「たったひとつしかない」 えりさ

6月25日

 豆の定植ラッシュ後の雨の日で、午前中はゆっくり体力の回復ができて嬉しかったです。

 私は一昨日から野菜切りに入らせてもらったのですが、本当に楽しくて、昼食後のABパターンが待ち遠しいくらいです。なのはなに来る前までほとんど台所に入ることなく、包丁を上手に使えなかったことが自分の中で大きなコンプレックスでした。
 21歳にもなってみじん切りができなく、普通の乱切りでもゆっくりしかできないことが恥ずかしかったです。しかし、なのはなで当番のみんなとペースを合わせたり、目標時間を立てて、みんなの動きマネをしながら鋭くといだ包丁でサクサク野菜を切る機会が毎日できて、とても嬉しいです。
 大人として欠落している自分にないパーツを一つひとつ、ここで身につけることできる私は本当に、本当に恵まれています。

 今日の夕食に出たメインに入っていたタマネギとちくわは、今日のお昼の野菜切りで切ったものでした。
 今まで未知であったなのはなの台所システムに自分も加わることができて光栄です。昨日と一昨日の野菜きりでは収穫したてのキュウリをスライスしたり、乱切りできて、キュウリ担当としてこれ以上嬉しいことない時間でした。

 タマネギの収納作業もずっと座ったままだったけれど、かなり集中してインターバル促進曲に合わせてタマネギの根っこをひたすら切っていくのが笑えてくるぐらい楽しかったです。
 あゆちゃんのタイムキープもとても明るくて、力がわきました。ずっとみんなの気持ちを上げるために一生懸命なあゆちゃんは本当に優しいと改めて思いました。
 気づいたら2時間経っていて、集中した分、かなりおなかが減っていて、夕食の酸っぱいメインが体に染み渡りました。

 最近つくづく思うのですが、こうやって人間として促成栽培できる場所は本当に宇宙のなかでなのはなだけです。
 広い宇宙なのに私はたまたま人間として地球に生まれ、たまたまその地球上の日本という国に生まれ、たまたま摂食障害なった結果、宇宙にたった一つしかないなのはなファミリーに出会えてました。考えて見ると本当に天文学的な偶然です。
 そして妹までなのはなに来て、姉妹2人してなのはなで回復できるようになりました。

 今さらなのですが、妹が来てから、私がなのはなで生活できる奇跡は本当にありがたいことだと改めて思うようになりました。
 私はここで過ごせる時間をもっと大切にし、まだ見ぬ誰かのためになのはなで学んだことを広めていきます。
 今日お昼の集合でお父さんから今の世の中についてたくさん話を聞かせてもらいましたが、本当に世の中のモラルの低さにうんざりして、居ても立っても入れない気持ちになりました。なのはなに出会えた奇跡は自分だけの回復のためだけに納めるのではなく、歪んだ世の中に転機を起こす一員として生かします。
 お父さんはまだ人類に希望はあると言っていました。私はスーパーコンピューターや、将棋の天才ではないけれど、少しでも希望になれるように命をかけます。
いきなり抽象的で申し訳ないです。

 来て本当に間もないのですが、妹の目つきがすごく優しくなりました。病状がでる前、2人で遊んでいた時の妹を久しぶりに見えた気がします。
 5年前、妹の病状が出始めた頃から、目つきが急にきつくなり、いつも世の中を嫌っているように見えました。
 しばらく病院で入院していた時、母は妹の目つきが良くなったとか言っていたけれど、私には一切そう見えませんでした。もう、妹は一生そういう顔つきになってしまったと信じてしまいました。
 しかし、なのはなに来て一週間も経たないのに、明らかに変わったと思います。

 今日もありがとうございます。おやすみなさい。