9月20日(日)「あゆちゃんとりゅうさんの結婚式 ―前編―」

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 新郎のりゅうさんが、誓いました。 
 あゆちゃんを一生愛し続けることを。 
 あゆちゃんと互いに支え合い、どんな困難も2人で乗り越えていくことを。 
 自分の欲ではなく、利他心を持って生きることを。 
 保証を求めず、あゆちゃんとともに魂を磨き続けて生きることを。 
 なのはなファミリーのことをもっともっと深く理解し、2人であたたかいなのはなファミリーをつくり、利他心のある社会を作っていくことを。

 新婦のあゆちゃんが、誓いました。 
 りゅうさんを一生愛し続けることを。 
 どんなときもお互いを信じ支え合い、2人で力を合わせて困難を乗り越えていくことを。 
 りゅうさんが好きだと言ってくれる、笑顔を絶やさないことを。 
 りゅうさんが、安心できる家をつくることを。 
 遠く離れているりゅうさんの家族の分も、りゅうさんのことを守っていくことを。

 2人の誓いの言葉は、自分を育て支えてくれた多くの人への感謝と、お互いにたった1人の人に出会えたことの喜びと希望、そして2人で成し遂げるべき役割への覚悟に満ちていました。

 なのはなファミリーの家族全員、なのはなを応援し支えてくれる方々、卒業生。 
 りゅうさんとあゆちゃんにとって大切な家族と仲間が、2人の誓いの場に立ち会い、証人となり、2人の結婚がこの日めでたく成立しました。

 りゅうさんとあゆちゃんの結婚式を、古吉野なのはなで行いました。 
 挙式の進行や演出、音楽劇や盆踊りなどの演目はもちろん、会場の設営や飾り付け、お食事など、すべて手作りの、世界でたったひとつの結婚式です。 
 大好きなあゆちゃんとりゅうさんをお祝いするみんなの気持ちが、形となり、言葉となり、歌となり、踊りとなり、会場を包む空気となり、とてもあたたかく優しく希望に溢れた式となりました。

「なのはなみんなの結婚式にしたい。 
 将来、みんながなのはなで結婚式をしたい、と思えるように、その土台を作りたいんだ。なのはなのみんなも大切なゲストなんだ」

 あゆちゃんは、結婚式の準備や練習の中で、こんな風に話してくれていました。 
 一番大切な家族である、なのはなのみんなのために、自分の結婚式を良いものにしたい、という気持ちが、いつもあゆちゃんの中にありました。 
 りゅうさんとあゆちゃんは、お祝いしてもらう側であると同時に、式を作る側でもありました。みんなで新しいものをゼロから作り上げる、プレイヤーとしていてくれました。 
 それが、2人の生き方なのだと思いました。自分の存在を、周りの人のためにどう生かせるかを常に考えて、そのために自分を100%使うことが喜びであり、幸せを感じられること。それを、あゆちゃんとりゅうさんはいつも体現してくれます。

 結婚式は、あゆちゃんとりゅうさんから私たちへの最高の贈り物でした。私たちも、あゆちゃんとりゅうさんのイメージする式の形を実現したい、という気持ちでいました。私たちからも気持ちを贈り、あゆちゃんたちからも気持ちを受け取る。大切な仲間のために、というお互い様の気持ちで作り上げた式です。そして、今回式に列席できなかった卒業生や、りゅうさんのご家族にも、2人がこんなにもたくさんの仲間に祝福されて一緒になることを、伝えたいと思いました。 
 あゆちゃんとりゅうさんの結婚式を作り上げる中で、私は、みんなで新しい道を切り開いていることを感じました。平坦な道ではないその道をみんなと切り拓く面白さや難しさを味わい、そして拓いた先にある光がいっぱいの明るく輝く結婚式を、その過程を、みんなと経験できることがなんて幸せなことでしょうか。

 

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 それではこれより、なのはなファミリーのあゆちゃん、なのはなファミリーのりゅうさんが、なのはなファミリーのりゅうさんあゆちゃん夫妻として歩き出す節目の一日を、僭越ながら、なのはなのなおが、みなさまにお伝えいたします。

 挙式の開会は、午後2時。 
 受付を済ませてからは、ビュッフェ式のランチを頂きながら、開会までの時間を過ごします。 
「本日は、おめでとうございます」 
 食堂の入口には、ウェルカムボードが飾られ、サーバーを務めるみんなが華やかな笑顔で迎えてくれます。 
 ドレスアップしたゲストのなのはなの子たちが、順々に部屋に入っていきます。

