「ジャムとの再会、大切な人との場所」 なお

6月12日

〇ジャムとの再会、大切な人と場所

 午後に、お父さんとお母さんが事務所を訪ねてきてくれました。さやねちゃんの就職が決まってから、一度ご挨拶に行けたらと、話していました。5月の繁忙期が過ぎて(なのはなも、事務所も5月は忙しかったです)、落ち着いたこのタイミングで、実現しました。
「そんなに長居はせずに、簡単に挨拶して、すぐに帰るからね」
 お父さんとお母さんは、事務所に来る前にこう言っていました。その言葉から、すでに確かな信頼関係があるのだと感じて、私は静かに心に広がる嬉しさがありました。私が2年前に初めて事務所の先生と会い、面接に臨んた日。お父さんと永禮さんが、私のこと、なのはなのことをたくさん話してくれました。お父さんは手紙も書いてくれました。そして、ここまでの2年間働く中で、なのはなの日常のことを、私は先生や事務所のみなさんにたくさん話しています。ウィンターコンサートにも、先生は来てくださっています。その時間の中で、先生となのはな、事務所となのはなの間に、確かに築き上げてきた信頼関係があるように感じます。だから、さやねちゃんの話もとても自然な流れて進みました。そういうことがあるから、お父さんもお母さんも、あえて大げさに時間をとってお礼をするという形はなく、本当に短い時間での(でも気持ちを込めた)あいさつになったように思います。

 事務所のみなさん一人ひとりに挨拶をして、「本当にありがとうございます。宮下と、私市を、これからもよろしくお願いします」とお父さんとお母さんは言いました。そして、なのはなのジャムと塩麴などの手土産をお渡ししました。なのはなで育てて咲いている桔梗もありました。そして、お父さんとお母さんは、事務所をあとにしました。短い時間だったけれど、私は、お父さんとお母さんが事務所に来てくれたことがとても嬉しかったです。自分がいま生きる場所のひとつである事務所を見てもらい(お母さんは初めてでした)、事務所のみなさんにも、お父さんとお母さんに会ってもらいました。なのはなと事務所、どちらも私にとって誇らしい場所です。

 事務の皆さんが、桃ジャムを見て、「懐かしい」と言いました。それは、2年前に私が就職したときも同じように桃ジャムをお渡ししたからです。「美味しかったから、嬉しい」という言葉に、あの出会いがあって、いまがあるのだなとしみじみ感じました。当たり前のことだけれど、時間はつながっています。事務の皆さんが、2年前の桃ジャムを覚えていてくれて、今日そのときの味を思い出してくれたこと。そして今年、さやねちゃんのスタートとともに、また桃ジャムをお渡してきたこと。そういった縁が、本当にありがたいです。今年は、瓶詰した塩麴も渡しました。お肉を漬け込むとやわらかくなって美味しいんです、と伝えると、楽しみといってもらいました。桔梗は、先生のご自宅にといってプレゼントしました。先生は帰り際、バケツの水につけていた桔梗を取り上げて、その切り口に水で湿らせたティッシュを当てていました。
「帰るまで、少しでも水をと思って」
 先生は、きれいに咲く桔梗を大事に思ってくれました。そのお気持ちが嬉しくて、桔梗を育てた園芸部のみんなにも伝えたいと思いました。
 
 私には、大切な人と大切な場所が、なのはなの家と仕事場にあります。そのことを感じた一日でした。