「8月のこと」 まこと

8月29日 夜

〇肝試し
 山小屋裏の坂道は、きつくて、道中、暗い道の横から顔をぼんやりとのぞかせる人形たちは、肝を試されてる感じがしました。登り切ったところで、何かが動いたけれども、その先のことがよぎり、正面から見ないで早足で先に進んでしまいました……。
 
 お札のトイレは、戸を開けるところから恐ろしいのですが、しなこちゃんと2人きりで私がしっかりしてなければ、2回も怖い思いをするのは無理、という一心で、気を確かに持っていました。便器の横に黒い人形のようなものが見えました。お札をとったらなにかおこるかもしれないが、やるしかないと、お札をはがしました。何も起こらず、少し緊張が解けて、トイレの戸を閉めて立ち去ろうとしたとき、黒髪の長い女の人がバッと出て何か叫びました。顔が白くて、わっと思って道まで逃げました。
 
 地図を見て、次のポイントへ。以前、小麦粉の中に飴玉を探したスポット。小屋のベンチにどう見ても、怖い人のようなものが寝ています。仏壇みたいなところに、藁人形が並んでおり、それもすでに怖い。この場所も怖い。ミッションを果たすのみ。藁人形を取ると、何かが目の前で動いたような、そしてその横のベンチの人形も起き上がってきた! キャー怖いものすごい逃げ足で、その場を離れました。2人とも怖いものをしっかりみていないが、ただ暗闇で、何か追いかけられるのか、どんなことを仕掛けられるのか、とただそのことにびくびくしていました。

 次。アトリエの中が赤く灯っていました。あんな怖い小屋に入りたくない。絶対に怖い、だって、耳なし芳一って書いてある。自分を奮い立たせて、しなこちゃんとしっかり腕を組みあい、入りました。後ろ姿の芳一が、肩に経文を書いた芳一が座禅を組んでいる。絶対、あの耳とったら、何か起こるに決まっている。しかも、小屋。怖すぎて、なぜか「なむあみだぶつ」と唱えてみました。どうか、怖い目に遭わせないでください。無理ですね。でも、なんとなく、勇気が出てきて、耳を引きちぎると、後ろからがたっと音がして、怖い人たちに挟まれた!!! その状態が怖すぎて、おそらく叫びながら、耳だけしっかり持って、小屋を出ました。出たところで、振り向くと、わーまだ追ってきている! でも、道までは出てこないでいてくれました。
 
 その後、下り坂を下りた付近で、ホッとしたと思ったら、すーーッと人形が寄ってきて思わずキャーー!! となりました。まだ続くのか――。山小屋の裏手をまっすぐ歩くだけなのですが、その途中にまだぜったいに、ある、お供え物を取りに行くミッション。気持ちがだいぶ消耗し、追い打ちをかけるように木の陰から、白いお面の人が見ている。見ているだけで、追いかけない。不気味。しかし、通り過ぎたところで、後ろから追いかけてくる! 怖さ満載過ぎて、走りながら、次にテレビが見えて、そのテレビから「ザーー……」と音がしているのを確認した途端、貞子来ると直感し、頭ですでに恐怖で恐くて、本物を見るのが怖すぎて無理と思い、駆け出しました。ごめんなさい。無理です!!

 ようやく山小屋の前に出る坂道をまさに、転がるように走り抜けて、終了。
 振り返れば、しなこちゃん、ごめん、恐怖をしっかり2人で味わう余裕なしでした。いや、精一杯怖い中、すべてのミッションをクリアできてよかったですね。
 山小屋の山の中は、それだけでも怖いのに、それぞれのポイント、周りの演出もばっちり怖いので、もの凄い怖い肝試しでした。

 最後に、セブンブリッジで癒されました。まみちゃんと、背負うものなしの後半攻めて一発上がりが嬉しかったです。
 しかし、ただ怖かったです。山小屋の中も、凝っていて、不気味でした。お父さんお母さんの怖いお話も怖くて涼しくて、面白かったです。せいこちゃんの生ピアノでの、音も雰囲気がありました。全部が、怖いアトラクションで、山小屋の山の中では怖い思いをできて怖くて肝が冷えました。夏にはピッタリでした。ありがとうございました。

