「ようやく分かった」 なつみ

7月20日 

 暑さと、疲労で大変な時こそ、笑顔でいたいです。
 辛いのは自分だけではない。みんな同じなのだとお母さんは教えてくれます。笑顔で頑張ります。

 早朝作業ではやすちゃんと一緒に蕎麦のスズメ対策で、CRCを染みこませた桃スポンジを鳥よけネットの支柱にくくりつけました。
 お父さんがジャガイモ畑を荒らすイノシシ対策に、CRCを鉄パイプに吹きかけて設置したのを真似たのですが、スズメにも効いて欲しいです。
 蕎麦栽培はなのはなで初めてに等しく、お父さんはこれまでのことを大目に見てくださっているけれど、もっと頭を使ったら、スズメ対策も、もっと効果的な「これしかない」
という物があるような気がします。
 キラキラした物を嫌う性質。長く細い、蛇状のものを避ける性質。漂白の匂い、塩素系、お酢の匂いが苦手である。かかしも効果があるが、慣れてしまうため着せ替えさせたり、設置場所を変えたりする工夫が必要。超音波も効く。
 これらを総合して何か、絶対あるのだと思うのですが、思うのだけれど思いつかない。
 歯がゆさがあります。蕎麦が終わる前に、絶対に答えを見つけ出したいです。
 このままでは終われません。

 朝食後は、土寄せツアーでした。
 梅林奥と、うなぎ取り畑2枚。上原さんの畑。
 どれも鍬がどこまでも土の中に入るんじゃないかと言うくらい、ふっかふかのふっかふかに耕されていて、天国です。
(これなら永遠に出来る)
 あの場にいた、誰もが思ったでしょう。
 そのくらい、活気ある明るい空気とスピード感、そして柔らかい土。
 暑さも吹っ飛ぶ楽しさに、心が躍りました。

 土寄せを1時間かからずに終えて、草取りツアーに行きました。
 本当なら、草取りは午後の予定だったのですが、みんなと、予定より早く土寄せを終えられたので、前倒しで進みました。
 草取りをしたのはなのはなのアスパラ畑と吉下のピーマンです。
 アスパラは、この前追肥をしたばかりです。
 雨が降ると、牛肥が畝に染みて、雑草まで栄養吸ってしまいます。
 アスパラのための牛肥を、雑草に横取りされないように、草を根っこから執念深く(根絶やしにしてやる!)という意気込みで抜きました。
 ピーマンも同じく、追肥を先日したばかりで、まだ畝に溶け出していない、
 新しい牛肥が、畝の上に絨毯のように広げられています。
 草を取っていくと、畝から緑が消えます。ピーマンの足下は綺麗に牛肥のみになりました。
 暑いなぁ、と思い、ふと上を見上げると、ピーマンの深い緑と、青空のスカイブルーが綺麗で、(私が野菜だったら、幸せな天気だなぁ)とか、
(光合成が出来たら、もっと力が出せそうだなぁ)と、想像するのは楽しいし、何より、太陽が、とっても暑いけど、とっても気持ち良いです。
 汗が滝のように出るけれど、なんだかそれも私の中の悪い物を出してくれているような
いい汗です。

 午後には中畑キュウリとえびすカボチャの草取り。
 少し日が陰って、曇りになったのが私の体力を助けてくれて、いつにもないスピードで草取りが出来ました。
 特に、カボチャの草取りの時は、やよいちゃんに「速いねぇ!」と2回も声をかけて貰えました。
 褒めて貰えると、より一層頑張る気が増すというか、やる気に繋がって、お手本となったなおとさんの怪獣のような草取りと張り合うわけではないけれど、私も同じくらいのスピードだったと思います。(負けん気が強い)
 このスピード感をずっと維持して、仲間を信じて、仲間の役に立つように、自分の全力で作業していきたいです。
 どこかで裏切られるんじゃないか、そんな悲観的な気持ちは吹っ飛ばして、勇気を持って、明るい方へ、前向きに、前向きに走って行きます。

 

 お父さんがお話ししてくださった「青い岸辺」。
 主人公は、もしかしたら自分だったかも知れない。
 そう思うと、他人事のようには聞けないし、自分の未来の卵が、三途の川に投げ捨てられていくのを聞いていると、心の中で(投げないで。)と言わずにはいられないです。
 「出来る、出来ないは自分の思い込みのところもある」
 「学校の先生、友達が、お前が生き返るのを待っている。だから靴を履かせたんだ。」
少し言葉が違っているけれど、船を漕ぐ男の2つの言葉が印象的でした。
 自分がぶすでデブで、駄目で、苦しくて死んだ。何も出来ない、何にもなれないと思い込んで死んだ。
でも、実際は、自分が生き返るのを待ってくれている先生や友達がいて、三途の川を前に、生き返りたいと願う主人公に靴を履かせた。
 主人公は、この世に帰って、これからは自分らしい生き方を見つけていくのだと、そう願わずにはいられない話だったなと思います。

 

 本を読んでいると、友達というか、仲間とたくさんで会えます。
今日はお父さんから、新しい仲間を教え貰いました。
「みをつくし料理帖」の澪さんも、「青い岸辺」の主人公も、船漕ぎの男も、色々な本で、多くの仲間と出会います。
 お父さんが「本の中の人が友達」と言う意味。日記に書いていて、ようやく分かりました。
 今日で、もっと本が好きになりました。本には、なのはなの仲間、お父さんお母さんの仲間がいます。もっと、もっと本を読みたいです。

 今日も1日ありがとうございました。毎日、お父さんお母さんのお話が聞けるのが嬉しいです。おやすみなさい。