「今日の海の様に」 なつき

8月1日

◎海遊び

 こんなに後先考えずに、誰の顔色も気にせずに、服が汚れることを気にせずに、はしゃいで気持ち良く遊べたことが、今までなかったことに今日気づきました。
 優しいみんなの中に混じらせてもらって、終日穏やかな、平和な、今日の海の様に澄んだ心で過ごさせてもらいました。
 寂しい思いをする人が出ないようにみんなで楽しもうとする温かい雰囲気に囲まれて、冷ややかな目で見られてないか等の心配をせずに、安心して目隠ししてAチームが大事に育てた渾身のスイカを持って行った竹で割れました。
 水着や格好も誰にどう思われるかなどは二の次でこうじゃなきゃダメといったことが一つもありませんでした。
 これらは今までの私にとって普通ではありませんでした。

 6:15発でビーチの場所取りや駐車場の確保をして下さった企画の方や、溺れたり大変なことにならずに行って帰ってこれると信じて10年ぶりの海水浴を決断して下さったお父さんお母さんと、沖縄の海に負けず劣らずの素敵な海水浴場を教えて下さった須原さん、一緒に行ってくださったみんなに感謝です。

 私は今、ノルマや仕事をしていない、人生の夏休み中なんだ、と今日客観的に思いました。
 というのも、帰りの車の中で思う、次はあれだ、これをやらなきゃという切羽詰まった感じが皆無でした。
 この歳でこんなこと言っていて不安がないことはないですが、今はリニューアル休暇中ということで自分の中でヨシとしたいと思います。
 小2で従妹と海に行った帰り道は、これが終わったら夏休みの宿題の残りあれとこれと、エレクトーンの練習だ、と思って唾を飲んで緊張して帰ってました。
 帰り道にこんな思いをするくらいなら、リフレッシュで楽しまずにずっと切羽詰まってた方が良かった、なんてエコでクーラーを付けたり消したりせず点けっぱなしにしよう、みたいな考えがありました。

 生きてるウニや亀の手が海岸にへばり付いて生きて動いているのを初めて見ました。
 会社の忘年会で食べたことのある亀の手(高級食材)が海岸にびっしりついていて、波が押し寄せる度にパクパクと貝殻が開いて中の身が動いていました。
 ウニもトゲが吸着のように崖にへばりついていることや、卵を食べていることも教えていただきました。

 お父さんがおっしゃったように、今日の海は水が寒くなく、ぬるま湯の温度で絶好の海水浴日和でした。
 お母さんが伝授してくださったトロトロ砂のホイップの仕方、須原さんが伝授してくださった、砂を固めるには海水をかけて固定したらよい等、海の遊び方を短時間でギュッと凝縮して教えていただきました。
 海辺にいたどの子供よりも、みんなで真剣になって砂のお城を作りました。
 桃の収穫をして下さったメンバーも温かく「お帰り」と言ってもらえてこれから一生懸命自分にできることで恩返ししたいと思いました。

 

 海の砂浜も、目立った石もなく、髪の毛がサラサラすぎてゴムで縛ってもゴムがズレ落ちてしまう髪の毛のような、白くてきめ細かいさら砂がびっしりとあって、海岸なのに貝殻もなく、素足の裏に優しい砂浜でした。
 浅瀬の海底も、まるでゴム製ビーチサンダルの裏のような段々とした砂の筋があり、ものすごく歩きやすく、柔らかでした。

 書いていて思い出しましたが、小6の日本人学校の夏のキャンプで各クラスで出し物をしなくてはならず、
 6-2は私が脚本を書いて、桃太郎のストーリーをなぞった、「スイカ太郎」の寸劇をしました。(私はナレーション担当)
 その時は海でスイカ割りをしたことがなかったけど、いつかできたら良いな、と書きながら思ってました。
 なぜだか、なのはなに来て、忘れるほど昔にやりたかったことがここでやれて初めて「そいえば、やりたかったと思ってた」と気づくことが多いです。