【山小屋便り5月号】「笑顔が広がる、ヨモギ餅 ―― 春の味、香り、色を楽しんで ――」 まよ

みんなで摘んだヨモギで、ヨモギ餅を作りました!

 くるくる、クルクル、くるくる。

「餅が感激している!」

 思わず声が漏れると、ひろちゃんや河上さんが傍で笑っていました。

 餅つき機の中に入ったお餅が、ぷるぷるぷる。真っ白なお餅がだんだんとヨモギの淡い緑色に染まっていく。

 今日は河上さんと一緒にヨモギ餅づくり。久しぶりに帰ってきてくれた卒業生のひろちゃんも一緒です。

 3段に重ねた蒸籠の中には、前日に準備してくれたもち米が入っています。

 今回は、餅米の中にうるち米も入っていて、この量が少なければよりすべすべした粒の残らない生地になるそうです。豆餅などは、敢えてうるち米を入れるということも教えてもらいました。

 親指、薬指でぷよぷよ、潰れるくらいがいい感じの蒸し具合。

 お餅のいい香りがしてくると、餅つき機の中にどーんとお餅を入れました。第1弾は河上さんがやって見せてくれました。

■コツを掴むと

 餅つき機に入れたお餅は、少し冷ましてから1分ほど蒸し、ヨモギを入れて、まんべんなく広げていきます。飛び上がってくるお米を中心に向かって、しゃもじで押入れていきます。

 この作業が、簡単に見えて難かしい。機械のモータ—が焼け付いて止まってしまわないように、餅が回るのを助けてあげるような感覚です。

 鉄板に餅とり粉を拡げておきます。この量にはコツがあり、多すぎると腐る原因になり、少なすぎると鉄板に餅がくっついてしまう。

 ついたお餅は端をつまんで内側に寄せていく。それからどーんと裏返す。

 今回は2つに切ったお餅を25個分のお餅にします。1人2つ、食べれます。

 お正月には、河上さんやあゆちゃんがお餅を切ってくれていて、なんだか敷居が高い気がしていたけれど、やってみると、とっても楽しい。

 お餅は、左手でつまんで右手の人差し指できゅっきゅっと押し込んでいきます。左手の餅のつまみ方で表面を綺麗にできるかが決まると思いました。これはコツを掴むのが難しかったけれど理解すると、とっても面白い作業。切ったところは、手にくっつくのでそれを避けるように回しながら餅を切っていくことを河上さんが教えてくれました。

 さやねちゃんは最初から餅切って何年という感じ。

■みんなの喜ぶ顔を思って

 今日はとっても大きなお餅で、中になんと餡子が入ります。これも、みんなが小豆から育て茹で、丸めて準備してくれています。緑の中に包まれた餡子がとっても可愛いです。

みんなで育てた小豆で作った餡子をたっぷり入れて包みました!

 河上さんが考えてくださった彩りのよい食卓にお餅が並びます。

 ブロッコリーと黄色い炒り卵の和え物と、ヨモギ餅の淡い新緑の色がきれいです。そこにさやねちゃんが漬けてくれているセロリの糠漬けも添えられます。

 みんなの喜ぶ顔を思って河上さんが考えてくれた献立です。

自家製のエゴマを使ったエゴマきな粉をトッピングしました

 毎年恒例のヨモギ摘みで、新芽の部分の真っ白でフワフワの部分を厳選してみんなで摘んだヨモギ。それを丁寧に擦って、みんなで育てたお米をお餅にして、彩豊かな食卓ができています。お餅を蒸す前にもお米研ぎや、餡子の分量を量りトレーに1つひとつ並べておいてくれたり、ヨモギを擦り3つに分けてくれていたりと、下準備をしてくれていたお蔭でとても楽しく作業ができ、ありがたかったです。

 最後に私はひろちゃんと一緒に、この日の作業をまとめて次回の人がやりやすいように文章にまとめました。小さなイラストを添えて。

 とても贅沢で、作る過程もとても豊かな優しい時間でした。