「未熟さを思い知る」 りんね

7月19日

*未熟さを思い知る

 今日のお昼の集合で、お父さんがみんなに大事な話をしてくださった。

 ソクラテスの弟子がプラトンで、その弟子のアリストテレスが唱えた、“親友”の3つの条件。それは、「役に立つこと」「趣味嗜好が共通すること」「善であること」だった。
 以前からも、お父さんやお母さんから、長く続く関係とは、お互いが高めあえる存在であること、であると教えていただいていた。
 その人と一緒にいることが、世の中に、人類に、善であるか。お互いに好きなことが一致して、心を通わせられるか。お互いに、助け、助け合う関係であり続けられるか。
 そんな関係が持てる人に、なれるか。

 そうしてお父さんに、“果たして、なのはなの中に、自分が親友として値できる人はいるか、心の中で考えてください”、と問われた。
 残念なことに、私には到底、親友として認めてもらえるような人格がなかった。尊敬する人は数知れず、しかし、親友にはなれない。

 

 集合時、以前イチジクの畑に切った溝が、土井さんの家のほうに流れてしまっていたことを注意して頂いた。
 私はとても視野が狭くなっていて、土井さんの家に、水が流れるというところまで考えが及ばなかった。とても浅はかなことをしてしまった。とても、申し訳なかった。

 畑では、すでにまえちゃんが溝を埋めてくれていた。改めて畑を見に行って、流すべき排水口をちゃんと確認した。路地トマトで溝を切っているところに、繋げてやったらよいと思った。
 明日、あやかちゃんと一緒に、再度お父さんに確認させてもらって、また雨が降る前に正しく溝切をやり直したい。

「いいですか、水と、人格は、高いところから低いところへ流れます」お父さんの言葉。
 また、「みんなが社会に出ても、時間を守れないのは、その人の人格だということを、ちゃんとした人は分かっているからね。口には出さないかもしれないけれど、分かっているからね」お母さんもそう、聞かせてくださった。

 お父さんに、自分の人格がどうかが分からなければ、自分の親を思い浮かべればよいと教えていただいた。必ず、子供は親の真似をしているから。
 態度が偉そうな親であったら、子供も態度が偉そうになる。ああ、そう言われると、私なんか、極めて人格が低いのだな、とわかった。
 私が、いい人間関係を広げていけるような、しっかりとした人になるためには、本当に、自分を変えていく意思を強く持たなければならない。

 なのはなでいられることに、甘えてはいけないと思った。なのはなだから、守られているから、社会性を持たなくてもいいなんて、思っちゃいけない。
 なのはなの中で、どこへいったってやっていけるような、謙虚で、真面目で、優しくて、みんなにとってプラスの存在にならなければならない。

 今日、お父さんお母さんに大切なことを教えていただき、己の人格の低さを思い知り、もっと強く、変わっていく意思を持たなければならないことに思い至った。

 

*充電ができた

 今日は、とても素晴らしい一日だった。
 私も、みんなと一緒に主に大豆の肥料入れと、土寄せを行った。
 一つ、今までと変わったことがあった。それは肥料入れで、全力を出したことだった。とにかく笑って、走って、まるでシャトルランのようにバケツリレーを繋げた。
 そうして走ると、気持ちがよかった。呼応するように走ったり、笑ったりしてくれる人がいた。車に乗り込む際、お仕事組さんの坂をちさちゃんが全力疾走していたので、私も全力疾走をしたら、気持ちがよかった。

 ふと、村田先生に教えていただいた“人間電池理論”を思い出した。
 人は一回、全部力を出し切らないと、休んでも充電満タンにすることができない。ああ、私は今まで、力を出し惜しんで、充電が少ない状態でだらだらとしてしまっていたのだと分かった。
 一回一回、全力を出したら、かえってシエスタでぐっすり眠れて、今日は、午後もまったく元気が衰えなかったのである。
 野菜切りでは一時間半、まあちゃん、ほしちゃん、いよちゃんと、一生懸命進めた。やみつききゅうりがほぼ完成までいけて、ポテトサラダ用のジャガイモの皮むきも、できた。
 途中でなるちゃんが、冷たいお茶をみんなに差し入れてくれたのが、本当に嬉しかった。室内であったし、野菜切りに熱中していると気づかなかったのだが、冷えたお茶の美味しさで、やっとのどが渇いていたということに気づいた。

 野菜切りのあと、土寄せに合流した。作業前から、気持ちがとても高まっていた。
 まずは中庭で水浴びをさせてもらうところからだった。多分、一年ぶりにのりよちゃんにホースで水をかけてもらって、懐かしくて、優しさが胸に沁みるような、嬉しい気持ちで一杯になって、元気が湧いてきた。
 土寄せも最後まで、一生懸命行えて嬉しかった。

 今夜もしっかり眠って、明日も全力で働けるように頑張りたい。