「一番星」 なお

6月20日 

○笑顔、一番星

 なのはなのみんなでフラダンスショーをつくりあげ、父の日のお祝いをしました。お父さんへの気持ちを踊りで表現しました。自分の中に伝えたい大切な気持ちがあり、伝えたい大切な人がいる、それはとても幸せなことだと思いました。そして、お父さんと出会ったから、いまこうして笑顔で踊れるのだということを、あらためて感じました。

 父の日の会を企画しよう、と思ったとき、一番始めにフラダンスをみんなで踊りたいと思いました。ちょうどその頃、お母さんが曲ごとにチームを作って、みんなでフラダンスを踊りたいというお話をしてくれていました。そのアイデアをもとに、父の日にフラダンスショーをすることを思いつきました。まえちゃんに相談すると、ゆりかちゃんがいつか見に行きたいと話してくれたハワイの伝統あるフラダンス大会(メリーモナーク㊦フェスティバル)のことを教えてくれました。そして、お父さんのお祝いに、なのはな内で一大フラダンスショー(コンテスト)を開こうということで、企画が動き始めました。

 フラダンスといえば、笑顔。一番にそのことが浮かびます。なぜ父に日にフラダンスなのか、ということを考えたとき、笑顔とお父さんのことを私は思いました。私はいま、毎日たくさん笑うことができています。笑顔が、自分の中にあります。当たり前のようで、それは私にとっては決して当たり前のことではありません。なのはなに来る前の日々、私はどれだけ笑っていただろうか、笑顔を浮かべていただろうか、と考えたとき、私は笑顔を完全に失っていたと思いました。
 嬉しいこと、楽しいこと、素敵だなと思うこと、人や物や自然のものを、を好きだと感じること、愛しい気持ち。そして、誰かのために、笑顔でいたいと思うこと。そんな気持ちを、私はなのはなで取り戻すことができました。大切な人ができると、自分の内側の感情とは別に、その人のために、笑顔でいたいと思えます。その気持ちは、自分を救います。笑顔や、前向きな気持ちで居続けることで、自分は強くいることができます。強くなっていけます。私は、自分の心の天気がどうであれ、誰かが喜んでくれる、楽しいと思ってくれる、そう考えることで、笑顔になることができます。たった一人の人のために、笑顔になれます。

 今回のフラダンスショーでは、本当に全員がチームに入って踊ることができました。普段は踊ることがほとんどない、バンドメンバーも、男の子も、そして私も。なのはなに来て間もない子も、初めてフラダンスに挑戦することになりました。ゆりかちゃんが、曲を選び、メンバーを決めてくれました。一人ひとりの子のイメージに合った曲を加賀えてくれたことが、とても嬉しかったです。ゆりかちゃんにとって大切ななのはなのフラダンスです。ゆりかちゃんはフラダンスと共に、なのはなで成長し、なのはなのひとつの表現手段として、みんなのフラダンスにしてくれました。なのはなのフラダンスの歴史が在り、これからもその歴史は続いていきます。そのひとつの節目にもなるような会にしたいと思いました。練習をしているとき、初めて踊る子も、踊れることが楽しいと話してくれることが多かったです。なのはなにとって、音楽やダンスを通して表現することが欠くことのできないことで、それは心を豊かにし、喜びがたくさん感じられる大切なものだと改めて感じました。

 お父さんが、音楽やダンスは、生きていく上での必須栄養素だと話してくれました。そして、イベントが少なくなることで、その大切な心の栄養が足りなくなっているといいました。それなら、なのはなのみんなで、お父さんの心に栄養素を届けたい、と思いました。それは同時に、私たちの心を満たし、潤し、活力を与えてくれるものだと思いました。踊れる喜び、表現する喜び。それを、お父さんに届け、お父さんが喜んでくれることの幸せ。いつも、お父さんから心に栄養をもらっているから、今度は私たちから贈りたいと思いました。