 

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 白を基調とした飾り付けが施された部屋には、りゅうさんとあゆちゃんのポートレート写真が飾られています。 
 ドレスとタキシード姿の2人、 
 『美女と野獣』や『アラジン』になり映画の一場面から飛び出してきた2人、 
 しっとりとした浴衣姿の2人。 
 なのはなのみんなで撮影した2人の写真です。 
 ドレスを着たあゆちゃんの撮影をしたとき、りゅうさんがこうコメントしてくれました。 
「僕の最高のプリンセス」 
 写真を見ると、その言葉を思い出しました。 
 大切な人に、その思いをまっすぐに届けるりゅうさんが、本当に素敵です。 
 たくさんの写真に開会前から幸せな気持ちになります。

 

 

 

 

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 いつも食事をしている部屋が、テーブルをいくつか取り払い、立食パーティ会場に変身です。 
 お皿を持ってテーブルを周り、1種類ずつサンドイッチとゼリーを受け取ります。 
「おめでとうございます」とゲスト同士挨拶を交わし、テーブルを囲んでランチをいただきいます。いつもとは違うスタイルで、違う衣装に身を包み、食事をするだけで、今日は特別な日なのだ、という華やいだ気持ちになります。

 ランチのメニューはこれまでなのはなで作って好評だった、サンドイッチ3種(フルーツサンド、たまごサンド、ポテトサラダサンド)。結婚式仕様として、味はもちろんのこと、カットの仕方や大きさにも工夫をして、より美味しくより美しく、を目指して作りました。デザートには桃のコンポートのゼリーをつけました。

 

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「美味しいね」 
 たっぷりとフィリングが挟まれたなのはなサンドイッチに、みんなほほを緩めます。 
 その言葉と笑顔は、作ったシェフ(お仕事組と台所のメンバー)にとって、なによりの喜びです。

 今回、ランチやディナーを担当したのは、なのはなから仕事に通うメンバーです。 
 試作を繰り返し、約100人分の材料を揃え、段取りを立て、本番の数日前からランチとディナー、お夜食を作っていきました。 
 普段の食事とはちょっと違うお祝い御膳です。お祝いの場にふさわしい食器を選んで、どう盛り付けるかを考えるのもとても楽しかったです。

 

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 午後1時半から受付がはじまります。 
 あゆみちゃんと、のぞみちゃんが、迎えてくれます。 
 受付では、芳名帳の代わりに、ゲストの方々がメッセージカードを渡します。 
 私たちは、メッセージカードにお2人へのお祝いの言葉を書いて届けます。 
 伝えたい気持ちがたくさんあり、メッセージカードに書く文字が、どんどんと小さくなってしまった私のカード。 
 おめでとう、だけではなく、2人の結婚が私にくれた希望、ありがとうの気持ち、大好きな2人が一緒になることが本当に嬉しい気持ち、そんなたくさんの気持ちを込めました。

 

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〈受付では新郎新婦の絵が描かれたポスターに、1人ずつ、指で色付きのスタンプを押していきました。  スタンプがたくさん押されると、菜の花畑の絵になりました〉

 

 

 私は、セレモニーから披露宴まで、司会を務めました。 
 開会の30分前から会場に待機しみんなの入場を待ちました。 

 

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 天井から放射状に広がる、白いサテンの布。 
 ステージの奥は、上品なクリーム色と少しくすんだ淡い大人のピンク色の花で飾られています。白の大きなゆりの花の飾りには、金色が散りばめられています。あゆちゃんのドレスの色味や、2人が持つ大人の凜とした輝き、そんなイメージでデザインされた会場の飾りです。 
 白いクロスが掛けられたテーブルの真ん中には、淡いクリーム色のお花と緑のツタが上品に飾られています。 
 席には、りゅうさんからのメッセージが書かれた名札が置かれています。

 式を控えた少しの緊張感と、厳かな雰囲気がただよいます。 
 ここはもう、体育館ではなく、挙式が執り行われる、セレモニー会場です。 
 15分前になると、私は司会を一緒にするなおとさんとともに、司会の定位置に立ちました。気持ちは、プロの司会者です。なのはならしいプロの司会者として、私はそこに立ちました。なおとさんも、背筋を伸ばし、華やかな場にふさわしい立ち方で、待っていました。 
 新郎新婦の準備が整い、定刻の午後2時に、式は開会します。

