「転機」 えりさ

6月22日 

 頭の中を整理するために書きます。

 お父さん、お母さん、昨日の夜お話ししてくれて、ありがとうございます。もしかしたら、昨日の夜は私にとって、なのはなに来てから一番大きい転機になったかもしれません。そう断言する前に、今思っていることをすべて書き出します。

 私は親に正しい生き方について、教えもらいませんでした。何も知らないまま、はっきりとした意志を持たずに生きていました。
 小学校低学年から妹にぶつかるようになりました。母は妹をいじめる私を見て、「意地悪だ」と言いました。
 私はその言葉を信じました。意地悪をしたくないのにひどい言葉を次から次へと妹や両親に吐く私は本当に悪質な人間だと心から信じました。
 そして私は意味のない嘘をついたり、優しくない人と仲良くなりたがったり、どんどんどんどんモラルを失っていきました。
 なぜか優しく生きれない自分、周りに流されていた自分が嫌で、自己嫌悪が強かったのです。
 どこに行っても、誰に会っても、自分は本当は悪質な人間であることがばれてしまうことが怖くて、怖くて、ずっとおびえ続けていました。
 なのはなに来てからも、怖かったです。
 みんな優しい、私だけ悪質な人間。

 なのはなで生活する内に正義感と意志を新たに築き上げることができて、この気持ちはだいぶ減りました。しかし、時と場合によっては、まだ私の自己嫌悪の気持ちは強く姿を現せていました。まだ完全に自分を許すことができませんでした。

 しかし昨日、生まれて初めて私は本当は悪い人間ではないと心から信じることができました。

 めぐみちゃんのシスターをやっていて、めぐみちゃんを安心させたり、早くここでの生活を楽しめるようにかけた言葉はなのはなで学んだばかりのことでした。
 「みんなの中に居て、逃げないで。」「過去のことは自分で解決しない。 みんなで一緒に振り返る時期がくるから。今消化する必要ない。」「辛い時はあえて体を動かせたら良いよ。」
 未熟な自分もまだ完全に実行できていないため、自分にも言い聞かせるように言いました。

 めぐみちゃんは自分でなのはなに来ると決めて、自分の病気に逃げずに向き合っているから、そういうことはもう知っていると言っていました。今作業にでれないのは体力も気力もついていけないからで、今のうちに疲れを取って体力の回復さえできたら、すぐに作業にでれるとい言っていました。
そうやって、自分と向き合うことを覚悟しためぐみちゃんは本当にすごいなと今でも思っています。しかし、どうしても作業や集合に出ないめぐみちゃんの姿は来たばかりの自分と重なり、いてもたってもいられない気持ちになりました。
 めぐみちゃんは何回か私に「本当はみんなと合流して、作業や集合に出たいけれど、出る気力と体力さえない。」と言っていたのに、私は完全に彼女の言葉を信じることができませんでした。
 過呼吸になるまでめぐみちゃんに「少しでも」と言って、励ました自分が悪いと思ってしまいました。そして、調子を崩して、「えりさちゃんが怖い」と言われた時、正直取り返しのつかない、ひどいことをしてしまったと思ってしまいました。

 自分になんて本当の優しさのかけらさえないんだ。
 彼女が辛いと言っていた時、完全に信じなかった自分はやっぱり、人として欠落している、結局悪質な人間なんだと思いました。

 親友だと思っていた幼なじみの子は私の両親曰く、「本当に良い子、優しい、良い影響、She Knows What She’s Doing. She’s going to be very successful. 」でした。私は彼女とぶつることはできませんでした。必ず行き違いがあると、彼女なりの理屈が並べてあり、結局彼女が被害者で私が悪役になり、私が謝ることが数え切れないほどありました。

 意志のない私は、強い人に理屈を言われると、唖然としてしまい、自分を責めてしまう傾向があると気づきました。

 しかし、昨日お父さんお母さんに、私はなのはなの価値感を理解していると教えてもらいました。めぐみちゃんの理屈に混乱し、自分の言ったことに一瞬自信をなくしてしまったが、私が言ったことは一切間違っていないと教えてもらいました。
 お父さん、お母さん、混乱して、自信をなくして、自分を責めてしまって、本当に、本当に申しわけありませんでした。

 私はもうなのはな色に染まっています。
 今まで意志がなかった自分は、ここで新たなる価値感を身につけました。
 だからもう自分を疑うことなんてしません。
 どこに行っても、誰に会っても、どんな屁理屈を言われても、私はなのはなで教わった意志を通し続けます。

 私の親はずっと犠牲者をやっていました。私はずっと悪役をやっていました。
 でも本当は私は悪い人間ではありませんでした。

 そして今、私にはなのはなのぶれない軸ができました。
 もう怖いことなんてありません。
 今日から私は自分の意志を信じて、強くなります。悪役をやめて、良い人間になります。

 昨日お父さんお母さんと話して一番嬉しかったことは、サリーちゃんは本当にまじめで良い子だということです。
 正直、私は妹がなのはなに来る前の環境に流され、完全にモラルを失った恐れがずっと心の奥底に潜んでいました。しかし、お父さんお母さんが来ても間もない妹を見て、信じてくれました。お父さんの言葉を聞いて、私は妹が本当に誇りっぽく思えました。
 これ以上ないくらい嬉しかったです。

 今日妹が泣いている姿を見たけれど、何も言えなくて、かなり辛かったです。
 お父さん、お母さん、私はここで妹の心配をする必要がないとよく分かっています。
 なのはなの軌道が彼女を救うと信じ続けます。
 しかし、彼女に伝えたいことは山ほどあって、自分だけで抑えきれないです。
 なので、直接話さない分、お父さんお母さんに、妹に伝えたい言葉を預けます。

 最初は大変で、理解できないことはたくさんある。インパクトがかなり強くてびっくりしていることはよくわかる。今までの環境と全然違う。けど、絶対ここに居たら大丈夫。
 もう苦しまなくてもいい。始めて幸せを感じれる。
 今分からなくても絶対分かる日が来る。だからお願い、信じて。理解できなくても、だまされたと思って、信じてみて。
 精一杯応援しているからね。

 めちゃくちゃですみませんでした。