「この音を出せるように」 ゆきな

5月27日

 夜に金時太鼓の練習をしに、勝央文化ホールへ行きました。以前かにちゃんから、金時太鼓へ、と勧誘されたとき、何のことか分からず一瞬ハテナマークが出てきました。でも、なんのことか分かったとき、視界がワッと広がるような感覚、嬉しさが湧いてきました。
 
 夕食後、車に乗って勝央文化ホールへ。久しぶりのホールは、やっぱり広いです。初めに準備体操として、太鼓の姿勢を良くするための動きをするのですが(足を前後に引いて、前の膝は90度にします)、それをホール1往復。意外にも、太もも、ふくらはぎがびりびりして1往復だけでも体力を使います。でも形と気持ちは、初心者ではなくて、1人の演奏者として体操でもそういたいと思いました。

 実際に太鼓も叩かせていただきました。右と左の腕と、リズムと、頭とが噛み合わない、それが初めの私の太鼓でした。それでも、もの凄く楽しいというか、新しい世界を見つけたようなワクワクした感覚はずっとありました。
 周りのみんなは、腕の角度やたたき方が揃っていて、余裕も少し感じられました。隣でかにちゃんが宮太鼓を叩いていて、かにちゃんを真似しました。腕が見事に耳の横に上がり、下にストンと落ちる姿がただただ格好良かったです。

 竹内さんは構え方、バチの持ち方など基礎から教えていただきました。太鼓は
 力を入れて叩くのではなくて、腕を上げて下げると時は力を抜く、力を入れるのは打つ瞬間のとき。それは自分が思っていた太鼓とは全然違っていて、繊細さと力図良さを兼ね備えた太鼓のように思えました。それが、とても難しいです。力が入ってしまいます。
 竹内さんが太鼓を叩くと、空気が振動していて風をすぐ傍で感じます。全ての力が無駄なく音となって響いています。驚いて、呆然としていました。それと同時に、この音を出せるようになるのだと思うと光りが見えました。

 これからできることが嬉しいです。なにか、少しでも自分自身を変えていきたいと思っていたので、そのきっかけをいただいたように感じます。