 

 

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「開会宣言」 
 なおとさんが、高らかに告げます。 
 りゅうさんとあゆちゃんの挙式は、列席者全員が立会人となり、2人の結婚の誓いを承認する人前結婚式のスタイルで執り行われました。そのことを司会の言葉で告げ、式ははじまります。

「新郎入場」 
 白いタキシードを着たりゅうさんが、アンサンブルの生演奏『カノン』をバックに、ウェディングロードを歩き出します。

 

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 少し微笑み、まっすぐに前を見て歩くりゅうさん。 
 レッドカーペットを進むりゅうさんを見ていると、いつも目の前のものごとや人に、まっすぐに向かっていくりゅうさんの姿が浮かびました。一緒になのはなで作業をするときのりゅうさんのまっすぐさや、誠実さ、前向きさ。それは、あゆちゃんに気持ちを向けるときも同じなのだと思いました。たった1人の大切なあゆちゃんの心にむかって、りゅうさんはまっすぐに向かいます。 
 ウェディングロ―ドは、あゆちゃんとの出会いから7年、その積み上げてきた日々の成果であり、これから2人で進む未来への道です。

 りゅうさんは、あゆちゃんと結婚の誓いを立てる場所として、なのはなファミリーを選びました。そのことが私たちも本当に嬉しいです。りゅうさんが、なのはなのあゆちゃんと結婚し、なのはなファミリーを一緒に作っていく未来を描いてくれること、その未来の中に私も仲間としていられることに、誇りを感じます。 
 りゅうさんが、祭壇の前に到着し、振り向きます。

「リングボーイ、フラワーガール入場」 
 2人の誓いのしるしである、大切な指環を運ぶリングボーイを、今回はハートピーのセラピスト亜希子さんの息子さんである、りひとくんがつとめてくれました。 
 正装のジャケットを着て、胸を張って歩くりひとくん。みんなの拍手の間を進みます。 
 私のMCの長さと合うように、歩くスピードを練習しました。 
 緊張する気持ちの中でも、堂々と、一歩一歩リングを大事に胸の前で手にして、歩きました。

 

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 リングピローは、河上さんのお手製です。 
 2人の結婚式が決まると、河上さんは、「リングピロー、つくっちゃるけん!」とあゆちゃんに言ってくれたそうです。 
 あゆちゃんと河上さんご夫妻は、あゆちゃんが6歳のときからのお付き合いです。 
 本当に家族のようにあゆちゃんの成長を見守り、あゆちゃんがなのはなのスタッフになってからは、一緒になのはなを作る仲間としてここまで歩んできました。そのあゆちゃんの結婚が河上さんにとっても、と ても大切なことで、嬉しいことであったのだろうと思います。その気持ちを込めて、ひと針ひと針、縫ってくださったリングピローです。

 

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 祭壇の前で、りひとくんが新郎りゅうさんにリングピローを渡します。

 続いて、フラワーガールが入場します。 
 ななほちゃんと、りなちゃんが、小さな花嫁さんのように白いドレスに身を包み、花びらをバージンロードにまきます。花嫁の歩く道を、花の香りで清めます。 
 りゅうさんとあゆちゃんのお祝いに駆けつけた、小さなプリンセス2人。そうそう、プリンセス2人も、あゆちゃんとりゅうさんが大好きなのです。 
 2人は双子のように、歩幅を合わせ、幸せに溢れたかわいい笑顔で、歩きます。 
 2人がひらりひらりとまいた白とピンクの花びらが散りばめられバージンロードには、きっと魔法がかけられているのでしょう。

 

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「新婦入場」 
 プリンセス2人が清めたバージンロードを、新婦と、なのはなのお父さんが、腕を組んで歩きます。 
 お父さんとあゆちゃん。あゆちゃんの人生の中でいくつもあった岐路。そのときどきで、あゆちゃんが道を選ぶとき、あゆちゃんの意志や夢を、いつも後押ししてくれたのが、お父さんでした。音楽劇の脚本を書いていたとき、あゆちゃんが話してくれたことを私は思い出しました。アメリカへの留学を決めたとき、あゆちゃんの味方になり、あゆちゃんを守り、あゆちゃんを送り出してくれたお父さん。 
 そして、お父さんにとっても、あゆちゃんの存在はとても大きいものなのだと私は思います。なのはなファミリーを作り前に進めていくとき、あゆちゃんがみんなを引っぱってくれるから、お父さんとお母さんは、安心し、心強い気持ちになるのだろうと想像します。

