【山小屋便り6月号】「ミッション! 夏の暑さ、日差しから野菜を守れ! ―― 手作りすだれの取り付け ――」 けいたろう

 この夏、猛暑になるかもしれない。

 我々のこれからの最大の悩みと言えば晴れ空が広がったときの畑の状態だ。ある程度の光というものは作物にとって必要不可欠ではある。しかしながら近頃の日差しの強さと言ったらこれはどうしたものかとあきれるほどである。

 その対策として登場したのが手作りすだれだ。

 これは山畑の斜面とその下のやぶ林を開墾したときに刈り取った根笹を編み込んで作ったものである。そこそこの細さですだれに適した長いものが好ましい。あまりにも細いとヨレヨレだったりして機能を果たさないのでそういったものは省かれている。

 みんなが編み込んだすだれが畑の日よけとして、またハウス内に日陰を作って温度上昇を防ぐために活躍するのである。

露地の夏野菜にもすだれを取り付けています

 畑では支柱に被せるように上から取り付けて強い日差しから守り、涼しさをもたらしている。

 ハウスには1棟につき3か所、すだれを上部に外から取り付ける。これが難しいのである。

 この作業にはチームワークと互いへの声掛け、正確性が必要になってくる。

 ハウス外のの両側に2人ずつが掛けたい場所に立つ。そしてすだれの片側の端をビニールテープで結ぶ。その先にテニスボールをくくりつける。このボールはテープが結べるように細工がなされている。それをハウスの上を飛び越え向こう側の人に投げる。

 ここでポイントになるのはななめに投げないということだ。真っ直ぐに投てきする。向こう側の人がボールを受け取るとテープを引っ張ってすだれをたぐり寄せる。こちらも向こうに上手くすだれが渡るように声を掛けながら送る。このあたりが最難関だ。

 お父さんもおっしゃっていた。美しい畑、支柱、すだれが美味しい作物を育てると。うまくまっすぐに張れたらハウスの骨組みにテープをくくりつけて1枚目は完成だ。

 1か所につき2枚のすだれを取りつけることになり、計6枚のすだれが1ハウスに必要だ。

 やり直すことなくきれいに一発で取りつけることができたなら、達成感を全身で感じることができる。

 私は2回目の前半もあたふたして呼吸を合わせられていなかったが、終盤にさしかかると段々と冷静さを取り戻し全体像も見えるようになってメンバーと協力ができた。少しずつではあるが理解し、成長をすることができたのではないかと思う。

日差しが差し込む位置が変わる時期には、すだれをずらして対策をします

 長雨や突然の雨が多くなってきたが、夏同然の日差しの強さは人間にとってつらいものがある。ましてや野菜の立場だったらどこにも逃げることができずに蒸されてしおれることを待つこととなるわけで。

 畑やハウスにかけられたこのすだれたちを眺めて、日よけの重要さを改めて感じる私であった。私達が住んでいる古吉野にも是非欲しい一品である。この夏をすだれで乗り切ろう。