【山小屋便り6月号】「4品種のカボチャの畝作り、定植 ―― チームプレイで『富士山型』の畝作り ――」 まあ

 今年、『えびすかぼちゃ』『すくなかぼちゃ』『粉雪姫かぼちゃ』『バターナッツ』の4品種のかぼちゃを栽培します。

 なのはなファミリーでは、数年前から、かぼちゃの畝の形を直径50センチ、高さ40〜50センチの『富士山型』にしています。

「プリンみたい!」と言う子もいて少し珍しい畝の形ですが、この山の頂にかぼちゃを植えつけることで、誘引をする際、畝の中心の株から伸びたつるを円形に巻いていくと、つるが絡まったり、他の株と混同したりすることなく、秩序正しく誘引することができます。

 畝作りでは、各品種が植わる4つの畑を回っていきました。株数の合計は、241株。つまり、241個の畝を作るということで、担当の自分たちにとっては、畝作りから既に山場でした。

 すぐに畝作りが始められるように、前日の夕方、そして当日の朝食前の限られた時間で、まゆちゃん、ちさちゃん、さきちゃん、いよちゃん……、みんなが協力してくれて印付けを進めました。その時、私は、畝の中心となる所に篠竹を一本刺し、そこに向けてみんなが土を寄せていったらいいと単純に考えていました。

 ですが、まゆちゃんが、「みんながどこの土を取ったらいいか分かりやすいように米ぬかでラインを引こう!」と言ってくれて、急遽、ラインを引くことしました。まゆちゃんは、どこまでもみんなが作業をしやすい為、作業がスムーズに進むことを1番に考えていて、手間を惜しみませんでした。 実際、米ぬかでラインを引き、区分分けすることで、作業の時、みんなが迷うことなく自分の範囲の全ての土をあげ、畝にしてくれて、ほんの少し手間が全部プラスに変わっていきました。

 まゆちゃんのような気持ちの使い方、仕事の仕方をしたいし、どこまでも良かれの気持ちで動くことの大切さを感じました。

■メリハリのある作業に

 また、畝作りの前日の夜からからまゆちゃんと作業の段取りを考えていました。241株分の畝を作るには、体力も、粘りも必要です。力がある子、無い子、入居が長い子、まだ来たばかりの子……、それぞれいる中で、大人数のみんなと気持ち良く作業を達成させる為にはどうしたらいいか。

 そこで私たちが考えたのが、チーム制です。

 2人で全体を把握するのは、難しいので、4つのチームに分けて、そのチームのリーダーさんを中心にまずは10個の畝を作る目標で進めてもらうことにしました。そして10個出来上がる度、申告をしてもらい、休憩も兼ねた、なぞなぞタイムを設けることにしました。

 実際、畑では、チーム内ごとに、「10個終わりました!」「はい!」とお互いを盛り上げる声が響いていて、1人ひとりが少しでもチームに貢献できるようにと、協力しあち全員で達成感を味わう空気が広がっていたのがとても嬉しかったです。

 集中し、畑の中では、ザッザッと鍬で土をあげる音だけが聞こえる時間。そして、完成したチームがあると、なぞなぞをして盛り上がる時間。

 きちんとメリハリがあることで気持ちが途切れることなく、作業が進んでいったように思います。

 作業日は、幸運にも土曜日だった為、お仕事組さんも入ってくれていました。

■まるで地上絵のよう

 まえちゃんリーダーのチームには、りゅうさんもいてくださり、他のチームよりも1.5倍も早い驚異的なスピードで進んでいました。

 まえちゃんチームの、「終わりましたー!」という声が聞こえるたびに、「速い!」と他のチームから驚きの声が上がります。

 速いだけではなく、まえちゃんチームのまえちゃん、りゅうさん、ひろこちゃん達が作る富士山型は、とても美しかったです。それに、りゅうさんが他のチームの掛け声にも、「凄いっ!」「やったー!」と応えて下さっていて、雰囲気を明るくしてくれて、りゅうさんの存在が心強かったです。

 畝作りをしていると、芸術作品を作っているような気持ちになりました。

 みんなが鍬を巧みに使いこなし美しい富士山型の畝を作ろうとしていました。

 1つの畝に1人ひとりの気持ちを表現し、職人となって作業をしているのを感じて、担当の自分たちだけでなく、みんなの手、そして高い志でこの畑を作っていることを思いました。

 そして畑に、どんどん富士山型の畝が出来上がってくると、「これがかぼちゃ達のお家になるんだ!」と嬉しさが広がりました。なんだか、『かぼちゃの村』を作っているようだなと思い、これから始まるかぼちゃ物語を想像すると不安もあるけれど、わくわくしてきました。

 予定よりも早く作業が進み、なんと午前中でえびすかぼちゃ189株分の畝立てが終えることが出来ました。

 帰る時に、上から畑を見ると9.4アール分に立てられた畝がまるで、地上絵のようにみえて圧巻でした。

 午後は、2チームに分かれて、バターナッツ、すくなかぼちゃ、粉雪姫かぼちゃの畝立ても終わらせ、次の作業に回ることもできて、みんなで目標を次々と達成させていく感覚がとても楽しく、1日が終わった時、「やりきった!」と思いました。

 そして、次の週、定植チームのみんながカボチャたちのお家に苗を植えてくれました。

 毎朝の見回りでは、朝日を浴びながら、葉がピンと立っていて、かぼちゃたちから勢いを感じました。大収穫に向けて、みんなと心でかぼちゃ達をみていきたいです。

 

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滝川横のキャベツが順調に大きくなっています!

滝川横畑一面で、第1弾から第4弾のキャベツを育てています! 
第1弾は結球が始まり、6月の初旬には収穫が始まります!

定期的に追肥や草取り、害虫チェックをしています。株数が多いので、大人数で力を合わせて作業を進めています!