 

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 お父さんとあゆちゃんが腕を組んで歩く姿を見ると、親子として、という枠を超えて、人と人として、私が思うよりもずっとずっと強く結ばれた信頼や、理解、愛情がそこにはあるのだと思えて、涙が出ました。MCを読む声が、つい震えてしまいます。

 ああ、司会者が先に感極まってしまってはいけない。 
 そう気持ちを引き締めて、気持ちを込め、かつ明瞭にしっかりと言葉を伝えていきました。

 

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 あゆちゃんにとって、何より大切な仲間が、バージンロードの両脇からあゆちゃんを祝福しています。 
 そして、お父さんとあゆちゃんが、新郎の前に到着します。 
 お父さんが、あゆちゃんの手を取って、新郎にバトンタッチします。 
 あゆちゃんが仲間を守るため、ときには必死に戦う姿をすぐ側で見てきたお父さんにとって、りゅうさんというパートナーがこれから一緒に歩んでくれることは、本当に心強く、嬉しいことだと、私は思いました。 
 あゆちゃんと一緒に、みんなを守り、そしてあゆちゃんとお互いに守ることができる、強さと優しさを持ったりゅうさんだから。

 

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 新郎のりゅうさんと、新婦のあゆちゃんが、手を取り合い、並びます。

「誓いの言葉」 
 2人は、2人の言葉で、お互いへの誓いと、列席したなのはなのみんなへの誓いを、述べます。

 ちょうど7年前の9月に、あゆちゃんと初めて出会った日のことから、りゅうさんの誓いの言葉ははじまります。 
 明るく、パワフルで、深い優しさを感じるあゆちゃんのことを、一目で好きになったりゅうさん。 
 りゅうさんの目に映ったあゆちゃんの姿は、私たちが大好きなあゆちゃんの姿でした。 
 スケールが大きく、情に厚く、正義感にあふれ、利他心にあふれたあゆちゃん。 
 りゅうさんは、あゆちゃんと出会って、なのはなのお父さん、お母さん、みんなと出会い、いまの社会の生きにくさを生んでいる無駄な競争をなくすこと、利他心を広げて新しい社会の基盤を作るというなのはなファミリーの考えに、感銘を受けた、と語ってくれました。

 そして、たった一度きりの人生を大切にして、あゆちゃんと同じ志であゆちゃんとともに歩めることが、なによりも嬉しいことです、とりゅうさんは言いました。 
 そして、誓いを立てます。 
 あゆちゃんを一生愛し、守り、ともに成長し続けることを。一緒にあたたかいなのはなファミリーを作ることを。あゆちゃんと、みんなと一緒に、利他心にあふれる優しい社会を作っていくことを。

 なんて、素敵な誓いでしょう。 
 利他心、というと、りゅうさんとあゆちゃんの心そのものです。 
 目の前のたった1人に喜んでもらいたい、という気持ち。お母さんが利他心のことをそう話してくれました。りゅうさんの目の前にいて、嬉しい気持ちや、楽しい気持ちにならない人がいるでしょうか。りゅうさんといると、利他心というのはとてもシンプルで、シンプルだけれど、どんな状況やコンディションであれ、自分から離れて人に心を向けられる強さがないと持てないものなのだと感じます。 
 きっと、あゆちゃんに出会う前から、なのはなに出会う前から、りゅうさんは利他心と優しさを持って生きてきたんだと思います。だから、あゆちゃんの生き方に感銘を受けて、志を共にできたのだと思います。

 

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 りゅうさんは、あゆちゃんへの気持ちを、どこまでも誠実にどこまでも正直に言葉にして、伝えてくれました。あゆちゃんの心を捉えたりゅうさんの誠実さは、私たちの心も、捉えます。りゅうさんと家族になれることは、なのはなファミリーにとって、なのはなの一人ひとりにとって、大きな喜びです。

