「草取りを満喫」 りんね

7月15日

*田んぼの草取り
 昨日、今日と、田んぼの草取りをした。まえちゃん、のりよちゃん、さきちゃん、さやちゃん、(昨日はみほちゃんとなつみちゃんも)と、田んぼ好きな精鋭で臨んだ。
 はじめに行ったのは石生西。石生田んぼの西外れの、三角形の田んぼだ。 私は去年、代掻きの際に初めてこの田んぼに来た。すぐ傍に滝川の流れる、視界の開けたこの田んぼが、すごく好きになった。 今年石生西に行ったのは初めてのことだったから、嬉しかった。
 稲は膝上まで伸びて、青い海のように草の先を風になびかせている。豊かで、心が落ち着く景色だ。 私たちは、鋭い稲に傷つかないよう、また、マムシに噛まれないように、長そで長ズボン、田植え足袋に、腰に鎌一本さして、片手に肥料袋、という万全のいで立ちで田んぼへ入った。 草を取るために、腰をかがめて稲の間に顔をのぞかせると、外からは分からない秘密の場所に入った。 沼があって、決して嫌ではない田んぼの泥の臭いがする。泥の中にはオタマジャクシがいて、稲と稲の間に、ちょびちょびと雑草が勢力を広げようとしている。初めは泥に足を取られて動きづらかったが、だんだん慣れてくると、田んぼの中は落ち着いて居心地がよかった。
 石生西の雑草は、98パーセントがホタルイだった。それも、かなり多い。稲が少し抜けている場所なんかは、私が稲ですと言わんばかりに陣取っていた。 三条間を見て、端から端まで進むと、肥料袋がずっしりと満杯になった。だが、細葱のような見た目で、区別がつきやすくて、根からぶちっと抜きやすいホタルイをどんどん取っていくのは、すごく楽しかった。 黙々とし、聞こえるのはごうごうと流れる滝川の波音と、泥を踏み歩く足音だけで、無心に草取りができて、とても嬉しかった。 心地いいなあと思いながら進んでいると、いつしかタイムワープしていて、5時の鐘が鳴った。

 今日は昨日の石生西を最後まで終わらせて、池下と光田んぼ上まで草を取った。 驚いたのは、3枚の田んぼの、3枚とも、生えている雑草の種類が違っていたことだった。 池下田んぼは地を這って、ゆくゆくは稲の首を絞めるという質の悪い雑草が、畔際に多かった。だが、田んぼの中央はほとんど雑草がなくて、石生西と比べると、呆気にとられるほど早く終わってしまった。
 光田んぼ上は、主にヒエが生えていた。これは、稲にとてもよく似ているのだが、節に毛が生えていないのと、大きくなったら草が広がるので見分けがついた。 ヒエは見るからに生命力が強く、根の張りも非常に強い。しっかりと根こそぎ引き抜いた。 目が慣れると、遠くからでも葉の感じでヒエを見分けられるようになって、畔から見渡してヒエを見つけることができるようになった。
 こうして3枚の田んぼの草取りを終えると、一番草取りが大変なのは、ダントツでホタルイだと思った。細くて、何しろ数が多いし、稲に触れ合うように生えるから、とてもやっかいである。 その反面、取っていて一番楽しいのはホタルイであった。
 現時点の田んぼの草取りは、全部終わったとまえちゃんに教えてもらった。今年は去年より、かなり草も減っているそうで、よかった。 草取りを満喫できて、嬉しかった。

*アコースティックギター教室
 昨夜、待ちに待ったアコースティックギター教室があった。 図書室がギター教室のためにセットされて、6時45分きっかりに藤井先生が図書室にいらっしゃった。 ついにこの瞬間が来た。「おう、こんばんは」変わりない、藤井先生の声。藤井先生の表情はとても嬉しそうで、本当に嬉しかった。 藤井先生に、4月頭に頂いたイチジクの苗が、もう120㎝くらいまで大きくなっていることを言うと、「もう、そんなに大きくなったか」と感嘆して喜んでくださった。 今年は実はならないと思うが、一番果、二番果は早めに採ってしまうほうが、木には優しいんじゃなと教えていただいた。
 今回から始まった新曲は、岸部正明さんの『奇跡の山』という曲だ。情緒深い曲だ。聞けば聞くほど、引き込まれていく。 この曲を、なのはなで深めていけることが、本当に嬉しい。 温かいなのはなのギター教室で、じっくりと譜読みを進めた時間が、ずっと待っていた時間が、本当に宝物のようで、嬉しかった。

*たけちゃんとゆりちゃん
 午後、あゆみちゃん、ひでゆきさんとたけちゃん、のぞみちゃんとゆりちゃんがなのはなに来てくれた。天使が古吉野にやってきた。
 リビングで桃花を作っていると、なっちゃんがたけちゃんを連れてきて、大きな座布団の真ん中に眠っているたけちゃんがのせられた。「みんなたけちゃん見ていてね」なっちゃんがそう言って、たけちゃんはリビングの片隅にポンと置いていかれてしまった。 たけちゃんは寝息も聞こえないほど静かに、眠っていた。こんなにも安らかに眠ることがあるだろうかというくらい安らかで、雲の上で眠る天使のような、座布団の上で眠るたけちゃんだった。 だが、そんな時間もつかの間、目が覚めて、顔をしかめて手足を虚空にもがかせたかと思うと、もうとめどなく泣き始めてしまった。 なのはなのお母さんがやってきて、たけちゃんをひょいと抱きあげてあやすと、魔法のように落ち着いて、「さすがお母さん」とみんなで感嘆した。
 また、のぞみちゃんとゆりちゃんもリビングに来てくれた。 今日は機嫌が悪いとのぞみちゃんが言うように、ゆりちゃんも間もなく泣いてしまった。もう、心の底から泣いていた。表情がころころ変わって、感じるままに泣いたり、大きく目をみはったり。 おうおうおう。赤ちゃんの泣き声を聞いていると、なぜかとても癒された。なんだか自分の分まで泣いてくれるようであった。
 これからあゆみちゃんものぞみちゃんも、たくさん来てくれるようだ。 赤ちゃんが傍にいる古吉野。本当に嬉しい。赤ちゃんがいたら、その場が一層和やかになる。みんなに幸せを運んでくれる天使だ。 これから2人の赤ちゃんが、なのはなで、素晴らしく健やかに育っていってくれることが、本当に嬉しいなと思う。