「イチジクの実」 りんね

7月30日

*イチジクの実

 今日は夕食で、お父さんお母さんにイチジクをお出しすることができて、本当によかった。
 初収穫できた実を、どうやってお渡しすればいいか、喜んでいただけるか、美味しく食べていただけるか、昨晩はものすごく悩んだ。悩んだ結果、夕食に出させていただくのが一番いいと考え付いた。

 イチジクの実は、朝にせいこちゃんと一緒に見回りに行ったさい、見つけた熟した実だった。
 お尻のところが割れていて、ちょうどいい大きさで、とても美しかった。

 蓬莱柿。別名日本いちじく、または白いちじく。古くから、日本になじみがあって、親しみ深い品種だ。白いちじくと言われているとおり、皮は赤くなくて、白ブドウに似た薄緑をしている。そしてとても皮が薄い。
 包丁で2つに切ると、ざくろのような赤がにじみ出るようだった。こんなにイチジクは綺麗だったのか、と思うほど、宝石のようであった。
 いい状態で食べていただけるかと考えると、午後の作業時間もどぎまぎしていた。たった一つの果実だが、この夏初めての、貴重な果実だった。
 直前まで冷蔵庫で冷やして、いい状態でお膳に並べることができて、とても安心した。

 今年食べられるものでも、なのはなにはもう2品種のイチジクがある。
 去年までは品種は分けられていなかったが、今年は品種で分けて食べられるようにしたいと思う。

 

 あと、夜の集合で西洋クルミの手入れをしてくれる人について、お父さんお母さんが声をかけてくださった。
 あんなちゃんが気にかけてくれているし、私は運転もできないので、必要ないとは思うが、もし力になれることがあったらやれたら嬉しいなと思う。
 以前、河原開墾へ行ったとき、西洋クルミが艶やかな葉を茂らせて、成長しているのを見れただけで、とても嬉しかった。

 

*洞窟おじさん

 シスターをさせてもらうと、なのはなに来たばかりの頃の心情を思い出すのだろうか、悲しい気持ちが湧き出てきた。
 “奇跡の山”の切なさのあるフレーズが、気持ちに沿ってくれて、何度も練習しながら救われた気がした。また、“洞窟おじさん”を読んで、深く共感した。

 洞窟おじさんを読んで、小さいころ悲しかったけれど、今は人の輪の中で、地に足をついて、人間味のある人にちゃんとなることができた、洞窟おじさんに自分を重ねて、頑張っていきたい。