「自分たちの心と向き合う」 せいこ

8月18日

 日記を書く時間がなかなかとれない毎日です。遅くなりましたが、15日にあった盆踊り大会について振り返りたいと思います。

 盆踊り大会本番。私のチームは直前で、それまで準備していた題材がなのはなの精神とは合わない題材としてお父さんから却下をいただいたので、急遽路線を変更しました。
仕切り直しになってからは、みんな自分たちが考えたものが否定されたことに自信を無くしてしまっていました。アイデアを出し合うこともままならなくて、今から思うと私たちのチームの周りにはどんよりした空気が漂っていたように思います。私も、どう立て直せばいいのかわからなくて不安な気持ちでした。でも心のどこかでまあ何とかなるんじゃないかな、と思っていたのも事実です。
 
 新しい題材は時間が無かったこともあり、みるみるうちに決まっていったように思います。お父さんやお母さんの意見も参考に、ぎこちない人形だった踊り子がだんだんと感情を思い出し、人間として煌びやかに踊るような構成になりました。

 路線変更後は、えりさちゃんを中心に、みんな諦めずに本当によく頑張ったと思います。私は本番が始まる前から、この大会で一番の「頑張った大賞」はこのチームだな、思っていて、それだけでもう満足してるところもありました。

「私たち、ずっと、このままなのかなあ?」
 人形のまま歪に踊り続け、壊れてしまった踊り子の台詞です。練習の時から、これを言うえりさちゃんの表情は引き込まれるものでした。感情を押し込めて、何かに囚われたまま絶望することを知る私たちだからこそうまく表現できた場面だったと思います。
 また、私たちはまだ本当に自分を生きやすくさせる『自由』を理解できていない自覚があったりました。したがって台詞は上記のものだけになりました。後半の煌びやかな『人間』としての舞いは、音楽とダンスだけの表現にしました。台詞や言葉にはまだ出来ないにせよ、各々、自分の在りたい姿をイメージしながら踊り、奏でていたように思います。
 盆踊りを踊るだけでこれだけ自分たちの心と向き合うことになるとは思いませんでした。

 私は踊りに合わせてキーボードを弾くことになりました。盆踊りというよりも、このストーリーに合った音楽になるよう心がけて曲を作りました。とにかくみんなの踊りがドラマチックに、美しく、またこの大会に向けての時間が、後になってより私もみんなもキラキラ輝ける肥やしになるように祈りながら、合わせ練習の時に即興で組み立てた曲になりました。個人的には、「時間がもっとあればもっと工夫を凝らした曲にできるのに‼︎」とやきもきした気持ちもありましたが、技巧よりも完成度を高めることを優先しました。
 さきちゃんの太鼓とも相性がよく、良い演奏ができたと思います。

 本番は私が効果音を出すタイミングを間違えたり、みんなも100パーセント力を発揮できたわけでは無かったみたいでしたが、グランプリをいただけて嬉しかったです。何より、2日前に仕切り直しと言うかなりのピンチをみんなで乗り越えたり、また本当の自由って何だろうか、と真剣に考えたりする時間を過ごせたことに感謝します。ありがとうございました。