「立場が自分を作る」 なお

6月4日

〇立場が自分を作る

「3年目なので、気付いたらどんどん言ってください」
 事務の方の言葉に、自分の役割をあらためて考えさせられました。事務所という組織の中で、自分が果たす役割です。退職されたYさんも、同じことを私に伝えてくださいました。
 自分の仕事に集中し、自分が知識をつけるために学び、自分がいかにミスなく良い仕事をするか、それを最優先に仕事をする時期は、過ぎたのだと思いました。もちろん、自分が成長していくことや、自分の興味がある世界を広げて追及していくことは、いつになっても必要で、終わりはありません。けれど、仕事は一人でするものではなく、仲間(上司、先輩、同僚、後輩)と作り上げるものです。その仲間がうまくチームとして機能するかを考え、チームを客観的に見て、仕事を割り振りし、人と人の間をつなぎ、良い仕事ができる‌組織としてまとめることが必要です。
 私は、誰かの指示を受け、誰かに居心地の良い環境を用意してもらい、誰かについていく立場から、つぎのステップに行くのだと思いました。それが、少しずつ求められる時期に移ったのです。正直に言うと、少し気持ちがひるんでしまいそうでした。怖い、と思いました。

 なのはなのお父さん、お母さんを思いました。あゆちゃんを思いました。まえちゃんを思いました。的確な評価を心に持ち、必要とされる仕事の質を見極め、優しさと厳しさと情をもって、みんなをひっぱる姿を思いました。できるできないではなく、自分がやるのだ、という覚悟と‌責任をもって、先頭に立ちます。

 私には、事務所の先生が仕事のことを教えてもらう存在として、いてくださいます。けれど、そこを逃げ場や、甘える先にしてはいけないと思いました。5歳の子には5歳の子の責任がある、というお話と同じように、3年目の私には私の責任があり、求められている役割があります。
 私が逃げたり、自分にこもったら、周りの人がやりにくくなることが出てきます。普段はフランクに立場の上下を作らず関係をとっていたとしても、けじめをつけて自分が意見を言う場面が必要になります。求められ、必要とされた役割から、逃げないで向き合いたいです。

 それは、ただ単に税理士という職業人としての成長にとどまらず、自分が志す生き方をどこにいても全うする強さや勇気を育てることにもつながるのではないかと思いました。

 心の中に、お守りのようにお父さんお母さん、あゆちゃんやまえちゃんの姿を刻んで、仕事をします。立場が人を作る。新しい自分へ向かうためにも、事務所のみなさんと良い仕事をするためにも、新しい役割を担っていきます。