「夢中になって」 さき

9月10日

〇手刈り
 年に一度の手刈りの日。天気に恵まれ、一日曇りか晴れで絶好のチャンスでした。

 今日のためにと、新品の鎌を買ってきてくれて嬉しかったです。切れ味抜群で、少しの力でザクッと切れるのでとても気持ちよかったです。私は刈る人になって、稲を刈ることができて、稲刈りのたのしさを感じました。真っ直ぐに、下の方で刈るようにと教えてもらって、鎌の角度と位置を意識しながら刈っていくことができました。刈った傍から紫色のザ・ポリフェノールという感じのきれいな色が見えました。紫黒米は、本当に葉っぱも茎も実も紫というのが面白かったです。

 時間も忘れて、私たちはひたすら刈りました。もう夢中になってどんどん刈り進めていって、とにかく楽しかったです。1、2、3、4と頭で数えながら、4束をがっちりつかんで一発で刈るというのが、なんとも言えない爽快感で鎌の切れ味もあってか最高に楽しかったです。

 お父さんが途中で休憩しようと言って、みんなで畦に座って話している一時が言葉に代えがたい幸せでした。半分以上手刈りが進んだところで、今度は機械刈りに行くというお父さん。かっこよかったです。毎日、お父さん、永禮さん、あゆちゃんやみんなが機械刈りをしてくれていることがありがたいです。

 手刈りは、12時の時点で残りわずかとなり、とうとう向こう側の畦に辿り着きました。
 最後の条を刈り終え、視界が一気に開けた瞬間。向こう側に見えたのは、見慣れた畦とすでに刈り取られた田んぼ。なんでもない光景でも、このときは特別素晴らしくきれいでした。そして、間もなく全部の刈り取りが終わり、そばにいたひろちゃんと終わったー! と言って喜びました。

 その後、はぜ干しするために稲の束を結び、はぜにかけていきました。結び方は、お父さんが教えてくれたことを思いだし、バラバラにならないようにしっかりとしばりました。
 昔の人はずっとこうしてきたんだなと思うと、時代を超えて今でもできるというのが嬉しかったです。最後に、全員ではぜにかけていき、稲の屋根がずらりと並びました。立ててくれたはぜでは収まりきらず、二階建てにして干して、紫黒米がこんなにたくさん穫れたんだなと思いました。

 稲刈りを通して、自分たちで田植えをして、草を取って、手刈りをしてということを体験できることはとても大事なことだと思いました。自給自足とはまさにこれだ! と体験的に伝えているように感じます。改めて、今毎日食べているお米は、たくさんの人の手によって育てられた貴重なお米なのだということを実感する機会となり、とてもためになりました。今日は一日ありがとうございました。また、これから1年みんなといただくお米を手刈りさせてもらって嬉しかったです。また、新米をみんなでいただける日が楽しみです。