 あゆちゃんからりゅうさんへの誓いの言葉――

「りゅうさんは、私が本当に欲しかったパートナーです。 
 りゅうさんの気力と体力、人を疑わない純粋さ、誠実さ、回り道をせず、努力を惜しまない姿。 
 りゅうさんは神様がくれたプレゼントです」

 あゆちゃんの言葉に、切なく、嬉しく、締め付けられる思いでした。 
 なんでだろうか。 
 あゆちゃんが、正義を通して優しく生きたいと願ってきたその姿を、神様はずっと見ていたのだと思いました。あゆちゃんの優しさと正義は、次の時代を作るために、必ず必要なものだから、その心が決して折れたり、失われたりしないように、神様はりゅうさんというパートナーを、あゆちゃんに贈ったのかもしれない、そんな物語が私の心に浮かびました。あゆちゃんがどんな思いで、その優しさや強さを通してきたのか。それは決して簡単なことではなかったと思います。りゅうさんと出会って、本当に欲しかった大切な人なのだと気づいたあゆちゃん。

 あゆちゃんは述べます。 
「自分がたったひとつ取り柄だと誇れるところを、りゅうさんは好きになってくれました。その取り柄というのは、今日ここにいるみなさんに、育ててもらった私であるということ。 
仲間を守る強さと、利他心で、一日一日を精一杯生きることの尊さ。それをお父さんお母さん、周りの人から教わって、生きてきたこと。その取り柄を、なににも代えがたい魅力だとりゅうさんは言ってくれました」

 そして、りゅうさんの誠実とモラルの高さを、あゆちゃんは何にも代えがたい魅力なのだと話します。 
 あゆちゃんが大切にしたいもの、あゆちゃんの誇りを、りゅうさんは同じように大切に思い、誇りに思い、人として一番大切なものなのだと言ってくれたのだと思いました。

「僕と一緒に、あたたかいなのはなファミリーを作りましょう」 
 このりゅうさんのプロポーズの言葉は、一生忘れることのできない安心感をくれたと、あゆちゃんは言いました。温かい家族ではなく、あたたかいなのはなファミリー。あゆちゃんが守りたいもの、あゆちゃんが大切にしたものを、同じように思ってくれるりゅうさん。

 

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 そして2人は、挙式に参列した、大切な方々へ、誓いを述べます。

「今日の日を迎えられたのは、支えてくださったみなさんがいるからです。 
 2人でどんなときも力を合わせ、みんなと理想を追いかけていきます。 
 あたたかいなのはなファミリーを築いていきます。 
 未熟な2人ですが、これからも、末永く見守っていただければ幸いです」

 2人の言葉で、2人の気持ちをどこまでも正直に込めた誓いの言葉は、 
 私たちの心に深くしみこみました。                                       

 

「指輪の交換」

 リングピローのリボンがとかれ、結婚指輪が、2人の手に渡ります。 
 まずは、新郎から新婦へ。新婦から新郎へ。 
 薬指にその指環が収まると、管楽器アンサンブルの音が高らかに響きます。

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「結婚誓約書へのサイン」 
 2人の誓いを約すべく、誓約書に、2人がサインをします。 
 そして、お2人の誓いを見届けた列席者全員が、署名をします。2人の誓いの言葉を心にとどめ、直筆で署名をしていきます。

  
 りゅうさんとあゆちゃんが、署名台の前に立ち、列席者一人ひとりに、挨拶をします。 
 2人が誓いを述べる場にいられたこと、その誓いを確かに聞き届け、証人として記せることが、嬉しかったです。その誓いの中にある言葉に、2人の向かう未来に、私たちも仲間でいるのだと思いました。まるで、自分自身も、あゆちゃんとりゅうさんの仲間として、利他心と正義、優しさを持って生きていきます、と宣言しているような気持ちにもなりました。

 

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「ご参列者のみなさまの承認をえて、ここにめでたくお2人の結婚が成立しましたことを、宣言します!」 
 私は、セレモニーの中で一番高らかに、発声します。 
 2人の人生に、この瞬間が確かに刻まれるように。

 そして、誓いのキス。 
 りゅうさんが、あゆちゃんのベールをそっとあげ、その額に優しく誓いのキスをします。

 

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 こうして、2人の結婚は無事に相整いました。

 アンサンブルの演奏する、パッフェルベルの『カノン』が流れる中、 
 大きくあたたかい拍手の中、2人は腕を組み、退場します。

 

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――中編へつづきます。