 その気持ちで、踊りや、飾りや、料理や、色々な形でのお父さんへの贈り物を、みんなで作りました。まえちゃんが、畑の段取りや作業と並行して、会に向けてみんなを引っぱってくれました。まえちゃんは飾り、リハーサル、音響セット、吹き矢の的作りなど、必要な準備を時間と協力してくれる仲間を見つけ、進めてくれました。どこにそんな時間が合ったのか?と驚くほど、仕事から帰ると毎日なにか新しいものが完成されていました。
「一日一個のことしかできないんだなと思ったよ」
 まえちゃんの言葉です。私は、それなんだと思いました。膨大に思えることも、どこから手を付けたらと思うようなことも、途方に暮れたり混乱していてはなにも進みません。まえちゃんは、一日一個何かしら形にする、完成させる、決める、という気持ちで進めていくのです。一日一個しか、ではなくて、一日一個は、できるのです。まえちゃんと一緒に実行委員をさせてもらい、まえちゃんのスタンスや、仕事をやり遂げる覚悟や行動力、そして一番大変な部分を担い、一番楽しいところを一緒に共有させてくれる優しさをたくさん感じました。父の日の企画を通して、一緒に作る仲間から大切なこと学べることもとてもありがたいです。

 石垣と、ヤシの木、ハイビスカスと、ケニー・モナーク・フェスティバルの看板で、本当に素敵なフラダンスショーの会場ができあがりました。前日夜には、仕事組のみんなでスペシャルハワイアンメニューを作りました。特に声をかけたわけではないのだけれど、気付けば仕事組の仲間が台所に集まって、力を貸してくれました。よしえちゃん、まことちゃん、みかちゃん、あけみちゃん。まえちゃんとみんなで、美味しいといってみんなでいただけることを想像して、作りました。

 お父さんへの気持ちを込めたフラダンスのMCを考えられたことも嬉しかったです。みんなの思いを、ひとつの物語に繋ぐことで、自分の心に大事な気持ち(言葉)をたくさん刻むことができました。フラダンスの曲の意味や歌詞に、愛しいと言う言葉が出てくるものが何曲かありました。私は、その曲たちを通して、なのはなで過ごす毎日、お父さんとみんなと過ごす時間への愛しい気持ちがこんなにもあるのだと感じました。愛しい、と言う言葉には、どこか切なさがあります。いま自分が感じている小さな喜びや幸せの積み重ねの時間は、止まることなく流れていきます。今日は昨日へと変わっていきます。だからこそ、一瞬一瞬感じる気持ちを大切に大切に味わっていきたいです。
 そして、ウィッシュオンマイスターのMCを考えたとき、一番星ということばが私の中に見つかりました。まだ明るい夕暮れのそらに光る,一番星。自分が輝ける生き方、それを最初に見つけてくれたのが、お父さん、お母さんなんだと思いました。自分自身でさえ、自分が輝けることを信じられなかったし、知らなかったです。誰も、私が私らしくちゃんんと生きられる道を、示すことも、教えることも、できなかったです。
 お父さんが「絶対に治るよ、治るまで僕が責任を持つよ。治らなかったら、僕のせいにしたらいい。なおがちゃんと生きられるようになるまで、絶対に見放さない」来たばかりの頃、こういってくれました。お父さんには、いつか、何年か先に、心を輝かせ、顔を輝かせ、生きることに喜びを感じて毎日を過ごす私の姿を、そのときから見てくれていたのだと思います。お父さんは、一番最初に、私を見つけてくれました。私は、お父さんお母さんが見つけた一番星です。

 当日も、みんなのダンスを見ながら、涙が出そうになる瞬間がたくさんありました。みんなの踊りをみるお父さんの表情を見ると、本当に嬉しそうで、それがなにより嬉しかったです。お父さんは、みんなのことがかわいくて仕方ない!というようにずっとずっと笑顔でした。(かわいいな~~)という心のこえが聞こえてくるようでした。準備や段取りでは足りない部分や、もっとよくしていけたところがたくさんあったと思うけれど、お父さんが嬉しそうに見てくれているだけで、会は大成功だったと思えてしまいました。
「まえちゃん、まえちゃん、お父さんすっごい嬉しそう!」
 私は司会をしながら、ついつい、まえちゃんにこう言ってしまいました。お父さんの心に、必須の栄養素をたくさん届けられたのではないか、そう思いました。

 たくさん書きたいことはあるのですが、このあたりで提出します。お父さん、いつもありがとうございます。お父さんの絶対に諦めない姿、泥臭く全力で生きる姿、私はいつもその背中をおって、そうありたいと願って生きます。