「1日のこと」 ゆい

7月10日

 今日も、お父さんが新しい本をもってきて下さいました。高田郁さんのエッセイです。高田郁さんの小説を今朝から早速手にとってみて、最初からすごく読みやすくて好きな感じがして、続きを読むのが楽しみです。その他、JINSの社長の『振り切る勇気』も読んでいたのですが、何しろ人気で、なかなか読めません。これもまた、すごく面白いです。

 最初、振り切る勇気とは、絡みつく何かを振り切るという意味だと、私は思って読み始めたのですが、どうやら、フルスイングする、全力でやりきるという意味で、振り切るなのだと思い、(ああ、そうか。それはもっと素敵じゃないか) と納得しました。
 色々と読みたい本が揃っていて、それだけで贅沢をしている気持ちです。たくさんの本をありがとうございます。

○一日のこと

 さて、今日は、朝食前に桃のジャム用の皮むきから一日がスタートしました。何人かの人から食事の席で話を聞いていたのですが、ジャムメンバ-のひろちゃんまよちゃん、ゆきなちゃんと一緒に作業させてもらうと、そのプラスの空気を強く強く感じました。
 リーダーはひろちゃんなのかと思うのですが、みんなで一番良い状態をつくるために、アイディアを出しながら、お互いがフラットな関係で、協力してくれる他のメンバ-も巻き込んでいく明るいエネルギーを感じました。
 そこに、自分を挟む余地がないというか、開かれたプラスの空気で、ジャムに向かって仕事をしているのを感じました。余計なことがなく、気持ちも身体も、ジャム作りに向かっている3人なのだと感じ、とても格好良いと思いました。

 小さな失敗はあるようで、そういうときにいつも、(わかった、じゃあ次はこうしたらうまくいくね)と、みんなで良くしようという気持ちだけで解決して改善を繰り返しているのだと思い、そういう姿勢で自分もいたらいいのかと思いました。

 午前中は、まりのちゃんと、途中からまっちゃんも来てくれて、納屋下の整理をしました。最初は、苗用のトレイなどの整理、と聞いていたのですが、いざ行ってみると、納屋下の膨大な量のネット、不織布、ビニルなどを整理することが主で(これは、まずい)と思ってしまいました。何しろ、私は、大きなものの整理が苦手だからです。
 スケールが小さいのか、自分の身体より大きなものになった途端に整理が苦手になります。教材室などは、どれだけ大変でも割とうまくいって、最後には「わあ、綺麗になってる、すごい」なんて、みんなに言ってもらえたりするのですが……。

 しかし、まりのちゃんの相棒になったのだからやらない訳にはいかないと思い、早速、私はビニールの整理を担当させてもらいました。納屋下は、風が通らないので、ものを動かすと埃はすごかったですが、後で使いやすいようにと、何をどこにもっていくか、長いものを立てるのか、寝かせるのか、などを考えながら整理していきました。ちょっとした高い場所に主に腕の力を使って登らないとならないときは、自分の筋力に感謝したりしました。(鍛えている甲斐があった、と。)
 まりのちゃんと声をかけあいながら、協力して収納をし、外に出て片付かなかったものも全てまとめることができました。

 それにしても、なのはなの農業用資材は、潤沢です。これだけあるのだから、すごい、と思いました。これまで蓄えてきた資産といったらいいでしょうか。キャベツやレタスには絶対にネットが必要だし、冬にはビニールは必須で、サツマイモやタマネギなんかにはマルチがあったらよくて、獣対策用ネットや、菊を育てるための大きな編み目のネットも。こういうものを大事に使っていくのは嬉しいし、これだけあるから大規模な栽培も可能なのだよなと思いました。

 ひとつ、(ちょっとこれはいいんじゃないの)と思うことがあって、それは、防虫ネットの収納に関することです。先日、私はマクワウリのネット回収の作業をしました。そのときに、竹の棒に巻き付けていたネットが、内側からはみ出してきて、捻れてしまうという最悪な状況が既におきていました。時々、起こる現象で、畑でこの捻れと格闘している人の姿をみることがあります。運ぶときにネットが棒から外れてぐだぐだになってしまったり、慣れない人がネットを扱っている内に、そうなってしまうと、大変です。
 もうそういうことが起きないようにと思い、巻いたネットを横に縛るだけではなく、縦に、竹の端と端を結ぶことでネットが竹の芯から外れないようにしておいたのです。
 今日、そのネットを収納するとき、形がとてもきれいなままでした。「まりのちゃん、みて、これ。綺麗!実はこの間、やってみたんだよね」というと、まりのちゃんが、「おお……。他のもしましょう」ということになり、外においてあった分は、その縛り方をしてから収納しました。結ぶのはほんの一手間ですが、恐らく、畑に持っていってから発揮される効果はなかなかのものじゃないかと、思っています。

