「山小屋便り」 るりこ

7月28日

○山小屋便り
 お父さん、お母さん、嬉しいことがありました。
 今月号から、ななほちゃんが山小屋便りの編集に入ってくれることになりました。ななほちゃんが何度も、「嬉しい」「嬉しい」と言ってくれました。その言葉が、わたしには何よりも嬉しいです。

 一緒にMacのパソコンの前に座って、レイアウトの手順を伝えました。操作を言葉で説明するのは難しかったので、実際にわたしがマウスを操作しながら、ポイントを抑えながら見て学んでもらいました。
 ななほちゃんはホームページの編集にも携わっているので、感覚は掴みやすかったのかなと思います。例えば、写真のなかの人の向きだったり、写真の加工のことだったりは、すぐに飲み込んでいました。

 基本的な全体像を一通り伝えてから、ななほちゃんにもレイアウトをしてもらいました。畑の記事はコンパクトなものが多いのでやりやすいかなと思い、マクワウリの収穫、アスパラガスの手入れの記事などを中心に進めてもらいました。
 初めはわたしと一緒におさらいをしながらやりました。1つ目、2つ目と進んだら、少しずつ操作も慣れてきたようだったので、続きはななほちゃんに任せることにし、わたしも別のパソコンで同時並行でレイアウトを進めることができました。

 ななほちゃんはわからないことや疑問点があると、そのままにしたり、自分で判断したりしないで、すぐにわたしに尋ねてくれました。だからわたしにも、ななほちゃんがどこを理解できていないのか、飲み込めていないのかがすぐにわかるので、アドバイスしやすくて、同じ目線で一緒に進んでいるという感覚がありました。
 わたしは、そんなななほちゃんがすごいなと思いました。評価や誰かの反応を怖がったりしないで、自分の思いをそのままに率直に伝えられる、聞くことのできる、ななほちゃんが勇気があると思ったし、わたしもそんなふうでいなければいけないとも思いました。
 次々に疑問を解決して、自分のものにして活用していく、ななほちゃんの姿を隣で感じていると、すごくすごく頼もしく思えました。

 翌日はななほちゃんに、ダイジェスト写真館のレイアウトを頼みました。ななほちゃんが快く引き受けて、楽しみながら進めてくれているので、わたしは本誌の最後の詰めを集中して進めることができました。
 時折、ななほちゃんがわからないことを尋ねてきたり、面白いことがあると笑いながら話してくれました。
 ななほちゃんの疑問点に答えていると、改めて、わたしも基本を思い返すことができました。誰かに物事を伝えることは、その人の力になるだけではなく、自分自身の力にもなっているのだと思いました。

 ダイジェスト写真館のレイアウトが終わってからは、ななほちゃんがCD用の封の用意や写真集めなど、細々としたことを進めてくれました。わたしが伝えたことを、ななほちゃんは真っ直ぐに、「はいっ」と一返事ですぐに行動に移して、「終わりました!」と元気に伝えてくれました。ななほちゃんが何を頼んでも嬉しそうに、楽しそうにやってくれて、手が空いたときにはわたしの横に座って、わたしが編集しているところを見てくれていました。
 ななほちゃんといると楽しくて、気持ちが良くて、笑顔が絶えないと思いました。ななほちゃんといられることが本当に嬉しかったです。

 

 わたしがこれまでまとめてきた、山小屋便りの記録と編集のまとめをファイリングした資料をななほちゃんに渡しました。
 すると、ななほちゃんはその日の夜に、「できた!」と言って、ある用紙を持ってきてくれました。そこには、黒の厚紙の土台に白のシートが貼ってあり、丁寧な字で『山小屋便り 編集の記録・まとめ るりこちゃん作』と書かれていて、さらに銀色のシールで彩られた、シンプルでシックなものでした。
 ななほちゃんは、「ここに、このファイルを置くんだ」と言って、編集用のカメラがある棚の上にその用紙を貼り、山小屋便りのファイル専用の置き場を作ってくれたのです。その用紙がとても格好良くて、そして何よりもななほちゃんの気持ちが嬉しくて、こんなに優しい気持ちにさせてもらったのは久しぶりだと感じました。

 これまで毎月、まだ見ぬ誰かのために、次の人のためにと思って資料を積み重ねてきました。それがたった一人の人でも、こんなにも喜んでもらえるのだと目の前で感じることができて、作ってきてよかったと心から思いました。
 そして、数少ない自分の知識を、こういう形で誰かに伝えることができたということも、とてもありがたいことだと思いました。

 

 夜、編集を進めていると、ななほちゃんがやって来て、「何かできることありますか?」と聞きにきてくれました。編集はもう終盤に差し掛かっていて、残りは自分一人でできることだったので、「今日はもう大丈夫だよ」と伝えました。
 それでも、わたしが少しお風呂に行き、再びリビングに戻ってくると、ななほちゃんがパソコンの前に座っていて、「あっ! るりこちゃん! ちょっとやっちゃった」と笑って、『前・次ページ』を入れてくれていたのです。そこは初めのときに簡易でしか伝えていないところだったので、きっとわたしが進めたところをみて、見よう見まねでやってくれたのかなと思いました。少しでも力になりたいという思いで、ななほちゃんがいてくれることを感じて嬉しくなり、また、そんなななほちゃんが可愛いな可愛いなと思いました。

 そして昨日の夕方、無事、山小屋便り8月号が完成しました。
 ななほちゃんと一緒に作り上げた山小屋便り。個人的には、無駄なくコンパクトに抑えることができて、満足のいくレイアウトができたと思いました。そこに行き着くまでに、ななほちゃんやのりよちゃんの力があったと感じました。ななほちゃんものりよちゃんも、出来上がったことを一緒に喜んでくれました。

 その晩に、PDFに書き上げたものを3人でお父さんのところに持っていき、最終チェックをしていただきました。毎回、お父さんにアドバイスをもらえることが嬉しくて、何回にも及ぶことだけれど、毎回勉強になり、自分の至らなさを感じる機会でもあります。
 今月号で教えていただいたことのなかで、「筆者と、その記事に載る写真の人が合致していない」ということを1番に押さえたいと思いました。写真を撮るときからもそうだけれど、写真を選ぶとき、レイアウトをするときに少し意識するだけで、いくらでも改善することができると思いました。なるべくたくさんの人が載っていたら、きっと見所も増えると思います。
 今回教えていただいたことを次回に繋げて、かつ、それ以降でも伝えられるように、しっかり資料に書き加えておきます。

 お父さんにもチェックをいただき、いよいよ完成版が出来上がると、ほっとした気持ちになります。まだ発送準備が残っているけれど、パソコンのデスクトップもきれいにまとめて、一区切りをつけます。
 今日の夜にでも、ななほちゃんにリンクの貼り方とCDの焼き方を伝えたいと思っています。

 山小屋便りの編集メンバーが増えて、これからももっと質よく、効率よく、作っていけたらと思います。ななほちゃんが入ってくれて、本当に本当に嬉しいです。