「スイートコーン」 るりこ

7月9日

○スイートコーン

 いつもとは一味違った、新鮮な出来事が重なると、それだけでとても素敵な1日だった気がします。
 今日は3つ、嬉しいことがありました。

 長雨の合間には貴重な晴れ間で、少し日が空いて、早朝作業がありました。
 今朝、わたしはやよいちゃんとみほちゃんとまあちゃんと、『スイートコーンの収穫』で名前を呼ばれました。
 昨晩、やよいちゃんから、明日にスイートコーン第1弾の初収穫があって、その段取り立てを一緒に考えてほしいと声をかけてもらいました。昨年の資料などを思い返しながら、作戦を練りました。
 「朝食前30分から収穫開始。9時の朝食に穫れたてのスイートコーンをみんなに食べてもらう」
 3人でイメージトレーニングを何度もして、準備は万端でした。

*桃の皮むき
 収穫までの時間は、桃の皮むきをさせていただきました。
 昨日から採れ始めた、加納岩白桃。二重袋の影響もあってか、柔らかいクリーム色の白桃がとても美しかったです。大きくて、切ったそばから果汁が溢れてくるものもありました。朝から、とても幸せな気分でした。

 ひろちゃんが中心となって、全体の声かけをしてくれました。ひろちゃんは絶対に焦ったりすることがなく、気持ちを落ち着かせて、1つひとつの工程、人に向き合っていました。みんなに気をつけて欲しいことはびしっと言い、メンバーのなかで手が変わる部分では、「こうしてほしい」ということを真っ直ぐに伝えていました。ひろちゃんには意志があって、それは決して我欲ではなく、みんなのためでした。
 ひろちゃんが作る、流れや空気のなかにいたら、ひろちゃんの大きさな温かさに包み込まれたようでした。そんなひろちゃんが優しくて、格好いいなと思いました。

*スイートコーン
 8時20分。桃の皮むきが終盤に差し掛かるころ、やよいちゃんとみほちゃんが山畑西へ、スイートコーンの収穫へ出発しました。
 わたしは25分頃から、台所でまあちゃんと大鍋のお湯を沸かしたり、ゆがす準備を整えました。
 8時40分過ぎ、スイートコーンが乗った軽トラが台所前へ到着しました。4人が集結し、一斉に皮むきを始めました。
「わぁあああ!」
 やよいちゃんとみほちゃんの一声が響きました。粒が上までびっしり詰まり、実が生えそろった、きれいなきれいなスイートコーンが現われました。それも1本ではありません。2本、3本……剥けば剥くほどに、次から次へと美しいスイートコーンばかりでした。
 ここまでしっかりと上部まで実が詰まったスイートコーンはなかった、アワノメイガが1匹もいない、驚きばかりでした。

 35本が溜まったころに、台所まで運び、沸騰する大鍋に投入しました。お湯にくぐると、見る見るうちに鮮やかな黄色へと変わっていき、良い香りもしてきました。
 熱々のスイートコーンに塩ずりをして、8時55分に食堂へ運びました。

 今日のプレートは色鮮やかで、賑やかでした。
 真ん中に大きくて真っ黄色なスイートコーンがのり、周りにはトマトや若桃のぬか漬け、たたきキュウリなどが並びました。
 見た目にも楽しくて、ボリューム満点の朝食にお腹がいっぱいになりました。

*追肥

 午後からは雨予報でしたが、なんと雨がもってくれました。
 わたしはやよいちゃん、ひろこちゃん、みほちゃん、のえちゃんの5人で、キュウリとカボチャの追肥をしました。
 広い畑を5人でバケツリレーすると聞いたときは、内心、(大丈夫かな)と思いましたが、みんなの気持ちは1つになっていて、人数なんて関係なかったです。
 1人ひとりの移動範囲は広かったけれど、誰も大変そうな表情や素振りは全くなく、わたしも含めた、みんながただ一心に楽しんでいるように見えました。
 やよいちゃんがリードしてくれる明るい空気もありました。

 久しぶりに牛肥まみれになって、汗をたくさんかいて、(あぁ、やっぱりこういう瞬間が1番好きだな)と思いました。
 須原さんやあゆちゃんもエルフの移動を助けてくださって、雨前に追肥をすることができて、本当に良かったです。