「柔らかな剣」 なお

6月24日

〇なのはなの剣(つるぎ)

 真面目に生きること、真面目さを貫くことは、静かに、しかし確かに、人の心を動かします。さやねちゃんが働く姿からそう感じます。
 事務の皆さんが、さやねちゃんのことを「本当にかわいい、真面目で気づかされることがある」と話されていました。さやねちゃんは、みなさんに教えて頂くことを一から学び、覚えていこうというまっさらな気持ちで、仕事に向かっています。事務所のやり方をまるごと吸収して、倣っていこうという姿勢です。
 
 手と止めて教えてもらった時、一日の仕事の終わり、さやねちゃんは、にっこりと笑顔で「ありがとうございます」と言います。謙虚に、感謝の気持ちをもっていつも周りの人に接しています。自分が自分がと出るのではなくて、静かにひとつひとつ自分に与えられた役割に向かっています。必要とされる仕事に、高い集中力で取り組み、その時のさやねちゃんのベストを尽くしているのが私には伝わります。それは誰にも伝わっているのだと思います。真面目さというのは、誰が見ていてもいなくても、向かうべき事柄の大きさに関係なく、絶対に手を抜かず、自分にできるベストを尽くすことなのだと思います。

 

 さやねちゃんは、謙虚に、倣う姿勢でいるけれど、それは決して流されているわけではありません。むしろ、さやねちゃんは、なのはなの気持ち一本を貫いています。いまどき普通はこうだよね、という世間の物差しでは生きていません。本当に小さなことから、さやねちゃんはとことん真面目に取り組みます。相手によかれの気持ちでいます。
 
 毎朝の掃除、お客様が来られた時の挨拶、3時にお茶を出すとき、週1回のゴミ出し。さやねちゃんは、すべて丁寧です。手を抜きません。世間ではなく、自分はこうありたいという思いを、どんな場面でもはっきりと持っています。それを、決して崩しません。流されません。明るく花が咲いたような笑顔を絶やしません。

 正義やモラルを貫くというと、そうでないものにたいして抗い、戦うイメージをしてしまいがちなのですが、さやねちゃんの姿は、まるで柔らかな剣です。周りの人に溶け込み、先輩や、上司の方やみなさんにかわいがられ、その中でふと人の心に小さな気づきをもたらします。(そうでなくては)と、真面目さにハッとさせられる、自分はどうか、と考えるきっかけとなるのです。

 そんな風に、さやねちゃんは生きています。仕事をしています。私自身も、気づかせてもらいます。もちろん、正義の通らない中に入ったとき、ときにはぶつかって戦わなくてはならない場面というのも、必ずあると思います。でも、正義を通すというのは、いろいろな形があるのだと思います。火花を散らして剣を戦わせるのではなくて、音もなく柔らかに、人の心に何か気付きをもたらし、変えていく戦い方もあるのです。

 なのはなの剣は、人と場所と時間が違えば、形は変わるのです。いまのさやねちゃんの働きかたが、とても綺麗で、なのはなの気持ちで生きるということの意味を教えてもらいます。

 

 事務の皆さんが、さやねちゃんのことをまぶしそうに、嬉しそうに、話しているのを聞くと、誇らしく感じます。自分もそんな風にありたいと思います。一緒に働く仲間がいることは、実務上で助けてもらうことはもちろんのこと、なによりも社会の中で、どうあるべきかを知り、自分を正していけることがありがたいです。
 さやねちゃんのように、真面目さを貫く仕事を私もしていきます。