 

〇海
 海水浴に行きました。なのはなでは、初めてでした。浦富海岸がきれいでした。企画の人達が、早くに行って、場所取りやスイカを冷やしたりしてくれて、快適に過ごせる場所を確保してくれ、楽しい企画をしてくれたおかげで、1日、海辺での時間を充実させ、楽しくインタレスティングな時間にしていただきました。
 こんなにきれいな海岸で、海水浴をしたことがありません。また、家族で楽しく、目のまえの魚や景色や砂浜での遊びに真剣に熱中したことがありませんでした。

 お父さんが一緒に海に入って楽しそうに、海の中の魚を追いかけてとってくれたり、海の生き物の知識を教えてくれたり、お母さんが、誰よりも真剣に、砂のお城を高く美しく作ろうとして、本当にそれをやってしまって、誰もかなわないくらいの本当に素敵な砂のお城で、お母さんの砂と水の混ぜたクリームみたいなとろとろが、あんなにきれいな塔のようになっていくなんて、知りませんでした。お父さんお母さんが、真剣に、マーメイドの人型砂山を作って、誰よりもすごいのを作って、スイカ割りは、どちらも絶対に割れると信じていて、自信満々で、そして、それを対決して見事に真っ二つに割ってしまうなんて!! かっこいいお父さんお母さんが、本当にここにいてくださり、本当に嬉しかったです。かっこいい大人はこうするんだよと教えていただのだから、吸収して、実践していきたいです。

 お母さんは、段取りが大事だよとよくおっしゃいます。海に行くために、お弁当や企画スケジュールを楽しいものにしてくださりありがとうございました。
 行き帰りの車では、みかちゃん車でした。さやねちゃんが助手席で、みかちゃんがネタを考えてくれており、私も海水浴の日が何の日か調べたり、海水浴場の天気を調べたり、海水浴場の場所について調べたりして、一緒に車に乗っていく人達が帰るまで楽しめるようにと考えられたことが嬉しかったです。

 あと、スイカ割りをしながら、割れたスイカやマクワウリを切ってくれてみんなに配ってくれたりと、水分も十分に取れて、ありがたかったです。そういう大切なことを忘れずにいます。
 
 
〇銀二貫
 高田郁さんの本が面白いです。『みをつくし料理帳』が面白く、どんどん読んでしまい、後半は読み終わりたくないと思いつつも先が気になり読んでしまいました。あまりのことに、結末を読んでしまっても、気持ちの整理がつかないので、澪さんたちのことは、保留にしてたまに引き出しから出して楽しみたいのだと思います。

 本は、その後、『あい』を読み終えました。あいさんの生き方は、先生との関りを見ているとなぜかお父さんお母さんのように感じたりもしました。先生のことを、あいさんしかわかってやれないから、支えてあげてねと先生のお母さんからあいさんは言われるからです。そして、それをずっと胸に、あいさんは先生と一緒にいるからです。お互いを思う気持ちが先生の志を貫いて生きるその姿勢に寄り添っていて、お2人の生き方がかっこよくて潔かったです。私は、少しこの本は浅く読んでしまったと思います。
 
 今は、『銀二貫』です。これは、まだ初めの方なのですが、これを読んで、やはり薄々感じていたことなのですが、私は、心持ちを正しく持って、礼儀をわきまえ、身の程を慎む態度をとらなければならないと、改めて痛感しました。今から進化し、修正し、改めます。振り返らず、逃げず、身の丈に合った生活を丁寧に大切にしていきます。今目の前の生活を大切にし、そこから吸収し、プランを立てます。そして、たくさん与えていただいた分、返していけるように、視野を広げ、その時その時の緊張感、あるべき方向性を読みとり、利他心のために動ける人になりたいと心から思います。