「スイカ冥利」 ゆい

8月1日

 何から書いたらいいでしょうか。本当に楽しい一日でした。みんなで海に遊びに出掛けました。私は先発組で、テント張りや、準備をしてくるチームで、今朝は6時20分に、りゅうさんの運転して下さる車に乗り込みました。昨夜は緊張であまり眠れなかったと話すと、他のみんなも同じでした。

 往路で、朝が早いからか、まるで雲海のような景色が見られました。田園風景は緑が鮮やかで、瓦屋根の民家が並びとても美しかったです。海が見えた時、車内で歓声があがりました。水平線がずっと広がる海に出会ったのです。
 現地に着くと、そこは話に聞いていた以上に美しい場所でした。洞窟のように岩の下が穿たれ、トンネルになっている場所がありました。そこを通ると、ひんやりと涼しく、トンネルを通り過ぎると、秘密の別世界の海がまた広がるような感じです。

 みんなが来る前にテントをはり、スイカ割りのシュミレーションをしたり、場所を考えたり、スイカを冷やしたりしました。最初、岩場の陰にスイカをコンテナごと冷やしていたら、25㎏ほどのコンテナ3つが、流されてスイカとマクワウリがぷかぷかういてしまっていて、みんなで走って海に入り、回収するという事件がすごく面白かったです。そのあとは、須原さんが見つけてくださった場所にスイカを冷やし、その近くで、みんなで見物もできるスイカ割りスポットがあったので、そこに会場を作りました。

 10時頃みんなが続々と到着し、いよいよなのはなの海遊びが始まりました。
 お父さんお母さんが投げたカラフルボールを海の中から探す宝探しから始まり、みんなで海で自由に遊びました。私ははじめてウニを見ました。すっごく嬉しくなって、とったのですが、あまりに強く岩にへばりついていて、その力に驚きました。(私にはあまさん、無理だわ)と思いながら、片手を伸ばしてウニの棘から刺激を受けつつ、身体は流れにもっていかれそうになります。その感覚がすごく自分で滑稽だったり、楽しかったりしました。

 お父さんが帰ってきて教えてくださったことには、あれはムラサキウニというらしく、バフンウニとちがうのですね。道理で、棘がながいわけだ。私はウニが大好きなので、なーんだ食べるところあまりないのか、と思ってしまいました。でも本当に、初めてみたウニがこんなふうに岩の間に、掴み放題でくっついて、掴み放題なのに全然岩から離れなくて、というのが楽しくて仕方なかったです。

 色んなところで、みんなが、ここに魚がいるとか、何がいるとか、教えてくれて、ゴーグルをつけて潜ると、そこは生き物がたくさんの宝の場所でした。魚が可愛くて、捕まえたいけれど全然捕まえられません。お父さんが、上手い銛突きの人が魚がくるのを待っているのだということを話してくださったことがあったり、洞窟おじさんだったか、魚を隙間に追い込んで捕るというような話を思い出して、真似していたけれど、魚があまりに速く泳ぐので全然とれませんでした。

 みんなで、浮き輪にのったり、泳いだり、海の中は最高でした。
 レクリエーションでは、チームに分かれて、キャッスル&ツタンカーメンコンテストをしました。砂の城をつくったり、人を砂に埋めてツタンカーメンをつくるというもの。
 お母さんが、とろとろの砂を手を握った隙間から地に流すと、高く繊細に積み上がることを教えてくださって、初めてみて、そんなことできるのかとすごくびっくりしました。

 私は須原さんチームで、須原さんがバベルの塔にするかと提案してくださって、まきちゃんや、ちさちゃん、なつきちゃんと制作に入りました。形ができたころ、須原さんが模様を考えようとおっしゃったので、お母さんが教えてくださった方法を、ビニール袋の先の方に穴をあけて絞り袋のようにして模様をかくことにしました。案外、水が入りすぎると緩いし、少ないと出ないというので、調整は難しかったけれど、夢中になりました。
 本気で砂遊びをするなんて、大人になったらやる機会は、ほぼないと思います。すごく面白くて、こんなことができるから、やっぱりなのはなで遊ぶのって最高です。

 そして、とうとうスイカ割りの時がきました。
 昨夜、目隠しを手作りしたり、台本を考えたり、準備をしてきて、あけみちゃんが仕事で来られないから、あけみちゃんをスイカに乗り移ったという設定で登場してもらいました。
 お父さんお母さんに相談し、決まったルールで、安心して楽しめたことや、お父さんが審判をしてくださったことが、すごく嬉しかったです。
 お母さんは、割れたマクワウリやスイカをすぐにカットしてみんなが食べられるようにしてくださいました。

 やよいちゃん、ひなのちゃんと実行委員をさせてもらってきて、役割分担もしていたのですが、みんなが協力してくれて、全員でスイカ割りが楽しめて、とても嬉しかったです。
 スイカは13個持っていき、多くが割られ、私の夏の1つの目標であった「飽きるほどおいしいスイカを食べる」というのが達成された気がします。

 お父さんお母さんの最後の戦いは、本当に「ザ・スイカ割り」という、これぞまさしくの試合でした。こんなに綺麗に、ぱかっと真ん中からスイカを割るなんて、すごい、と思いました。綺麗に、シュガームーンの実が露わになり、シュガームーンもスイカ冥利に尽きるってものです。

 まだ書きたいですが、消灯になりそうです。
 帰りの車では、これでもかというくらい、りゅうさんや、みんなと歌って帰ってきました。
 
 実は明日、またスイカ、収穫します。これくらい採れたら大成功、という収量目安があるのですが、明日の収穫で、それを達成すると思います。

 私も、海に水着で入って遊ぶのは人生で初めてでした。高校生のとき、海が近くて行ったことはあります。1回だけ入ったことがあります。大学の時も別の海が近くて、よく行きましたが、入ったことはありません。
 かつての私は、たくさん不安なことがありました。心配がありました。海で安心して遊ぶどころではなかったからです。
 なのはなで、お母さんが選んでくださった素敵な水着を着させてもらって、みんなの素敵な水着姿も見られて、思い切り、遊んで、海の楽しさを知れたことが本当に幸せです。心から嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 また、古吉野に残ったりして、留守を守って下さっていた人たちもいました。みんなのおかげで今日一日過ごせて嬉しかったです。