「お楽しみの日」 ななほ

8月22日 土曜日

「この子を愛し、いつくしんで、大切に育てる事だ。そうすれば、いつの日か、どうしてこんな子が生まれたのかということが分かる日がきっと来る。ああ、この子はこんなにも素晴らしい宝物を、自分たち夫婦に与えてくれるために生まれてきたんだという事が分かる日がきっと来る」
 宮本輝さんの『ここに地終わり 海始まる』の上・下を読みました。下を読み始めたのは昨日の消灯10分前なのですが、夢中になって読んだら、1日で読み終えてしまいました。まだ小説の中から抜け出せておらず、もう1度読みたいような、何となく、小説が尊いもののように感じているのですが、次は『優駿』か『オレンジの壺』を読みたいと思います。

 宮本輝さんの小説を読んでいると、生きる子こと死ぬことについて分かった様に感じます。具体的にどうわかるのか、何を感じるのかを言葉にすることができないけれど、宮本輝の世界に引き込まれていくのを感じます。昨日のお昼の集合でお父さんが話して下さったこと。「本当に優しい子が、傷つくんだよね」というお母さん。
 私の事を考えた時、私も幼いころから、父は深夜すぎまでゲームをしていました。家にいても必ずパソコンに向かっていて、通販でスピーカーやテレビやライトなど、色々な物を調べては、すぐに購入していました。お出かけに行っても、父は電化製品売り場にいるし、兄を連れてゲームセンターに行き、私は私で洋服を買って、母はまた別行動という事が多かったです。

 いつの間にか兄もゲームしかしなくなって、昔は一緒に父の体を心配して、父が毎日夜遅くまで起きて、たばこを吸って、お酒を飲んで、お菓子を食べているのを、「違う。身体に悪いよ」と言っていたのに、私が摂食障害になる少し前からは、兄も父と全く同じでした。父が偏頭痛や肝臓を悪くして入院した時、私は5,6歳くらいだったでしょうか? ものすごく心配して、泣いたのを覚えています。「もう私は生きていけないんじゃないか」「どうして父には、私たちに思いが伝わらないのだろう?」、何を言っても無駄で、たばこやお酒に依存をする父には、家族よりも仕事が大切で、お金やステータスのような事の方が大切だったのだと思います。

 『ここに地終わり 海始まる』。今、誰かと別れても、今から新しい人生が始まる。新たな一歩がある。
 もう、何もかもが終わった様に感じて、苦しくて、悲しくても、その先に希望があって、諦める必要がない。
 常に希望を持って、前を向いて生きていたら、常に何かが始まって、何かが生まれて、いつまでも成長が止まらないのだと思います。諦めたり逃げたり、過去を引きずるのではなくて、今からでも遅くない事はたくさんあるのだと思いました。摂食障害になった時、もう私の人生は終わったと思いました。過去には戻ることができないけれど、前に進む事もできない。今に満足もできないけれど、今が苦しい。中学生という大切な時期に、学校に通えなかったら、私は大人になっても働けない、何の役にも立てない。このままだと、高校にも通えないし、仕事にもつけないんじゃないか。大人になれないんじゃないかという不安が、ずっとあったけれど、いつだって海は始まるのだと思いました。

 宮本輝さんの小説の深い部分をもっと理解したいし、宮本輝さんに関わらず、なのはなにあるお父さんのオススメ本をいっぱい読んで、心を耕します。

 

・ゴーヤ

 牛肥の追肥をしてから2日目。今朝は緑が70本で25キロ、白が30本で10キロ収穫できました。最近は1人で収穫する事が多く、収穫をするだけでも大汗を書いてしまうのですが、毎日3コンテナ、4コンテナが溢れる位ゴーヤでいっぱいになると「ああ、良かったな」と思います。
 さすが牛肥効果! ゴーヤは殆ど、牛肥で育ててきたのですが、やっぱり牛肥に敵う者はないと思いました。実の膨らみ方、熟れ方も、やっぱり栄養が行き渡ると違って、毎日収穫をしている側としては、大きな変化をもたらしてくれます。水やりは広い側に牛肥を敷き詰めているので、1畝ずつ行っているのですが、お母さんが仰っていたように、1人で11畝分の水やりと移動をするのは、重労働でした。
 
 今朝予定より、人数が4,5人減ってしまった為、気持ちが焦ったのですが、思い切って、ゴーヤは私1人にして、通常通り行えるようにしました。タンク補充だったしほちゃんが入れることになり、のんちゃんも「入れます」と声をかけてくれて嬉しくて、ACチームにはお仕事組さんやリュウさんも入っていて、みんなで協力して、助け合っての作業が嬉しいなと思いました。

 今日は朝からリュウさんやお仕事組さんがあり、リュウさんの朝食当番さんの挨拶に元気が出ました。また、シエスタが気持ち良くて、どこからか聞こえるセミの鳴き声、アブラゼミにミンミンゼミの鳴き声が重なる時、夏の美しさを感じます。体は暖かいけれど、そよぐ風が冷たくて、畳の上で眠ることほど、心地よく、気持ちの良いことは無いんじゃないかと思いました。
 午後は大豆の草取りをすると聞いていたり、夕方からは山小屋で肝試しもあるそうで、まだ何も聞いていないのでドキドキしています。そのついでに、ササゲの収穫もすると聞いていて嬉しいし、夕食はおじいちゃんからのお素麺とのことで、竹で作った器で頂くお素麺が楽しみです!