「志」 のん

7月14日

 

○志
 先日、夜の集合で志についての質問に答えていただいてから、そのことについて考えていました。志って、わくわくするものだよ、という言葉が、頭にこだまして、離れませんでした。

 私はまた間違っていたんだ、と気がつきました。なのはなに来る前、お金があったら幸せになれる、安定した高い給料の仕事に就いたら幸せになれる、良い大学に入ったら幸せになれる、そういう風潮をそのまま鵜呑みにして、頑張りました。

 好きか嫌いか、楽しいか楽しくないかも分からなくなっていったけれど、これが正しい、これで幸せになれると信じて頑張りました。その先に幸せはないと分かったとき、もう何がしたいのかも分からない空っぽな自分がいただけでした。

 なのはなに来て、まだ見ぬ誰かのために生きることを教えてもらって、それが正しいんだと、そうしたら幸せになれるんだと思って、頑張りました。勉強しかできないなら、それが一番役に立つだろうと思って、頑張りました。

 また心をおいてけぼりにしました。楽しいとか、わくわくする気持ちとか、気がついたら削がれていて、「そうするのがいい」と言われたことに向かってただただ走っていました。

 
 なっちゃんの訓練をしているときに、どういう話の流れか忘れましたが、なんでなっちゃんは図書館司書になろうと思ったのか、という話になりました。なっちゃんは、昔の和歌とかが全部載ってる分厚い本があったり、現代の芸術家が全部載ってる本があったり、「あ」だけの辞書でこんな分厚いのがあるんだよ、それにときめきを感じるんだ!(ちょっと言葉が違うかもしれないですが)そんなことを話してくれました。

 ときめき、という言葉が残りました。それはきっとお父さんが仰っていた「わくわく」に繋がるものなんだろうと思います。
 
 まだ見ぬ誰かのために生きなくちゃいけない、高い志をもって生きなくちゃいけない、そう思いすぎて、また自分を苦しくさせていたのだと思いました。利他心の側で、自分がわくわくできることで、新しい道を開いてみたいと思えることで、突き詰めてやっていけばいいのだと思いました。

 わくわくできることは人それぞれ違っていて、違っていて良くて、それを突き詰めてやることに幸せがあって、人それぞれ幸せは違うんだ、と思いました。高収入高学歴が幸せとか、まだ見ぬ誰かの役に立てたら幸せとか、そんなことじゃないんだ、と思いました。

 まだ見ぬ誰かの役に立つのが良いことだといっても、その過程で自分を殺して尽くしたって意味がないんだと思いました。

 幸せの青い鳥を追ってしまう、ということをお父さんが話してくださることがありますが、なのはなに来る前はそれをしていたとは思っていましたが、またやっていたとは思いませんでした。

 「今」が楽しくていいのか。「今」幸せになっていいのか。

 私はずっと「今」が楽しくなかった。だから気持ちを逃がし続けてきました。わくわくを親の姿から学べませんでした。お金のために仕事をして、しなくちゃならないから家事をして、楽しいのは1人の趣味の時間。そういうものだと思って育って、それが抜けていませんでした。

 私の質問に答えてくださるとき、お父さんは「この人は真面目すぎる」と仰いました。それはきっと忠実に言うことを聞こうとしすぎる、という意味なんだろうと思います。確かに、それを自分がどう思うか、何をしたいのか何が好きなのかそっちのけで、言われたことが絶対と思っている、と思いました。みんなそういうものなのだと思っていました。でも、そういうわけでもないんだなと思いました。

 なのはなの考えが自分にすぐに入るということに関して言えばそれは良かったけれど、自分の志を持って生きるとなったとき、それがものすごく邪魔だと思いました。わくわくする心を取り戻すには、従順なだけの人間じゃいけない気がします。

 

 そんなことを数日考えていました。今の社会は高収入高学歴が幸せなんて言うから、競争が起きる。でもそこには誰にとっても本当の幸せなんてない。人それぞれのわくわくできる仕事に就いて、わくわくしながら毎日を過ごせることが本当の幸せで、みんなが自分に合った幸せを見つけられて、それで満足したら、競争なんてなくなるんじゃないか、誰かと比べて羨んだり悔しがったりすることもなくなるんじゃないか、そんなことを思いました。お父さんとお母さんが何度も教えてくださったことかもしれませんが、ようやくそう思いました。

 それなら私はわくわくできる仕事に就くサポートをしたいと思いました。どうやったらいいだろう、なにができるだろう。転職のサポート?大人のキッザニアがあってもいいかもしれない。やりたいことが見つかるまでのモラトリアム期に居る場所、いろんな体験を提供できる場があったらいいんだろうか。そんなことを考え始めました。いろんな会社に携われる可能性がある税理士は、うってつけかもしれないと思いました。

 
 さて、この志は何日保つか、はたまた何十年保つか。
 
とりとめのない文章になりました。読んでくださってありがとうございます。あ、そういえば今日やっと簿記論の過去問で80点が取れました(大原の合格想定点は64点)。ちょっと希望が見えました。お休みなさい。