「こむらさんとの草刈り」 るりこ

6月8日(月) 

○めぐみちゃん
 めぐみちゃんがなのはなに来てくれました。久しぶりのアセスメントに、新しい出会いがあるような気がしていました。

 初めは涙を流していためぐみちゃんですが、落ち着くと、言葉数が増えました。
 ずっと何年も前からなのはなのホームページを見てくれていたこと。2019年のウィンターコンサートのユーチューブを観てくれていたようで、「『バッド・ロマンス』観たよ」と話してくれました。その場にいた、ちさとちゃんが、「えっ! それなら泥んこ運動会は観た?」と聞くと、「観たよ。すごく面白そうだった。わたしもやりたい」と言ってくれました。その言葉が思いがけなくて、とても嬉しく感じました。
 自らなのはなに行きたいと願って、すぐにでも行かないといけないと行動に移しためぐみちゃんの勇気と、なのはなの活動を好意的に受け入れ、わたしもやってみたいと意欲を持つ、めぐみちゃんが強くてすごいなと思いました。そんなめぐみちゃんとこれから生活をしていけたらな、きっとわたしにとっても良いものになるだろうなとも思いました。

 夕食も、めぐみちゃんはお父さんに教えていただいたように、速く食べていました。セブンブリッジ大会も、初めは最初だけにすると言っていたけれど、最後までみんなのなかで楽しんでくれていて安心しました。
 徐々になのはなの生活に慣れていってくれるといいなと思います。
 めぐみちゃんと家族になれて、とても嬉しいです。

 

○こむらさんと草刈り
 早朝作業であゆちゃんから、「一緒にこむらさんとの草刈りに行ってくれないか」と声をかけていただき、あゆちゃん、あけみちゃんと3人で、小村さんと池の草刈りに行かせていただきました。

 元保育園裏奥田んぼあたりで、こむらさんと落ち合いました。こむらさんは軽トラの窓から顔を出すなり、「早く来たんか!」と嬉しそうな笑顔を浮かべていました。
 こむらさんが割り振ってくれて、こむらさんとあけみちゃんがその場から池に向かって、あゆちゃんとわたしが水路にあるマスから池に向かって、草を刈っていくことになりました。普段、あゆちゃんたちから、「池の草刈りに行った」とは聞いていて、わたしはてっきり、本当に池周りの草を刈っているのかと思っていましたが、実際には池から元保育園裏奥田んぼまで続く水路沿いの草を刈りました。水路に沿って、池の方まで小道が続いていて、こんな場所に秘密の道が隠れていたんだ! と思いました。少し探検をしているような気持ちでした。

 わたしはあゆちゃんが刈ってくれたあとを追い、水路に落ちた草を上げたり、刈った草を熊手でかいていきました。途中からこむらさんと合流し、こむらさん、あゆちゃんが刈っていくあとを、あけみちゃんとわたしで追いました。こむらさんもあゆちゃんも速くて、きれいでした。だんだんと道が開けていき、きれいにすればするほど、道がきれいになっていきました。

 1時間ほど刈ったあたりで、こむらさんが、「休憩しようや」と声を掛けてくださり、みんなで座ってお茶を飲みました。こむらさんがわたしたちのためにお茶と紙コップまで用意してくださっていて、とてもありがたく、汗をかいた身体に染み渡るようでした。
 こむらさんがたくさんのお話を聞かせてくださいました。新しい草刈り機のこと、釣りのこと、畑のこと、田んぼのこと、最近の情勢のこと、こむらさんの家族のこと……。興味深くて初めて知る話もあれば、思わず笑ってしまうような出来事もあって、静かな山の中でこむらさんの話し声とみんなの笑い声が響き渡って聞こえました。
 15分ほどすると、また草刈りを再開しました。今度は池下田んぼまで出ました。斜面を上がると、池下田んぼに出て、ようやく林の中から顔を出したようで、空と太陽が眩しいと感じました。でも爽快感がありました。
 
 そのまま、こむらさんが、「ここも刈ろうや」とおっしゃってくださり、池下田んぼのトラクター道から下に下っていく道までを刈りました。こむらさんが随時、刈る場所を指示してくださりました。
 最後にまたお話を聞かせていただきました。なのはなの紫黒米が美味しいと言ってくださいました。キャベツもほしいなとおっしゃっていて、ななほちゃんたちが育てている滝川の翁をこむらさんに持って行けたらと思いました。

 場所はすぐ古吉野の近くなのに、初めて入る道、林に囲まれた空間のなかにいたら、全く別の遠い場所に行っていたかのような気がしました。気がつけば、11時になっていました。

 初めてこむらさんと草刈りをさせていただけて、改めてこむらさんの草を刈るスピードと質の高さが美しいなと感じました。こうして地域の方と繋がって、田畑を見ていけることがありがたく思いました。