 まりのちゃんと黙々と作業をし、午後にもまりのちゃんと雨の合間に山小屋のおじいちゃんの畑に草回収に行きました。4時15分。まりのちゃんと、「今ならいける」と言って出掛けました。まりのちゃんの運転する軽トラでのドライブです。
 まりのちゃんと山小屋につき、いざ草を回収するというとき、外は本降りになってしまいましたが、2人何も言わずに車から走り出て、草をコンテナに詰める、つめる。まりのちゃんが用意してくれた三つ鍬を使って、かいて、詰めて、軽トラへ。雨がすごく気持ち良くて、汗を雨が流してくれるような感じで、身体を思い切り使って、私たちはとても自由な野生児でした。
 草は10分弱で軽トラ一杯に積み終え、おじいちゃんの畑も綺麗になり、山小屋での所用も済ませて古吉野に戻ってきました。
 まりのちゃんと、小さい頃から一緒の姉妹みたいだと思いました。車に乗ったとき、結構服が汚れてしまって、私が「ああ、せっかく軽トラ、洗ってもらったばかりだったのにね」と言って私がちらっとまりのちゃんの方をみたら、まりのちゃんが、頷きながら笑っていました。
 帰って来てから、汚れた服を洗っていると、すごくすっきりして良い気分でした。たまには雨に思い切り打たれるのは、気持ちが良いです。

○その他

 今日は、桃花作りが大幅に進んだニュースもあります。目標の1500個を、これまでの通算で達成したそうです。私も、午後に、山小屋に行くまでの間、作らせてもらいました。組み立てで、りなちゃんの完成品がとても綺麗だったので、りなちゃんのそばにいって、作り方を見せてもらって、コツを教えてもらったら自分も大きく進化して嬉しかったです。
 明日は、ネギ、ニラの収穫日です。これは3日に1回の私の楽しみです。明日の朝は、スイカ、太ネギの見回りにもいけたらいいなと思います。今日、衣装部さんが私のロッカーの前に、白いタオルなどを入れた袋を、また新しく置いてくれていました。スイカのためのもので、すごく嬉しいプレゼントです。

 お父さんが夕食後の集合で話してくださったことが面白かったです。質問ボックスに、リーダーをしている人が、メンバ-が楽しくなさそうで、どうしたらよいかという内容を入れていました。

 お父さんは、大人になってPTA会長になったときは、1人ひとりには、優しく穏やかに対応しておき、全体に対して、ずばっと厳しく言ったのだと教えてくれました。確かに色んな人がいるなかで1人ひとりに対して穏やかに接して、全体を前にして、ビシッ、バシッと言われたら、みんな驚くしかなりメリハリがあると思いました。
 でも仕事をするときは、厳しくてもいいともお父さんがおっしゃいました。厳しくやって、結果がでないとそれは嫌になるけど、厳しくやって良い結果が出たら、その喜びをメンバ-と共有できる。結果を出すこと、と。

○最後に昨日の納豆水

 昨日のことになりますが、納豆水防除をしました。私は乳酸菌防除をプッシュしてきましたが、昨日、お父さんが教えてくださった作り方でやってみて、あまりに簡単で綺麗にできるので、正直、心がぐらっとしました。(これだったら、納豆だけでも、いいかも……。)
 でも、乳酸菌のメリットは、1週間でも2週間でもおいておけること。さらに、米のとぎ汁を有効活用できること。そして、納豆菌とはちょっと違うから、まあ、やはり、2つあったら最強ではないでしょうか。野菜によって相性もあるかもしれません。ネギには乳酸菌が良いようですし。
 
 納豆水は、3種の納豆(昨日は2種類しかなかったので、2種類を混ぜてみた)と水と砂糖をミキサーにかけるだけでできました。砂糖を入れると、いかにも良い感じがして、目には見えないけれど、いったいどれだけ菌が増殖するだろうという気がしました。
 防除とはいえ、納豆と砂糖と水だけ。飲めるよな、とも思い、「これ飲めるよ」と言うとすかさず「やだ、やめて笑」と返されましたが、口に入れてよいもので野菜を守れるならばこんな良いことはないです。
 それに、納豆は、グルタミン酸とかあるのじゃないかと思い調べてみたら、ポリグルタミン酸なるものがあるようです。増殖を停止すると、ポリグルタミン酸の生成をするのだとか。 

 昨日は、5人体制で、主要な作物はほぼ全部、防除にまわりました。一体何リットル必要なのだ、という量でしたが、やったらやれるものです。達成感があり、良かったです。