「ジャンヌダルクのような」 れいこ

7月23日

 18歳になりました。
 なのはなでお父さんお母さん、みんなに囲まれて、1日たくさんの温かい言葉をかけてもらい、忘れられない誕生日になりました。
 私は、本当に幸せの星の下に生まれてきたのだなと、ありがたく思いました。

 2年前、初めてなのはなで誕生日を迎えた日のことを思い出しました。
なのはなに来て、1か月と少しが経ったころ、16歳の誕生日をみんなにお祝いしていただきました。
 その時にかけてもらった言葉が、あまりにも優しくて、滅茶苦茶な私の中のたった1ついいところだけをすくいとって、好きだと言ってくれる、そのことにとても大きな衝撃を受けたことを、覚えています。
 当時の私にとっては、その温かい気持ちに応えられるだけの優しさも自信もなくて、朝食の席に座っているだけで精一杯でした。
 結局、滅茶苦茶をして、お父さんお母さんや、シスターさん、スタッフさんたちに迷惑をかけてしまいました。
 でも、お父さんは「変な誕生日になっちゃったね。」と、優しく笑っていました。
 お母さんがいつもと何も変わらず、びっくりもせず、からっと笑って許してくれました。
 スタッフさんもシスターさんもみんな、そうでした。
 いつも何があっても、変わらずに温かく迎えてくれました。
 それは、なのはなに来てから今までも、今日もずっと、何も変わらなかったです。
 どんなに間違ったり、行き過ぎたり、凸凹しても、転んでも、いつもそこに私の居場所を作って、待っていてくださって、だから初めて安心して、前を向くことができました。

 私は、極めて依存が強く、見かけ以上に症状も心の中も、酷い状態であったと思います。
 なのはなファミリーに来たのも、治るという希望は自分には自覚できないほど少なくて、ただ、もうどこにも行く場所がなかったということでした。
 そんな私でも、なのはなのお父さんお母さんは、人としてよく生きたいと願う気持ち、ほんのかすかな希望でも、信じて待ち続けてくださったから、今こうして生きていられるのだと思うと、本当に感謝しかありません。
 なのはなファミリーとの縁が、私をここまで生かしてくれて、これからも生きていくチャンスを与えてくれたのだから、きっと良く生きたい、それ以外には何もないと思いました。

 なのはなファミリーは、本当にこの地球のユートピアだと思います。
 この世界に、こんなに優しくて正義のある、人間が人間らしく生きられる場所があるのは、なのはなのお父さんお母さんが、先頭を切って戦って、切り開いてくださったからであり、あゆちゃんとなっちゃんと、たくさんの先輩方や仲間がそこに集い、築いてきてくれたなのはなファミリーだからです。
 私もその仲間にしてもらったことを、誇りに思い、そして、なのはなの子として生きていく使命を、深く受け止めます。

 お父さんが先日の集合で、親友になり得る3つの条件とは、ということをお話してくださいました。
「役に立つこと」
「感受性が近いこと」
「善であること」
 とてもシンプルだけれど、人としてどうあるべきか、何を果たすために生きていくのか、ここに答えがギュッと詰まっているように感じました。

 人の役に立つこと、良く生きたいと願う、仲間と喜びを共にすることができる、なのはなファミリーだから、私は初めて、生きる意味を感じられます。
 お父さんお母さん、あゆちゃんやみんなの背中から、人として生きていく希望を見せてもらって、なのはなの子としてここで育っていけることが本当に嬉しいです。

「ジャンヌダルクのような」。
 お母さんが掛けてくださった言葉が、私の心に大きな波動をもたらします。
 今の自分には、とてももったいないような、素晴らしい言葉をかけていただいて、でもいつか、本当にジャンヌダルクのような、正義をもって戦える勇気ある女性になりたいと願います。
 今よりもっと、1つでも、なのはなの役に立てるように、精一杯目の前の役割に向かいます。
 気持ちを確かに持って、勉強に励みます。

 なのはなのお父さんお母さんを、尊敬しています。
 なのはなのみんなのことが大好きです。
 いつもありがとうございます。