「反撃の記念日」 りんね

6月2日 

*ちゃんと生きたい よく生きたい

 夜、久しぶりにギターを弾けた。パソコンで音源を持って行って、“くじら”を音源に合わせて練習した。
 コツコツと細々と練習を続け、やっとやっと音源にちゃんとついていけるようになった。自分の出す音が、音源の音色と重なりつつあった。
 ふと、藤井先生のために私は弾きたいと思った。くじらは、藤井先生が大切にされている曲である。藤井先生が、丁寧にこれ以上なく優しく指使いを教えてくださった曲である。
 以前、“戦場のメリークリスマス”を発表した後、藤井先生が「これからがスタート」であると言ってくださったことを思い出した。藤井先生は、心の中で、私たちがもっともっと一曲を深めていくことを望んでくださっている。本当のギターを弾くことを望んでくださっている。
 それは、さやねちゃんやまえちゃんたちがすでに実現しているとも言えよう。けれど、藤井先生の思いを私も汲み取りたい。もっと誠実にギターを弾きたい。ちゃんと一曲を弾けるようになりたい。
 藤井先生と、いつか、必ず、もっと深いところで心を通わせたい。
 そんな風に思った。気づけば随分藤井先生にお会いしていない。悲しくて涙が出てくるが、早くアコースティックギター教室が始まってほしいと思う。

 

*反撃の幕開け

 今日は記念すべき1日であった。
 イチジクを侵すカミキリムシの幼虫を、ついに木の内部から引きずりだし、白日の下にさらすことに初めて成功した。今朝のことである。時間の都合上、2匹となった。
 カッター、のみ、剪定ばさみ、いろいろ試したが、ちゃんと木を削れたのは、須原さんに貸していただいた、素晴らしく研ぎ澄まされた小型の鉈である。刀身が銀色に光り輝いて美しい。腰に下げると、誇らしさで胸がいっぱいになった。
 私が「なにか、イチジクの木を削れるものってありますか?」と聞いたとき、「あるよ」と答えてくださり、すっとその”suhara”と柄に彫りこまれた鉈を出してくださったときの須原さんも、誇らしげであった。
 イチジクの木は、樹皮は柔らかくも、意外と中身は固いのだが、須原さんの鉈では美しく削っていくことができた。どんどんとカミキリムシの掘り進んだ形跡が明らかになっていった。熱中し、無慈悲な狩人の心になったひと時だった。
 これから全ての木において、カミキリムシをこの方法で捕殺していこうと思う。もうこれで奴には枝を折られまい。

 イチジクの実だが、今年、私は天日干しでドライイチジクにするのはもちろん、冷凍イチジクにするものも設けて、みんなに食べてもらえたらいいなと思っている。暑い日に、ぎゅっと詰まった甘さで体にも心にも潤いを届けたい。
 今年のイチジクは、美味しいと言ってもらいたい。頑張ります。