「充実した1日」 ゆい

7月17日

 今日は、みんなでジャガイモ掘りを進めました。桃の防除やネット掛けも並行して行い、急ピッチで畑作業が進んだ一日でした。

○桃畑で

 あんなちゃんと一緒に桃畑を回ると、どうしたら良い動きになるかとシビアに考える機会をもらえたり、桃の様子を見られたり、あんなちゃんの桃に向かっていく心遣いを感じられたりするので、充実しています。
 午後の初めは、池上桃畑と、石生の桃畑のネットがけもさせてもらいました。しかも、自分たちで作った新品のネットをかけるところまで携われてとても嬉しかったです。
 作業中、ちょっとネットをおくりすぎて端が足りないようになってしまい、もう一度引っ張りなおすということがあったとき、あんなちゃんがみんなに、言われた通りではなく、それぞれ考えて欲しいということを言ってくれて、本当にそうだと思いました。他の作業もそうだとは思いますが、このような大がかりな作業は特に、自分の頭も使わなければ、言われた通りで、できることではないです。一人ひとり、重要なポジションであって、アンテナを最大限にはって協力する必要があると感じました。
 私が脚立に乗っているときは、まりのちゃんが近くにいてくれて、脚立を動かすときにさっと手伝ってくれたりしてとても嬉しかったです。石生の桃畑にいったときには、今度はまちちゃんが脚立にのった側で私が補助をすることになり、私もまちちゃんが動き易いようにと、まりのちゃんからしてもらったことをイメージして動くのが楽しかったです。

 あんなちゃんが、20日に新しいネットが届いて、作り始められるから、それまでに準備ができるところはしておきたいと話してくれました。畑にかかったネットで桃が守られている姿をみると、とても美しく感じて、また作って、掛けることができるのかと思うとやる気が出てきました。
 ネット作成メンバ-であり、実際に木にかける作業にも入れたのは私しかいないのですが、この嬉しさを自分だけ感じるのでは勿体ないという気持ちです。ネットがかかった状態だけでも、みんなにはやく見て欲しいと思いました。

 かけてみると、どれくらいの強度がなければならないか、よく分かります。かなり引っ張るので、縫い目はしっかりしていないとならないです。実際にかけさせてもらって感じたことを、20日からの作成にむけて活かす必要があります。

○スイカのカラスよけカラス(スイカとカラス、文字が似ている)
 昨夜作ったカラス除けカラス。今朝、早速つけにいったのですが、畑にぶら下げたらあまりにもリアルで、もはや本物にしかみえなくて、自分が仕掛けたのに、自分で怖いと思ってしまいました。
 最初は、北側から犬の散歩に来られる地域の方がみたら、ぞっとしてしまうのではないかと思い、南側につけてみたのですが、時々パトロールでこられるおまわりさんは下から来られるし、車で坂を上がってきてこれをみたら、ぎょっとするだろうと思い、最終的に真ん中の位置につけました。
 本当はどっちでもよいのですが、迷ってしまうくらい、怖い光景になっていたのです。だって、私がカラスの模型をつり下げた途端、上空を飛んでいたカラスが3羽、思い切り鳴き喚きながら旋回し、西の方に逃げていったのです。驚く効果でした。池上桃畑にいったとき、あんなちゃんにそのことを話したら、隣のすももや桃にも効果あるんじゃないかと言っていて、そうだったらすごく良いと思いました。
 あのカラスの模型は、スイカが終わったら、他のところに流用しても良いかもしれません。

