボン玉や、紙吹雪、旗を振ったり、玉入れをして2人を出迎えました。

 最後まで正解し続けた人が次に結婚が最も近い人だとして、各チェックポイントは、お父さんからマルバツクイズが出されてました。
 最後のブーケトスを受け取ったのはなんと、最年少のりひとくさんでした。
 夢のように楽しいひとときでした。

 

 体育館へ再び戻ると、テーブルにディナーの準備がされていました。
 客席に座るや、いなやある小さな紙が目にとまりました。
 縦10センチ、横5センチほどの長方形の少し透けた白い色で上下の縁は金色の模様が入った、上品で綺麗なカード。
 テーブルに4席ずつほどに置かれているそのメニュー表にディナーの料理名が書かれてありました。

 なのはな野菜六福人 / 前菜六種盛り合わせ
 甘くて旨くてとろけるタマネギの冷製スープ
 桃とチーズの恋い物語 / 桃のカプレーゼ
  Love is cutlet  / 愛は勝つカレー
 美味しい黒豆で作った美味しい黒豆ゼリー
 ウエディングケーキ

 見る人の心を楽しませるユーモアが含まれた料理名に感動しました。
   きっとこの名前を考えた人は、客席に座る1人ひとりのことを考えて、お客様に喜んでもらえるように、という気持ちでこの名前を考えたのだろうなあと思うと、心が温かくなりました。

 

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 心のこもった料理1つひとつがとても美味しかったです。
     ウエディングケーキのトップには、タキシード姿のりゅうさん、ウエディングドレス姿のあゆちゃんの姿にアイシングされた可愛らしいクッキーがのったケーキでした。
     昼食から、ディナー、デザート、夜のおやつ、すべての食事が手作りで、今日までに河上さん、お仕事組さんがメニューを考え、料理を作ってくださいました。
 お仕事組さんは、結婚式1週間ほど前から、消灯を過ぎても、料理を作っていました。

 細部まで、りゅさん、あゆちゃん、お客さんを喜ばせたいという利他心に溢れたこんなにあたたかい結婚式は、世界中探しても、ここなのはなファミリーにしかないと思いました。
 食事をいただきながら、りゅうさん、あゆちゃんの生い立ちムービーを見て、ゲストの方の祝辞を聞かせていただきました。
 河上さんの祝辞が心に残りました。
 りゅうさんは、初めてなのはなに来たときから慣れない台所でも、みんなを盛り上げようと一生懸命働いていたこと、その真面目さ誠実さを見習いたいと河上さんが感じたこと。
 りゅうさんは、いつも周りの人によかれという気持ちでいつも一生懸命です。
 ああ、私もそうあねばならないな、と強く感じました。

 盛男おじいちゃんが、なのはなファミリーと出会ったときの気持ちを聞かせていただけたことも嬉しかったです。
「初めてお父さん、お母さんに会ったとき、日本にまだこんな人がいたのかと思った。なのはなファミリーに来る人たちは、はじめは元気がなく大丈夫かなと思ったけれど、しばらく立つと彼女たち本来の元気な姿になって、帰って行く。そのことに非常に感心した」
 盛男おじいちゃんのお父さん、お母さん、なのはなファミリーに対する思いをはじめて知りました。
 そして、なのはなファミリーは改めて、すごいところなのだということも再確認しました。

 アンサンブルの演奏、さやねちゃんのナユタの演奏をしている間に、なのはなのみんなは浴衣に着替えて、最後の演目、盆踊りの準備をしました。
 11あるチームそれぞれがりゅうさん、あゆちゃんをお祝いする気持ちでオリジナルのアレンジを加えた盆踊りを踊りました。

 

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 いよいよ閉会式です。
 お父さんの言葉、りゅうさん、あゆちゃんの言葉で結婚式が締めくくられます。
「この結婚式はみんなの結婚式になった。みんなも、今日家族になるということはどういうことなのか、しみじみと感じたと思います」と仰いました。
 私はお祝いする側だったけれど、りゅうさん、あゆちゃんの誓いの言葉を聞かせていただいて、2人の姿を見て、結婚するということは、こんなにも暖かく、幸せなことなのだということを感じさせてもらえました。

 りゅうさん、あゆちゃん改めて、ご結婚おめでとうございます。
 2人の節目となる大切な日をゲストの方々、なのはなファミリーのみんなでお祝いできたことがとても幸せでした。
 この1日はきっと人生において忘れられない日になったと思います。
 りゅうさんとあゆちゃんの姿からいろんなことを気づかせてもらいました。
 本当にありがとうございました。

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●感想文メニュー●

「あゆちゃん、りゅうさんの結婚式、大成功! ――あゆちゃん、りゅうさんと同じ志を持って――」 やよい

「かけがえのない宝物 ――家族みんなとお祝いの気持ちを込めて――」 りな

「特別な結婚式 ――利他心を持って、お互いのために――」 なおと

「幸せと笑顔が溢れる時間 ――表現することの喜び――」 えみ

「幸せな気持ちで満ちて ――世界でたった1つの結婚式――」 さき

「人と人との間にある幸せ ――あゆちゃん、りゅうさんの姿から感じたこと――」 えりさ