「なのはなのジャガイモ掘り」 まえ

7月17日

 今日のジャガイモ堀りはなんと言っていいか本当にすごかったです。
 私は自分が自分でないようで、同じチームのなおとさんはなおとさんでないようで、かにちゃんやひろこちゃんもかにちゃんでもひろこちゃんでもないようでした。
 無我夢中に芋を掘りました。ただただ芋を掘りました。
 お父さんが一つシステムを作るとそこに全力で乗るとものすごく早くできました。
 お母さんが回ってかけて下さる声かけにやる気や負けん気が倍増し面白くできました。
 なんでこんなにもと思うくらい全く本当に全然違う作業になりました。

 私は朝絶望的な気持ちでした。
 ちんたら芋を掘り、正直そういう作業や自分が嫌になっていました。焦る気持ちはあるけれど、焦ったところでどうにもならず惨敗という感じでした。やり方も悪い空気も悪い自分が悪い、どうしようでも掘るしかないという感じで面白くもなんともないただ芋のための作業でした。
 ジャガイモ掘りは優先の作業だけれど他にもやりたいことはある。どれも必要な気がして均等に入れてしまっていて、ジャガイモ掘りに集まれた人は欲しい人数の半分もいませんでした。
 私は正直どうでもいいやと思っていました。地道に掘るしかなくて掘ればいつか終わるしという気持ちでしたがそれでは意思薄弱だったのだと思います。
 自分は利他心を間違ったところに置いたのだと思いました。難しいですが本当にメリハリをつけていかなければいけないと思いました。

 午後にジャガイモ掘りをお父さんが桃作業以外は全員でと言ってくださってやったーと思いました。みんな納得し畑に行きました。その効果はすごいと思いました。お父さんやお母さんの力は本当にすごいなと思いました。
 自分が作業でリーダーをしているから、今の自分でやっても届かないところがあり、苦手なところがあり、どう頑張ってもできない部分があります。でもそのなかで半やけくそで、できたというところまで突破しているから、お父さん、お母さんの存在感とか一言の説得力とかそれが全然嫌じゃなくてやりたくなるところとか、本当にすごいなと思いました。
 本当に少し手順が違うだけで役割がはまるだけで、ものすごく効率的でした。効率的なシステムは熟練することができて、本質に近づけば近づくほど効果が倍増します。

 スコップの人は死んでもスコップを離さない、芋を集める人はひたすら芋を集める。
 1つのことを追求するというのが自分たちがやりやすい要素だと思いました。そうであるとシンプルになり集中でき頭がクリアになります。いつもそうしたいです。

 私となおとさん、かにちゃん、ひろこちゃんはお父さんがつくったジャガイモ掘りのシステムにその面白さにはまったのだと思います。
 その畑にいる全員がその面白さにはまりました。夢中になりました。
 私はなおとさんと言葉は交わさなくても速く傷芋を出さずに掘るにはというコツをお互いにどっちが速く良くできるかとライバル視しながらも良い落とし所をみつけ、かにちゃんやひろこちゃんは私たちが速く掘れるようにと支えてくれて、私たちは自然にチームになりました。4人でひとつでひとつの生きもののようでした。
 相手の手が自分のてみたいで、自分の手は相手の手でした。芋をかにちゃん達に受け渡すとき、自然とスコップで芋が見えるようにひっくりかえしました。
 そうしだす時なおとさんと同時でした。

 お互いに相手がやりやすいようにとかここで息を合せたいということがぴたっとはまると本当になんのストレスもなくただつぎつぎゲームのように芋に向かい芋を掘り続けました。
 どこまでいくのか何がどうなのか解らなくなるくらいとにかく目の前の1つの芋を掘り起こしてくそのことがただただ面白かったです。どれだけ終わっているかとか終わっていないかとか解りませんでした。本当に4人と芋だけの空間で、気付いたら畝が終わっている感覚でした。
 お父さん、お母さんの号令が今の現状を知らせてくれました。

 最後の保育園前畑でかにちゃんとひろこちゃんががばててしまった私となおとさんと交代してくれて役割を変わりました。すると面白いくらいぐだぐだで全然だめでした。私となおとさんは芋を受け取るのが下手すぎて、かにちゃんとひろこちゃんは掘り返すのに苦戦をしました。役割をまた変わると上手くいくのです。それは本当に笑ってしまうくらいでした。

 掘り起こしてコンテナにいれた芋を運ぶことさえも嬉しくて早く進めたくて、それは誰もが同じ気持ちでした。
 畑で行きかうみんなの表情が身体が足取りが軽やかで明るかったです。

 いつもこんな作業ばかりだったら生きてて良かったと思うし働くことが面白くてしょうがないし、気持ちだってできるし、本当にいつもこんな作業ばかりにしたいと思いました。
 そう思うと自分は下手くそだなと思うし面白みがないと思うし、もっと他にやりようがあるなと思いました。
 私は心のどこかで緊張していたり、ほんの少し人が恐かったり遠慮していたり、そういう気持ちもあり、それはものすごく邪魔だなと思いました。

 いい仕事をやるときというのはこんな感覚なのだと思いました。自然に協力できてお互いさまであれて、お互いの力が相乗効果になって、目的に到達するまでもっと良くもっと早くもっともっとと思い続けられる。
 本当にそういう仕事や作業やそれが自然にある毎日にしたいと思いました。これやるぞっていったら良し来たと喜んで仕事をして協力できる関係をたくさんつくりたいです。自分もいつもそうありたいです。
 本当に良い働きがしたいなと思うし良い働きをできる協力できる仲間をたくさん作りたいと思うし、それはここにいる誰とでもできるのだと思うと楽しみだなと思いました。

 お父さんとお母さんの魔法にかかったみたいに猛スピードで芋堀が進み本当に時間を忘れてみんなと芋を掘りました。
 今日みたいな気持ちを協力できるシステムを効率的なシステムをみんなともっと共有して楽しみたいです。
 お父さん、お母さんが本当にすごいと思いました。お父さん、お母さんとの作業は本当に面白いです。自分の全部を使えて、全力でできて、私もそんな風に生きたいし人との中にそんな時間を本当にたくさん作れるようになりたいです。
 それには課題が多すぎるのですが、地道に修行します。
 今日のジャガイモ堀は本当にびっくりで楽しくて、朝やっていたから違いがものすごく解って本当に面白かったです。
 ただそれで終わらせるのではなくて今日のジャガイモ堀りを他の作業でもその要素をいつも見つけて作れるようになりたいです。
 本当に毎日可能ならばお父さん、お母さんが10人くらいいて作業に来てほしいと思いました。でもそんな甘えたことも言っていられなくて、自分がプチお父さん、お母さんになり面白い作業をつくっていかなくてはいけないと思います。本当に修行で毎日がステージです。もっと頑張らなければと思いました。きっとその過程も面白いです。

 こんなに汗がかけるのかというくらい汗をかいていて、集中もしたし身体も使ったのだと思いました。今までで一番汗をかいたように思います。
 身体の中に何も残っていないという感じで帰ってからは自分の中に何も無かったです。それでもそのままでいられるということはありがたいなと思いました。
 今日は自分の中に何もないけれど、寝て明日になったら何かできる。何でもできる、そういうものなのだなと思いました。
 本当に目の前のことに毎日全力で生きたいと思いました。