○ジャガイモ掘り
 そして、今日のなのはな最大のイベントは、大勢でのジャガイモ掘りです。
 午前中に河原開墾畑、下町川下を堀り進め、午後に下町川上下、第一鉄塔上、保育園前の畑を終わらせることができました。午後は、私は桃の作業の後から合流し、あんなちゃんと一緒にスコップを入れ、るりこちゃんが芋を蔓ごと引き上げてくれ、あやかちゃんがコンテナに入れてくれるという体制でした。
 お父さんが、まえちゃんとなおとさんの堀り上げペアと、かにちゃん、ひろこちゃんの芋回収ペアの4人チームが凄まじく速いのだといって、デモンストレーションも見せてもらえました。まえちゃんとなおとさん、言葉がなくても呼吸があって、本当にすごいスピードでした。二人が、アーミッシュな緑色の服を着ていたのがおそろいチックで、二人のすっとした鼻筋と動作の一致ぶりもあいまって、(しかも二人はギタリスト)私には二人が双子のように見えてきました。
 デモンストレーションのスピード感をみたから、どのチームもスピードが格段に上がったとお父さんお母さんが褒めてくださいました。私は、デストロイヤーを掘るのが好きでした。なぜなら、芋が蔓の根元にしっかり連帯感をもって固まっているから、ほりあげやすく、その分快感も大きいからです。るりこちゃんがしっかり土ごと芋をひきあげてくれました。デストロイヤーもアンデスも、私は味が特別好きです。クリーミーなポテトサラダが最高です。最後に回収するとき、この赤い芋には特に敏感に拾い集めてしまいました。
 お父さんが、みんなに、今日はひとりひとりがみんなのために力を出して、それが自分のためになっている、力がついたと話してくださいました。疲れただろうけれど、思い切り全力を出すのが気持ちが良いことなのだ、とも。お母さんは食事の席で、動いているみんなが綺麗だったよ、と話してくださいました。
 お風呂にいったとき、お母さんが、畑でかり集めていたジャガイモの花がいけられていました。花を集めるお母さんをみたとき、それだけで、(お母さん、あれはきっとお花をいけるのかな)と嬉しかったのですが、お風呂にいったときにそれを見ると、(ああ、ここにいけてくださっていたんだ!)と、お母さんのあたたかさに包まれたような気分になりました。

 今日も1日、たくさん汗をかきました。今も、お茶を飲んでも、もっと飲みたくなるくらいです。充実した1日を過ごせることがとてもありがたいです。もっと、もっと自分から離れて、みんなの為に動けるようになりますように。明日、少しでも、頑張ってよくなって行けますように。
 

○番外編

 書き忘れていました。いつもの草刈りで出会った動植物についてですが、今日は草刈りはなかったものの、動植物には出会いがありました。
 まず、午前中にけいたろうさんとペアで芋を掘っていたときのこと。
 タガメのような虫が、畑からぞろぞろ出てきました。お休み中のところを掘り当ててしまったのでしょう。何匹も、おろおろしながら出てきました。
 けいたろうさんが「……。たがめ、ですか。なんか好きなんだよな。この形が。」と、いつもの穏やかな口調で言いながらスコップで掘り進めていました。でも、タガメって、田んぼとか水っぽいところにいますよね。非常にタガメのようですが、あれは恐らくタガメに似た、何か。名前が分からないけれどとても複雑な形をしていました。
 それにしても、けいたろうさんの口調を聞いていると、物語の中に入ったような気分になるから不思議です。
 ネキリムシが出てきて、私が手袋をした手で潰そうとすると、けいたろうさんが「素手で……。」と言いました。(ああ、やってしまった、私も女性なのだが)と、ちょっと恥ずかしくなりました。
 続いて、ネズミ。スコップをいれたら、体調8㎝ほどの可愛いやつが出てきましたが、芋を食い荒らしている犯人です。尻尾をつかまえたら、チューチューとなくではないですか。
 まえちゃんが、「お山へ……」と言ったので場外へ連れ去りましたが、最後に私に、渾身の仕返しで、噛みついてきました。
 最近思うのですが、畑の作物を荒らす動物の姿をみるまでは、非常に憎たらしいけれど、間近で姿を見てしまうと、「ああ、悪意の塊みたいな、にくたらしいやつを想像していたのに、純粋に作物がおいしそうで、食べたかっただけなんだろうな」と思ってしまうような可愛い目をしたやつが多いです。(とはいえ、許しませんが)